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121.呪力の発現(1)
「出来ることは全部やろうとされるマレビト様に、私たち、とてもとても感銘を受けてきたんです!」
と、ユーフォンさんが言った。
ビキニ姿で正座して並ぶ皆も、頷いている。
「だから、私たちも自分に出来ることは、全部やろうって思ったんです!」
そ、その結果が【お色気大作戦】ですか……。
いや、頑張ってる人は応援したいタチだし、出来たら応援してあげたいけど、頑張りの方向性が斜め上というか……。
「だって、私たちと子供つくらないと、マレビト様の呪力が発現しないでしょう?」
……。
……。
……。
……え゛?
……なにそれ? 聞いてない。
シアユンさんの慌てた様子から、本当なんですね。
え? 待ってたら、いつか発現するんじゃなかったの?
「……あれ?」
と、ユーフォンさんが小声で言った。
「私、なにかマズいこと言った……?」
シアユンさんが、咳払いをして姿勢を正した。
その紅い瞳を真っ直ぐ見詰めた。
「か、隠してました……?」
「結果的には、そう受け取られても仕方ありません。ご不快に思われたなら、申し訳ありません」
「知らなかったんだ……」
と、ツイファさんが驚いた様子で呟いた。
「も、もちろん、訳があるんですよね?」
「はい」
と、シアユンさんは俺から目を逸らすことなく応えた。
「聞いてもいいですか?」
「はい。マレビト様から子種を授かり、純潔の乙女が身籠ることで、マレビト様と祖霊が縁で結ばれ、呪力が発現するのは事実でございます」
「え? 祖霊さんと親戚になったから、力貸すよみたいなことですか?」
「そ、そのように考えたことはございませんでしたが、概ね、その通りなのではないかと」
「な、なるほど……」
「初代マレビト様は76人もの子を儲けられ、その度に呪力を増されたと伝わります」
……ただの女好きじゃなかったのか。いや、女好きではあったんだろうけど。
「しかし、3代マレビト様を召喚した時、ある事実が判明するのです」
と、言いますと……?
「司徒のウンラン様が初代様の系譜に連なり子爵の爵位を持たれているように、マレビト様の子孫の多くは貴族になります。そのため、3代マレビト様を召喚した際、当時の貴族たちが競って自分の娘を捧げました」
貴族がマレビトの血統を独占しようとしたってことか。
「しかし、子を為しても呪力を発現しなかったのです」
「どういうことですか……?」
「イヤイヤだったのです、3代様が。特に好きでも好みでもない娘を押し付けられ、気乗りしないままヤることヤっても、祖霊と縁は結ばれなかったのです。つまり、ヤリ損、ヤラレ損になったのです」
と……、時々、生々しい表現使いますよね? シアユンさん。
「その後、3代様自らが望まれた純潔の乙女に子種を授けることで、無事に祖霊と縁が結ばれ、呪力を発現されたと伝わります」
「それって、発現の条件を知ってようが知っていまいが、俺が望まない限り、結果的に一緒ってことですよね……」
「仰る通りです」
……。
ガ……。
ガビーン。
と、ユーフォンさんが言った。
ビキニ姿で正座して並ぶ皆も、頷いている。
「だから、私たちも自分に出来ることは、全部やろうって思ったんです!」
そ、その結果が【お色気大作戦】ですか……。
いや、頑張ってる人は応援したいタチだし、出来たら応援してあげたいけど、頑張りの方向性が斜め上というか……。
「だって、私たちと子供つくらないと、マレビト様の呪力が発現しないでしょう?」
……。
……。
……。
……え゛?
……なにそれ? 聞いてない。
シアユンさんの慌てた様子から、本当なんですね。
え? 待ってたら、いつか発現するんじゃなかったの?
「……あれ?」
と、ユーフォンさんが小声で言った。
「私、なにかマズいこと言った……?」
シアユンさんが、咳払いをして姿勢を正した。
その紅い瞳を真っ直ぐ見詰めた。
「か、隠してました……?」
「結果的には、そう受け取られても仕方ありません。ご不快に思われたなら、申し訳ありません」
「知らなかったんだ……」
と、ツイファさんが驚いた様子で呟いた。
「も、もちろん、訳があるんですよね?」
「はい」
と、シアユンさんは俺から目を逸らすことなく応えた。
「聞いてもいいですか?」
「はい。マレビト様から子種を授かり、純潔の乙女が身籠ることで、マレビト様と祖霊が縁で結ばれ、呪力が発現するのは事実でございます」
「え? 祖霊さんと親戚になったから、力貸すよみたいなことですか?」
「そ、そのように考えたことはございませんでしたが、概ね、その通りなのではないかと」
「な、なるほど……」
「初代マレビト様は76人もの子を儲けられ、その度に呪力を増されたと伝わります」
……ただの女好きじゃなかったのか。いや、女好きではあったんだろうけど。
「しかし、3代マレビト様を召喚した時、ある事実が判明するのです」
と、言いますと……?
「司徒のウンラン様が初代様の系譜に連なり子爵の爵位を持たれているように、マレビト様の子孫の多くは貴族になります。そのため、3代マレビト様を召喚した際、当時の貴族たちが競って自分の娘を捧げました」
貴族がマレビトの血統を独占しようとしたってことか。
「しかし、子を為しても呪力を発現しなかったのです」
「どういうことですか……?」
「イヤイヤだったのです、3代様が。特に好きでも好みでもない娘を押し付けられ、気乗りしないままヤることヤっても、祖霊と縁は結ばれなかったのです。つまり、ヤリ損、ヤラレ損になったのです」
と……、時々、生々しい表現使いますよね? シアユンさん。
「その後、3代様自らが望まれた純潔の乙女に子種を授けることで、無事に祖霊と縁が結ばれ、呪力を発現されたと伝わります」
「それって、発現の条件を知ってようが知っていまいが、俺が望まない限り、結果的に一緒ってことですよね……」
「仰る通りです」
……。
ガ……。
ガビーン。
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