devil's royalty

人形

コリンの出来事から数年がたった。

たまに嫌味は言われるけど前よりは良くなった。

魔法も沢山使えるようになり、少しずつ悪魔らしくなっていく。

そういえば少し前に入ってきた先生がいる。とても優しくて皆から愛される先生。
俺みたいなのにも優しいし、勉強もわかりやすい。

でもなんでだろう。エミュはそんな先生の事を嫌う。本人でも何故か分からないらしい。

そんなエミュが今その先生と二人で話している。
その話してる顔は嫌っているようには見えない。

エミュも先生の良さに気がついたのかな？

エミュは先生とどこかへ向かう。
こんな時間にどこに行くんだろう？
それに、エミュがフラフラしている、、。
保健室でも行くのだろうか？

先生とエミュは校舎を出た為、何かおかしいと思い後を追う。

そのまま森の中へ入っていった。

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エミュ達が足を止め、話している。
距離もある為、何も聞こえない。

エミュは隠れている俺の方へ指を指した。
その瞬間、激しい風と共に目の前に女が現れる。

驚きのあまり一瞬棒立ちしてしまったが、すぐに戦闘も防衛も出来るように体制を変えた。

先生は合図を出す。すると、エミュが武器を持って襲ってくる。
普段のエミュからでは信じられないスピードと身のこなし。

咄嗟に防御を貼りエミュに声をかけた。
「エミュ？！どうしたの？ねぇ！」
しかし、返事は無い。先生のせい？

すると、女が瞬時に俺の背後に来て一撃を加える。
その衝撃でエミュへの防御は崩れ、エミュの攻撃を真に受けた。

「うっ、、」

俺は傷から流れる血を魔法でせき止め、女を狙い力を振るう。

攻撃を受けながら俺は密かに地面に茨を忍ばせ先生の背後へ、、。

しかしそれもまたエミュが察知し、防がれる。

エミュにそんな力があったのか、先生の影響なのかはわからない。

また瞬時に先生が近ずいて来たが、何とか防御を張れた。

「先生、どうして？」

その言葉にまたニコリと笑って、本当は悪魔が嫌いなのと言い、攻撃を加える。
その攻撃はさっきまでのより強く感じた。

抑えられず俺は木に投げ飛ばされ、体制を立て直す前に腹に一撃食らう。

「あ″っ…」

焼けるように暑く苦しい、、少しウトウトしてきている。。

「お、れの、もと、へ、こ、い、、やこ、」

鵺煌の温かさを感じる。
鵺煌が近くにいる。
鵺煌は即座に防御を貼り俺の傷を癒した。