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11.契約結婚(2)
「なっ!何を…不敬だぞ!」
「あら、本当のことを言って何が悪いのかしら?貴方も昨日散々私を悪女だなんだと貶めたじゃない。」
「それは…お前が実際そうだから…!」
「えぇ、だから私も事実を言ったのよ。結婚初夜に噂を鵜呑みにして事実を確かめようともせず、いきなり妻を悪女だと罵り、さらには従者まで貶めるなんて、普通に人として終わってるわよ?それに。手を出すとか出さないとか、そんな下品な事でしか人を見られないのかしら。気持ち悪い。こんなのが次期皇帝とか…信じらんない。」
「…あっはっは!もうやめてくれ、お嬢。俺笑い過ぎて腹痛い!」
「ふふ。レイが笑ってくれたならよかったわ。」
「お前ら流石に不敬が過ぎるぞ!」
「あら、じゃあ首でも刎ねたらいいじゃない。」
「なっ!…そんな事、できる訳ないだろう!」
「ええ、そうでしょうね。というか私、貴方と話すのも不快って言ったわよね。話があるならさっさとして。」
「くっ…。いいか、これは契約結婚だ。」
「契約結婚?」
「あぁ。昨日も言った通り、これは「白い結婚」。3年で離縁してもらう。その間は好きに過ごしてもらって構わないし、離縁時にはお前の望む物を与えよう。」
「…なるほど。その契約結婚、謹んでお受け致します。」
「それで、お前は何を望む?…宝石か?それともドレスか?」
「では、お金を。」
「…はっ。結局は金か。がめつい女だな。」
「なんでもと言ったのは貴方でしょう。もう自分の言葉をお忘れですか?あぁ、それと。お金は公爵家ではなく、私個人にお願い致します。」
「個人に…?何故だ?」
「何故貴方に使い道を教えなければいけないのですか?知る必要もないでしょう?」
「…そうだな。それでは、これが契約書だ。サインを。」
「…はい。これでよろしいですか?」
「あぁ。」
「最後にひとつ。私の事はいくら悪く言われても構いません。ですが…今度レイを侮辱してみなさい。私は絶対に貴方を許さないから。」
「……!」
「…それでは失礼致します。」
「あら、本当のことを言って何が悪いのかしら?貴方も昨日散々私を悪女だなんだと貶めたじゃない。」
「それは…お前が実際そうだから…!」
「えぇ、だから私も事実を言ったのよ。結婚初夜に噂を鵜呑みにして事実を確かめようともせず、いきなり妻を悪女だと罵り、さらには従者まで貶めるなんて、普通に人として終わってるわよ?それに。手を出すとか出さないとか、そんな下品な事でしか人を見られないのかしら。気持ち悪い。こんなのが次期皇帝とか…信じらんない。」
「…あっはっは!もうやめてくれ、お嬢。俺笑い過ぎて腹痛い!」
「ふふ。レイが笑ってくれたならよかったわ。」
「お前ら流石に不敬が過ぎるぞ!」
「あら、じゃあ首でも刎ねたらいいじゃない。」
「なっ!…そんな事、できる訳ないだろう!」
「ええ、そうでしょうね。というか私、貴方と話すのも不快って言ったわよね。話があるならさっさとして。」
「くっ…。いいか、これは契約結婚だ。」
「契約結婚?」
「あぁ。昨日も言った通り、これは「白い結婚」。3年で離縁してもらう。その間は好きに過ごしてもらって構わないし、離縁時にはお前の望む物を与えよう。」
「…なるほど。その契約結婚、謹んでお受け致します。」
「それで、お前は何を望む?…宝石か?それともドレスか?」
「では、お金を。」
「…はっ。結局は金か。がめつい女だな。」
「なんでもと言ったのは貴方でしょう。もう自分の言葉をお忘れですか?あぁ、それと。お金は公爵家ではなく、私個人にお願い致します。」
「個人に…?何故だ?」
「何故貴方に使い道を教えなければいけないのですか?知る必要もないでしょう?」
「…そうだな。それでは、これが契約書だ。サインを。」
「…はい。これでよろしいですか?」
「あぁ。」
「最後にひとつ。私の事はいくら悪く言われても構いません。ですが…今度レイを侮辱してみなさい。私は絶対に貴方を許さないから。」
「……!」
「…それでは失礼致します。」
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