異世界の“普通”の冒険者

TKG

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1話ー邂逅

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ここは魔法と剣技が発達した世界。
他の世界があるか知らないが、おそらくその世界の中で魔法と剣技に関してはピカ一である。
ただし何もなければこの2つは発達しなかっただろう。
この世界では稀に蛮族が発生する。
蛮族はその本能により俺たち人間に攻撃してくるのだ。
そんな蛮族を討伐する(もちろんそれだけではなく、薬草採集や護衛もある)人々を冒険者という。
俺はパーティーで冒険者業をしており、その仲間と共にシェアハウスに住んでいる。
冒険者といえど冒険しているわけではない。
依頼を受けその報酬で生活している。
さて、愉快な?パーティーメンバーを紹介しよう。
まずはパーティーリーダーである俺「シュウゴ」
パーティー最大の火力源であり双剣士。
次にパーティーの頭脳、我が親友「ケイ」
主に作戦立てからシェアハウスの管理まで様々な事を行う器用貧乏の魔法使い。
そして俺たちの中で一番活発な「ミント」
ケイの同い年の妹であり、俺の恋人である弓士。
最後にパーティーの盾「リム」
この前パーティーに入ったばかりの戦士だ。


リムが俺らのシェアハウスに来て6日経つ。
元神官戦士のリムは神殿を辞めた後、 旅人として生活していたらしく、家に来てすぐに元物置だったリムの部屋で寝ていた。
ずっとシェアハウス暮らしを続けてきた俺らは
旅人はこんなにフットワークが軽いのか
と驚きながら一週間が経った。
一週間も経てばお喋りでないリムも馴染み始める。
それにミントの功績があったのは否定しないが。
と、まあそんな感じでリムとの生活も馴染んできた時だった。
俺たちは襲撃に遭う。

リム入居3日目
「遅くなったけどリム歓迎会するぞー」
「「「おー」」」
今日の献立は...
「寿司だ」
料理人ケイの料理にハズレなし。
食卓にはマシロの中トロや大トロやスーモン、クラーケンの足のネタが並んでい
ではいただきます。
やはりうまい、 馬鹿舌の俺でも分かる、これはうまい。
そんな感じで食ってる間に気付いたことが一つ。
「リム寿司は箸で食う物だぞ」
そしてリムは首を傾げた。
「箸とは?」
「これだよ、これ」
そう、手元の箸を見せた。
「なんだこの2本の棒は?」
この質問にはミントが答える。
「こんなふうに持ってコメを食べるの」
「昨日のカレーといいコメってなんなんだ?」
リムの質問攻めだ
ただこの問いには答えずケイが言った。
「そもそもこれは遠い東方の国の文化だからな知らないのも当然だ」
これについては俺たちも初耳だ。
「え、そうなのか?」
「遠い祖先、 集団渡航した東方人が作った村で生まれ育ったんだよ、 僕らは」

リム入居6日目
ちょっとした依頼の帰り道だった
突然ミント目掛けて物体がとんできたのだ
俺はどうにかキャッチする事が出来たがそれは銃弾だった。
銃:爆発の反動で銃弾を飛ばす物理攻撃。
弓矢と同じ要領で撃てるがその威力と貫通力は段違い
ミントが欲しいと言っていたが高い物なので諦めていたが...
なんでこんなものが...
もちろん銃はたまたま自然に発砲されるものではない。
流れ弾だとしたら遠くで銃声が聞こえるはずだ。
しかしそれは聞こえない。
つまり誰かが意思的に発砲したことになる。
俺は思わず叫んだ
「襲撃だ!」
その言葉に瞬時に反応したのはミントだった。
「敵をサーチ... 3人! 魔剣士、 小刀使、 銃使」
ケイが続く。
「魔剣士は強力だな。 特級職だ」
魔剣士:上級職の魔法剣士を超える職業だ。
「魔剣士はシュウゴが頼む。 残り2人は僕らで対処する!」

俺は魔剣士に相対する。
「目的はなんだ」
魔剣士はおもむろに話し出す。
しかしその言葉は少なかった。
「敵に話す言葉はない」
たったこれだけの言葉にも分かることがある。
噛み合っていない会話を続ける意味はない
「なるほど敵なら手加減不要だな」
そう言って一気に距離を詰める。
俺は惜しげなく元奥義を使う
「雷閃斬」
「クッ、この程度」
俺の攻撃はこの程度じゃない。
「雷閃斬・六連撃」
「グハアアア」
よし、 致命傷だこのまま
「終わりだ、雷閃ざ…」
その瞬間、魔剣士から殺気を感じた。
「斬殺・滅」
敵は僕らが話出す前に口を開いた
「取引しよう“ハッカ“を差し出せ、さすれば貴様らを生かしてやる」
ハッカ?なに?人かな?
ま、なんであろうと
「敵と取引する奴がいると思うか?」
「残念だ、やはり人間は愚かだな」
人間は?こいつ人間じゃ無いのかな?
そう考えていると銃弾が飛んできた。
「大丈夫か」
危ないと思ったのも束の間、リムが防いでくれた
「ありがとう」
「まだ来るよ!」
7連撃が来る。
流石にリムでも…しっかり防いでくれました。
さて、こっちも反撃しますか
「リム、小刀使と銃士の相手は同時に出来るか?」
「反撃は難しが攻撃を受けるだけは出来るぞ」
「十分だよ」
ミントにも
「小刀使の方狙うからそっち狙って」
「了解」
行くぞ!

僕は右手を抱えながら、敵を見た。
相手は戦闘不能。
僕たちもなんとか立てるくらいに満身創痍だ。
「か、勝てた」
「これはやばい」
「死にそうなんだが」
思い思いに話す。
「シュウゴは大丈夫なのか?」
「まあ、あいつなら普通に戻ってきそうだな」
「厚い信頼があるからね」
またもや思い思いに言葉を発する。

斬殺・滅って…
俺はこの一瞬時が止まって見えた
斬殺:殺人技としては上位に位置する強力な技だ
特級職でも防ぎ切ることが難しく
生き残ったとしても後遺症が残るほど強力な技だ。
未だ上級職の俺には生き残る方法などない。
思い残すことは山ほどある。
けど、俺の人生楽しかっ…俺なんで死ぬ前提になってんだ?
俺は死なない…死にたくない!
死の技が迫る中、不思議なことに走馬灯は見えなかった。
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