切り裂きジャックの昔話

切り裂きジャック

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高校卒業後の日々と思い出話

2人目の主

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俺は無口になった。

口をあまり開きたくなかったし、笑う気力もなかった。

気が付けば、人形と呼ばれてた。

2人目の主は学校にたまに顔を出し、遊びに来ていた男の人。

当時は俺より5歳以上、上の人。


おっとりまったりしていて、声も綺麗で、めちゃくちゃ頭良くて、俺みたいな人形に優しくて何度も声をかけてくれた。


イメージ⤵︎ ︎


最初は話しかけてくんな。ウザったらしいって思ってた。


でも、よく話しかけてくれて、アニメの話とかゲームの話を良くするようになった。


ある日俺と彼の中でとある漫画にハマった。

主従関係のある話で、とても面白くて俺はすぐさま全巻買いに行ったくらいハマったw


で、それからだった俺が「従者やる!」って言って、「よし、やろう!」てな感じで、、。


それがとても面白くて、気づいたら俺も笑ってて、、。

彼の力って凄いなって思った。


気が付けば毎日のように遊ぶようになって、、それが日常になった。
 



その日も彼の待つところに向かってずっと待ってたけど、彼は来なくて。。


次の日彼が来て、「どうしたの?」って聞いたら、ごめん。昨日は少し用事があって、、って。

しんみりとした空気になってしまって、彼も( ´・ω・`)って。


彼が口を開いて俺にこう言ったんだ。

「ごめんね。本当ごめん。もう、僕は君の主を辞めないといけない。」


「え?どして?」って俺は聞いた。
だって、どういう事なのかよく分からなかったんだもん。

「僕が君と居たくなくなったんだ」

そう言われたから、しばらく黙って、しょうがないからってイヤイヤそれを受け入れた。



それでも、彼が居ない日々は寂しくて、何度も彼の学校を訪れ、門の前で彼の帰りを待っていた。


…でも、彼は来なかった…


それでも、いつかは来るだろうと彼の事を待っていた。

学校の門の前で何時間か待つのが日課になってから、どのくらいの日数がたったのだろう。


彼の友達かな?知らないお兄さんが声をかけてきた。

「あの、君。最近よくここに居るけど、誰を待ってるの?」

俺は「○○さんを待ってるんです」と言うと、お兄さんが俺に「あー、○○ならこの間マレーシアに引っ越したよ。」と言った。


驚きでしばらく声が出なかった。


「いつ、帰ってきますか?」

と俺が聞くと、「帰ってこない」とだけ返された。


「どんな関係?」って言われたから、友達って応えると、「なら君は、大切な友達じゃなかったんだねw」と言われた。。
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