第二次宝玉戦争

第二章『宝玉戦争』

『ケイムの姿』

“審判の間”で戦う鬼山とケイム。
ついに決着がつこうとしていた。
◆◆◆
“審判の間”
『はぁ…はぁ…はぁ…』
息切れを起こす鬼山。
現在、鬼山は何回も何回も殺されていた。
しかし、息切れを起こしていたのは鬼山だけではなかった。
『はぁ…はぁ…はぁ…なぁ、そろそろ終わりにしないか？』
ケイムは鬼山に聞いた。
ケイムは汗を流していた。
『はぁ…はぁ…鬼山……お前がまだ続けるというのであれば、俺は必殺技を使わなければいけない。拳を降ろしてくれればいい。どうする？』
ケイムは両手を上に上げた。
『はぁ…はぁ…はぁ…』
鬼山はケイムの方向に走り出した。
『疲れたんだけど！』
ケイムは片手に黒い球体を作った。
『喰らえ、【黒き暴食】！』
ケイムは黒い球体を放った。
黒い球体は鬼山の方向に凄い速さで向かっていった。
『させるか！【チェーン】』
鬼山の手元に鎖が作られ、黒い球体に巻き付けた。
バキッ！　何かが壊れる音がした。
黒い球体が鋭い歯で噛みきったのだ。
『なに！』
鬼山が驚いているスキにケイムはもう片方の手元に黒い球体を五つほど作った。
『食い尽くせ！【黒き暴食】』
鬼山に黒い球体が襲い掛かる。
『【チェーンウイップ】！』
鎖が黒い球体に巻き付くがすぐさまに噛みきられた。
『スキがあるぞ、鬼山！』
ケイムが勢いよく右手を前に出した。
するとケイムの後ろの壁から骨が作られ鬼山を突き刺した。
『ガハッ！……今だ、やれアリス！』
鬼山の後ろから走り出したアリスがケイムを斬った。
ザクッ！
『なん……だと……。この……俺が……』
ケイムが倒れた。
ケイムの体が光始めた。
『……俺が負ける？バーーカ！』
ケイムの背中には翼生え、顔は一つ目、角が生えた。
『遊びはこれまでだ！』
ヒュッ！ドゴン！ヒュッ！ドゴン！ヒュッ！ドゴン！ヒュッ！ドゴン！ヒュッ！ドゴン！ヒュッ！ドゴン！ヒュッ！ドゴン！ヒュッ！ドゴン！ヒュッ！ドゴン！ヒュッ！ドゴン！ヒュッ！ドゴン！ヒュッ！ドゴン！ヒュッ！ドゴン！ヒュッ！ドゴン！ヒュッ！ドゴン！ヒュッ！ドゴン！ヒュッ！ドゴン！ヒュッ！ドゴン！
鬼山は何度も壁に叩きつけられていた。
アリスはケイムの方向に走り出した。
しかしアリスの動きが止まった。
アリスの足下が黒く染まっていた。
『お前は後で殺してやるよ！【ブラックドーム】！』
黒い箱がアリスを閉じ込めた。
『さて、鬼山。お前はどういう死がいい？』