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『終わらない夜に消えた君。』
高校生の月島玲は、幼馴染の石田朔夜、友人の水無瀬凛、渡辺湊とともに、心霊スポットと噂される「蛍火屋敷」へ肝試しに訪れる。
ただの遊びのはずだった。
けれど、閉ざされた扉。
十一時四十七分で止まった時計。
知らないはずなのに懐かしい部屋。
そして、玲にだけ見える赤い服の少女─。
屋敷を進むたび、玲の中から失われていた記憶が少しずつ蘇っていく。
幼い頃、この場所を訪れたこと。
かつて三人で「ずっと一緒にいよう」と約束したこと。
そして──。
その夜、一人の少女が死んだこと。
さらに現在の屋敷でも、四人の関係を引き裂く新たな事件が起こる。
嘘をついていた幼馴染。
過去を隠していた少女。
罪を背負った少年。
そして、十年以上もの間、あの夜に取り残されていた少女。
「許す」ことと「忘れる」ことは、同じなのか。
罪を犯した人間は、それでも誰かを大切にできるのか。
止まった時計が再び動くとき、
彼らはそれぞれが隠してきた真実と向き合うことになる。
これは、誰かを許すための物語ではない。
忘れられない罪も、消えない傷も抱えたまま、
それでも夜を終わらせて、朝へ進むための物語。
「だから、終わらせよう。私たち三人で、あの夜を」
────あの夜に消えた君を、今度こそ忘れない。
文字数 54,235
最終更新日 2026.10.13
登録日 2026.10.13
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