黒騎士と白騎士

第一話『動き始める魔界軍』

“モルダウ帝国地下深く”
『お……おのれモルダウめ、幕府と手を組おって………』
帝国と幕府に破れた魔界軍は現在、モルダウ帝国の地下に封印されていた。
『デゥーイン将軍、黒騎士様がお呼びです』
『黒………黒騎士だと………。わかった、すぐに行くと伝えてくれ』(よりによって黒騎士だと………グリッド、貴様のせいだ。貴様が我が国に味方したからだ！)
ガチャ　黒騎士が待つという部屋に入るデゥーイン。
『グリッド、グリッド！どこにいる！』
『そんな大声で呼ばないで下さい、デゥーイン将軍』
後ろから出てきたグリッド
『グリッド！この地下から出る方法が知りたい、頼む』
デゥーインがこう言うとグリッドは
『魔王様が戻ってくる前に戻らないと………でしょ？』
グリッドがこう言うと
『黙れ、黙れ、黙れ！』デゥーインが怒鳴り出した。
『貴様に何がわかる！』
『自分が負けたことを人のせいにするな！』
こう言うとデゥーインは口をつむった。
『俺は先に魔王様を迎えに行ってくる』
そう言うとグリッドは鎧着て馬に股がり走らせた。
『頼んだぞ、黒騎士～！』
“モルダウ帝国会議室”
『白騎士、シェリム。立ちなさい』
帝国のお偉いさんが言う。
『はい！』
シェリムは大きく応え、立ち上がる。
『王より言葉がある！』
すると奥にある部屋の幕が開き始める。
『余はモルダウ帝国三代目当主リーブレットだ。シェリム、お主に贈り物を進展しよう。受けとれ！』
リーブレット帝王の側近が箱を持って来た。その箱を開けると、剣が入っていた。
『その剣は余が14か16辺りに父上から貰ったものだ。』
『は、はぁー！この剣、大切に使わせてもらいます！』
シェリムはこう言うと剣を腰にさした。
シェリムはまだ気付かなかった。その剣がどのようなことを起こすのか。