再創世記 ~その特徴は「天使の血筋」に当てはまらない~

タカナデス

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第4章

148 10年前に

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ルシウスのために芸獣を狩りつつ食べつつ帝都へと向かってた。そして火の月3週目1の日に帝都に着いた。
ルシウスの能力は本当に高い。空を飛ぶことはまだできないが、身体強化と風の芸を組み合わせた走り技はもうマスターしている。10年も闇の森に住んでいたから芸獣への対処も戦い方も俺より断然上手かった。


俺らはまずルシウスを帝都の森の家に連れていった。

「じゃあここでシーラと待っててな!とりあえずセシルんとこで服を注文してからファレストさんのとこで作業してくるから!」

「あ、はい……」

「気をつけていってらっしゃいね。」

『じゃ、行ってくるね~』



・・・




俺とシリウスは帝都を歩いて、まずセシルの実家のハーロー洋服店に行った。シリウスと同じようにしっかりと目と髪が隠れる衣装を注文するためだ。

「もしその方が眼鏡に抵抗がなければ、こちらはいかがでしょう?」

「眼鏡ですか?」

そう言ってハーロー男爵は俺にいくつかの商品を見せた。レンズの部分が黒や茶色になっている眼鏡で、陽の光を防ぐらしい。たしかにこちらの方が確実に目の色を隠せるかもしれない。

「これいいっすね!1つ買います!」

「かしこまりました。シリウス様と同じように瞳の色を隠される方なら両端からも見えない方がよろしいでしょうから…この形状はいかがでしょうか?」

ハーロー男爵が提案してくれたのは縦も横も幅が広く、フレームも太めのものだった。色は黒。

「いっすね!……ところでなんでシリウスはこれ付けないんだ?」

『僕好きじゃない。』

「残念ながらシリウス様は一度もご購入された方はございません。シリウス様のためにデザインしたものなんですがね…」  

ハーロー男爵は残念そうな顔をしてみせるが、それでもシリウスは付ける気はないらしい。付ける前後で雰囲気が変わりそうだから見てみたい気もするが……まぁこの世にこいつに何かを強要出来る人はいないのできっと一生見れないだろう。

「あ、それともう一つ……」

ハーロー男爵が言いにくそうに口を開いた。

「ん?どうしたんすか?」

「えっと、あの……娘が……婚約しました。」

「………………婚約?」


   娘って……セシルのことだよな?
   セシルが……婚約?!!!!!!


「えっ!!!……誰と?!?!」

俺が前のめりにハーロー男爵に聞くと男爵は身を低くして言った。

「………ハストン子爵家のイサック殿です。」


   第4学院のイサックか!!!!


『きっかけはハストン家にアグニと行った時かな?』

今年の交流会前にハストン家が第4と第1学院の交流目的で小規模のパーティーを開いていた。そこにセシルは俺と参加して、イサックと初めて会ったのだ。

「その通りです。ご存知の通り、娘と共作の『動画記録芸石』を開発して、共同研究や特許を取る都合上やはり将来的に結婚した方がいいということで……それにイサック殿から直接の申し入れもありました。」

「え??!イサックはセシルのこと好きだったんですか?!」

「え、ええ。初めて会った日から思いを寄せていた、と……。」


   そういえば俺、セシルと婚約者だと思われてた。
   違うって言ったら……安心してた気がする!!


「アグニさん……その、突然のご報告で申し訳ありません…。」

「え?いや、全然!その婚約はめでたいものですよね?おめでとうございます。」

俺が頭を下げてハーロー男爵に祝辞を述べると、男爵はほっとしたような表情をした。

『アグニ、本当に婚約の意味わかってる?これからはセシルをエスコートできないってことだからね?』

「へぇ?!!!」

俺の間抜けな声にシリウスはじとーっと俺を見返しながらため息を吐いた。

『親戚よりも婚約者が優先だよ。これから始まる社交界にはセシル以外の人を選ばなきゃだめだからね?あと学院への行き来も別にしなきゃだよ。』

パーティーではいつもセシルに隣にいてもらってたが、それができなくなったらしい。そしていつも学院への行き帰りはセシルと一緒だったがそれもアウトらしい。

「え、それは……ちょっと寂しいな。」

これからパーティーで一緒にご飯を食べてくれる人はいるだろうか?パーティーでわからないことがあったら誰に聞けばいいんだろう?学院への行き来の時間、セシルと一緒で楽しかったのに……


