嫌われ者の王子様

のぼる

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7話 第二王子の婚約者?

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あれから一夜明け、僕はファランが手配をしてくれた運搬業者の方へ向かう。

「もしかして、3日間手を貸してくれる人ですか??」

突然後ろから明るい声が聞こえた。

「あぁ、そうだが………え?」

「…?どうかしました?」

「い、いや…何でもない。」

大きな赤茶色の目にふっくらとした身体。
雪のように白い肌は貴族の令嬢にも負けないほど。

…そんなはずがない。
そなたは………
義弟の…テリシスの婚約者殿ではないか!?
まだ婚約者同士ではないが…
というか公爵家の娘ではなかったのか?

………未来が変わった?

でも僕は前世と違う行動はまだほとんど起こしてない。

うん。きっとそっくりな人なのだろう。
この世に人間は沢山いる。
似ている人がいてもおかしくないよな。

「それで…なんと呼べばいいですか?兵隊さん?騎士さん?」

「イルドでいい。」

「分かりました!私のことはユーリと呼んでください!」

「よろしくユーリ。さて…ぼ…俺は何をすればいい?」

そう問うと後ろを振り返り荷車を指さした。

「あれを隣の村まで運んでと頼まれてまして、良いですか?」

「大丈夫だ。」


◇◇◇



「これで最後です。お疲れ様でした!」

「お疲れ様。」

全ての運搬が終わり、村に帰る途中。
突然ユーリは足を止めた。

「ねぇ、イルド。」

「…何だ?」

「貴方って…前世とか信じる?」

神妙な顔をしながら問う。

「前世か。信じるも何もそんなことがあったら未来を変えてみたい。」

そもそも僕は逆行転生をしているのだから
信じるしかないだろう。

「未来?」

「…決して良いことばかりで無いのは確かだ。だったらその全てを良いことに変えてみたい。」

心の底から湧き出るように話す。
言うつもりなどさらさらなかったのに。

「素敵な考えね!でもそんなの無理よ。」

「え?」

予想外の返答に僕は思わず聞き返してしまった。

「貴方に未来は変えられない。もしその人がその世界自体を知っていたら?」

「世界…自体を…。」

「信じ難いと思うけどここはゲームの世界よ。私が主人公の。」

「…げーむ?」

げーむとはなんだ?
義弟がそのような単語を言ってた気がするが…関連するのか?

「私はいつか王妃となるのよハイルド殿下。」

「は?」

王妃?
それよりもハイルド殿下だと気づいていた?いつから?

「俺がハイルド殿下?恐れ多いことを。口は慎め。」

「無駄よ。私は貴方をよく知っている。悪役令息でだということも。」

…の、呪いの…子…?

「せいぜい私の踏み台になることね。」

それだけを言うと、僕を置いて1人で村に戻っていった。

僕は放心状態でその場に立ち尽くしていた。
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