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8.公爵家からの出立
ーーそれからは本当に忙しかった。急いで帝国に嫁ぐ準備をし、マナーや歴史をもう一度頭に叩き込んだ。
そうしているうちにあっという間に日々は過ぎ、結婚式の日を迎えた。公爵家の人達に見送られ、レイと共に馬車に乗り込んで、帝国へと向かった。馬車に乗る直前リリーナが凄い顔で睨んでいたが、おそらく私が次期皇太妃として嫁ぐのが気に入らないのだろう。あの子は私が自分よりも幸せになることが許せないのだ。何が気に入らないのだろう。私から家族も友人も婚約者も、全て奪ったのは貴方なのに。
「…嬢。お嬢!聞いてんのか?」
「っ!あぁ、ごめん。何か言った?」
「だから、なんで皇太子がお嬢に婚約なんて申し込んだのかなって。いくら公爵令嬢でも一応婚約破棄されたばっかだったし。」
「…確かに。忙し過ぎて考える暇もなかったけど、どうして…?」
皇太子殿下ともあろうお方が公爵令嬢とはいえ婚約破棄されたばかりの私と結婚してもなんのメリットもない。むしろ、私はリリーナに悪い噂を流されているし、下手をすれば皇太子殿下の評判が下がってしまう。まるで公爵令嬢ではなく、「私」を望んでいるみたいだ。もしかしたら私が好きだったとか…?いやいや、そんな訳ないよね。でも…。
ーー私は心のどこかでリリーナではなく私を望んでくれたあの人に愛されることを期待していた。
そうしているうちにあっという間に日々は過ぎ、結婚式の日を迎えた。公爵家の人達に見送られ、レイと共に馬車に乗り込んで、帝国へと向かった。馬車に乗る直前リリーナが凄い顔で睨んでいたが、おそらく私が次期皇太妃として嫁ぐのが気に入らないのだろう。あの子は私が自分よりも幸せになることが許せないのだ。何が気に入らないのだろう。私から家族も友人も婚約者も、全て奪ったのは貴方なのに。
「…嬢。お嬢!聞いてんのか?」
「っ!あぁ、ごめん。何か言った?」
「だから、なんで皇太子がお嬢に婚約なんて申し込んだのかなって。いくら公爵令嬢でも一応婚約破棄されたばっかだったし。」
「…確かに。忙し過ぎて考える暇もなかったけど、どうして…?」
皇太子殿下ともあろうお方が公爵令嬢とはいえ婚約破棄されたばかりの私と結婚してもなんのメリットもない。むしろ、私はリリーナに悪い噂を流されているし、下手をすれば皇太子殿下の評判が下がってしまう。まるで公爵令嬢ではなく、「私」を望んでいるみたいだ。もしかしたら私が好きだったとか…?いやいや、そんな訳ないよね。でも…。
ーー私は心のどこかでリリーナではなく私を望んでくれたあの人に愛されることを期待していた。
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