   そっかぁ…
   距離を置かなきゃいけないんだ……


「……アグニさん。……大丈夫ですか?」

「え、あ、はい……。」

意識が遠くにいってたっぽい。気がついたら男爵とシリウスが俺の方を見ていた。
俺は心配かけまいと、口角を上げて男爵に告げた。

「改めて、セシルさんのご婚約、おめでとうございます。」






・・・






『よかったの?』

ハーロー洋服店を出てまたしばらく街を歩いているとシリウスに問われた。

「うん、ちょっとさみしいけどな。セシルが婚約を了承したってことはまぁ良い話だったんだろ。」

シリウスは意外そうな顔をした。

『ふーん、もう少し独占欲のようなものがあるかと思ったけど、そうでもないみたいだね。』

「独占欲?…それはないなぁ。ていうかじゃあ俺がセシルと婚約したいって言ったらシリウスは賛成したのか?」

俺の問いにシリウスは笑った。

『はははっ!!賛成しないなぁ。残念だけど君とあの子じゃ格が違いすぎる。』

「あ?俺が平民でセシルが貴族だからってことか?」

『ふふっ……。けど君は本当に人というものに執着しないね?』

「え?俺が?してるだろ?」

シリウスの予想外の台詞に驚いてしまった。しかしシリウスは俺の瞳をじっと見返して笑顔を作った。

『いいや、君はなんだかんだ言ってやっぱり「ひとりで生きてきた人」なんだよ。好きな人間はいても、深くまで知ろうとは思わない。嫌いな人がいても、気持ちはすぐ平常に戻る。興味関心のある人すらもすぐに忘れてしまう。君は独ひとりに慣れすぎている。』

「…………そんなことないぞ?」

『そう?じゃあさ、』

シリウスはそう言って再び歩き始め、ある箇所を指さして立ち止まった。


『あれ、何かわかる?』


シリウスの指さした先には大きく開けた場所があった。その場所にはたくさんの瓦礫と焼けた木材の山が放置されていた。

「……? ゴミ捨て場?」

『あははははっ!!!いいねぇ~!!いや、たしかにゴミ捨て場だ!』

「ん?なんの会話だよこれ?」

意図が読めず俺は怪訝そうにシリウスを見た。シリウスは笑いすぎて目に溜まった涙を吹きながら衝撃的なことを口にした。

『君はもうカミーユの存在を忘れたんだね。』

「……………え 」

再度その広く開けた場所を見た。そこには瓦礫と木材・・・木材!!!!

ここがカミーユの家だったのか!!!!

「シリウス!!!!ここで…… っ?!!」

『声が大きいよ。街の人間が見てる。』

シリウスに口を塞がれ周囲を見渡すと、この辺では見慣れない俺らのことを不審そうに見ている人間が何人かいた。
シリウスが囁く声で告げた。

『君、忘れてたでしょ?カミーユのこと。』

小さな声なのに、耳に針を刺されているような威圧感がある。

『君も本当は思ってたでしょ?別にカミーユは死んでもいいって。』

「…………違う。」

嗤う声と冷ややかな瞳が俺を捕らえている。

『思ってたでしょ?めんどうが一つ消えたって。』

「……違う。」

その笑顔は天使のように綺麗だった。

『一生懸命関心を持とうとしてただけだよね?それがだと思ったから。』


「違う!!!!!」


胸が痛い。剣で刺されたみたいだ。

俺は本当にカミーユが死んだと聞いて驚いたはずだ。普通、人が死んだと聞いたら悲しむもんだ。普通嫌がる。普通ショックを受ける。だから俺は一生懸命、この事態を重く捉えていた。

でも・・・

シリウスにこの件を預からせてほしいと言われて、俺は安堵した。「あぁ、やっと心配するフリをやめていいのか」と。
俺は心配していた、それは本当だ。けれど……別に心配していなかった。

それを……シリウスに見透かされた…!!


「……………。」

俺は何も言い返すことができず、ただただシリウスを睨み返していた。そんな俺の心情をまた見透かしたのか、シリウスは軽く鼻で笑って、また歩き始めた。

『………さぁ、早くフェレストのところへ行こう。ルシウスの芸石を作らなきゃね。』




・・・・・・





「ただいま~」

『ただいま。ルシウス、体の調子はどうだい?』

森の家に帰るとシーラとルシウスとクルトが居間にいた。

「だ、大丈夫…です。さっき…芸素放出したばっかなので…」

帝都に芸獣は出ないためここに来る前に芸獣をたくさん狩っておいた。それを食べてとりあえずの飢えは凌いでいたらしい。

「結構な量の芸素を放出してたわ。もしかしたら私より芸素量多いわよ。」

シーラの言葉を聞いて素直に驚いた。それだけの芸素量を持っている上で解名をマスターしたら相当な芸師になりそうだ。

「ルシウス、芸石の板を作ってきた。これを今から手足に埋め込む。」

俺は加工してきたばっかの板状の黒い芸石をルシウスに見せた。今、手足に埋め込むと言ったが、それはもちろんルシウスの肉を切り開いて中に埋め込むのだ。ルシウスはその意味を理解していたようで、「なら汚れるといけないので外に行きましょうか。」と立ち上がった。



