【本編完結】ラスボス系悪役令息が望むのは、原作通りの没落ルート

司馬犬

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3章

8.ご褒美3-2

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「もう……無理だっ。出るから……っひ、あ。離せ……ぁ、あ」

 頭を激しく振っても、アルヴェンは手を緩めない。それどころか出すことを促すように擦り上げられて、粘着質な音も徐々に激しくなっていく。そうなると、もうだめだ。段々と俺も気持ちいいことばかりで思考が埋め尽くされ、足の指先がピンと伸びる。

「出る、いく……っ! あ、あ……ああ、っ!」

 体が大きく跳ねるように震えて喉を晒しながら、白濁の液を吐き出す。精液がそのまま俺の腹部辺りに飛び散り、白く汚していく。
 達した後の程よい疲労感と怠さに呆然となり、体の力が抜ける。荒い息を吐きながら、胸を大きく上下させているといつの間にか舌が抜かれていることに気付いた。
 不意にアルヴェンの姿が見えないことに不安になって、目だけを動かして彼の姿を探す。するとアルヴェンは、片手で顔を覆い固まっていた。片手で覆われているため、その表情はよく見えない。

「……アル、ヴェン?」

 思わず名前を呼んだ時、アルヴェンの肩が小さく跳ねる。そして、アルヴェンが覆っていた手をどけた瞬間、その表情を見て俺の背筋は震えた。
 そこで見えたのは興奮しきった雄の顔と表現するのが一番相応しい。呼吸は荒く、その頬は興奮の熱からほんのり赤く色づいている。金色の瞳はぎらぎらと仄暗い光を宿しながら、こちらだけを一点に見つめている。
 アルヴェンが熱いと言わんばかりに衣服を脱ぎ捨てると、以前見たしっかりとした筋肉のついた上半身が晒される。そして、縋りつくように俺の体を抱き上げると、いとも簡単にアルヴェンの膝の上に乗せられた。

「サタリア……っ」

 アルヴェンの熱の籠った声が俺の名前を呼ぶ。俺は、まるで蛇に睨まれた蛙のように身動き一つも出来ず、見つめることしかできない。

「ずっと、ずっと欲しかった……この体が、この熱が」
「っ……ぁ、っ」

 その時、尻にあたる固いものが勃起したアルヴェンの性器であると気付いて、背筋が震える。後孔の周辺をぐりぐりと押し擦られ、顔が熱くなって俺の息も上がる。アルヴェンは先端をぐっと俺の後孔に押し付けると、そのまま少しずつ中へ入っていく。俺の腰をアルヴェンがしっかりと掴み、逃げることも許さない。

「ひっ……ぁっ、あ、あ」

 先ほどの舌より熱くて、質量のあるものがゆっくりと入ってくる。自分の重みによって少しずつ奥へ奥へ入っていく感覚に、全身の肌が粟立っていく。痛みはあるものの、アルヴェンによって奥まで舐められほぐされたせいか、思った以上の苦痛はない。それでも、大きいことに変わりないため、はくはくと呼吸を繰り返す。

「っあ、アルヴェンの、大きい……からぁ、ぁああっ!」

 あまりの大きさに俺が不満を口にした瞬間、アルヴェンの小さなうめき声と共に一気に下から突き上げられる。その瞬間、頭が真っ白になって大きな声が自然と零れた。大きな熱が一気に奥まで入ってくる。

「今のはあんたが、悪い……っ」
「ひっ、なん、でぇ……っあ、あっ!」
「ああ、中も熱いな。すごく締め付けてきて、気持ちいい」

 アルヴェンの興奮しきった声と荒い呼吸がすぐ近くで聞こえる。中に入った熱がずりずりと抜かれる感覚が気持ちよくて、鼻から抜ける声が零れる。アルヴェンは力強く俺の腰を掴むと、容赦なく突き上げ始めた。

「んっ、や……あ、あっ」
「……っは、そうか。あんたは……こんな声で、喘ぐのか」
「っ、言う、な……ぁっ!」

 肌のぶつかり合う音と、結合部から聞こえる卑猥な水音が俺の耳を侵していく。俺が縋れるものといえば、アルヴェンしかいなくて両腕を彼の首に巻き付ける。異物感は段々とじんと痺れるような快楽に変わっていき、口から零れる声も知らず知らず甘さを帯びていく。

「ひ……っあ、ある、アル、ヴェン……むり、はげしっ」
「っは、冗談だろ? まだ気を遣って動いてる……っ」
「うそ……だぁ、ああっ、ぁ」

 アルヴェンが腰をがっちりと掴んで、下から遠慮なく叩きつけるように突き上げる。腹の中が全部アルヴェンの熱で埋まっている感覚に、喉を晒して体を震わせる。すると、アルヴェンは躊躇わずに喉元に噛みつく。

「……ぃ、っあ……んっ」

 噛まれた瞬間、痛みを感じると同時に俺の奥を抉じ開けるようにぐりぐりと腰を押し付けられる。すると、痛みさえも快楽の一部になってしまう。腰を揺らされる度に思考は気持ちいいという言葉に埋め尽くされていった。
 喘ぎっぱなしの口端から唾液が微かに零れ出ていくが、声が止まらない。
 アルヴェンの行為は、ずっと荒々しくて激しい。じわじわと快楽を与えてくる訳ではなく、殴りつけてくるように絶え間なく襲ってくる。

「むりぃ……もっ、とまれ……って、っひ」

 本当に勘弁してくれ、俺の頭も体も既に限界に近い。これ以上は無理だと思うと、じわりと目が潤んでいく。それは自分がどこか行ってしまいそうな感覚のせいで、反射的に溢れた涙だった。
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