・・・





森の一か所に緑のない場所がある。要らないものを燃やすためのスペースだ。この箇所だけは岩や土が裸の状態になっている。そしてどんなに悲鳴を上げても帝都の街中に声が届くことはないだろう。

その場所にルシウスの手足を拘束する。

「ルシウス、痛くはないはずだけど、もし痛かったらいつでも言ってくれ。」

俺は右手にトンカチを、左手に芸石を持ち告げる。地面に手足を拘束されているルシウスは俺とシリウス、シーラを見上げて頷いた。

「わかりました。ありがとうございます。……お願いします。」

「いくわよ。ルシウスにギフトを……現寝うつつねの枷 」

シーラが状態異常の芸・・・『現寝の枷』という解名をルシウスにかけた。全身の神経が遠ざかり、麻痺状態になる。ルシウスが自分の力で身体を動かせなくなったことを確認し、シリウスはルシウスの手首の肉を切り開いた。

カン カン カン……

「よし、大丈夫だ。」

『ルシウスに治癒のギフトを。』

俺が芸石を埋め込んですぐシリウスが治癒をかける。

「ルシウス今の感じで大丈夫か?」

右手の処理を終えたので念のためルシウスに確認すると、全然感覚がなかったようで驚いた顔をしながら目をぱちぱちさせた。麻痺状態になるとルシウスは首も舌も動かないのであらかじめ目で合図を決めていた。二度の瞬きなら大丈夫って意味だ。

「よし、じゃあこの調子で他の箇所もやってくぞ。」






・・・






「………ん……。」



「お、気が付いたか?」

もうルシウスの足と手に芸石は埋め終わっている。少しシーラのかけた麻痺が強かったようで、ルシウスは途中から意識を飛ばした。すでに治癒も終わり、ルシウスが意識を取り戻すのを俺らは待っていたのだ。

まぁ無理やり起こしてもよかったんだけど、最近よく寝れてなかったらしいからそのままにしとこうという話になったのだ。

『ルシウス調子はどうだい?』

シリウスはルシウスの隣で膝を抱えながらゆらゆらと身体を前後に揺らしている。

「………良い……です。」

ルシウスは呆然と自分の手足を見ていた。そしてゆっくりと傾く陽に目を向けた。

「あの……あれからどれくらいたってますか…」

「えっと昼に作業開始したから…5時間くらいは経ってるかな。」

橙色の光が地面を、俺らを照らしている。空の端はもう青暗くなってきていた。

「僕は……5時間も何も食べず…芸素も出さず…なのに…今も別になんともない………」

「お!まじで?!じゃあ成功じゃん!やったー!!!」

俺は能天気に浮かれて、シリウスとシーラにハイタッチを求め、そしてルシウスにもハイタッチを求めようとして…驚いた。

ルシウスは呆然とした顔のまま泣いていた。

「うえぇ?!おおおぅい!ルシウス泣いてるぞ!どうした?!」


「…………10年。」


「え?」

ルシウスの瞳は夕焼けの陽を浴びて、灼熱の炎のように輝いていた。

「10年、夕焼けなんか見てなかった。そんな余裕なんてなかった。ほんとはこんな風に…飢えもせず、痛みもなく…ただ純粋に景色を楽しみたかった……。」

シーラがルシウスの隣に座って背中をさすった。シーラの瞳にも涙が溜まっていた。

「大丈夫よ。これから何度だって、こうやって見れるわ。あなたは景色を楽しむことができるのよ。」

ルシウスはずっと陽の光を見ていたが涙をふいて、頭を地につけて礼をした。

「ありがとう…本当に…ありがとう……!」



俺は、ルシウスと一緒に涙を流すことができない。

痛みはわかる。けれどその気持ちを深くまで察することはできない。これこそが、シリウスが俺に言った「人への執着のしなさ」が原因なのだろう。

だから俺は知らねばならない。より深くまで人を見なければならない。

少しずつ、少しずつだ。

すぐじゃなくていいから、俺もいつか、誰かのために泣ける人間になりたい。


そんな決意を胸に、今日の豪勢な夕映えを眺めていた。







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