異世界如何様(チート)冒険記 ~地球で平凡だった僕が神の記憶を思い出して世界を元に戻すまで~

Condor Ukiha

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第二章 王都と孤児院

#30 前段階

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「アオイさま、ナナをおそばに置いていただけませんか?ナナはナナのためにアオイさまのおそばにいたいのです」

「その心は?」

「今、このたった数分のあいだでナナが変わるための何かを見せられた気がするのです。今のナナは臆病で泣き虫で何も役にたたないのです。それでも、ナナはそんな自分を変えたいのです。そのための糸口がアオイさまのそばにいればわかる気がするのです。だからお願いするのです」

 ナナの目にはもう怯えなんてなく、そこには己の強い意志と信念を瞳に映した、ただ自身を変えたいと切望する少女の姿があった。

「わかった。ナナが自分のことをちゃんと考えた結果なら、僕が口を出すことではないね。それじゃあこれからよろしく、ナナ」

「よろしくお願いするのです、アオイさま」

 そんなナナの姿をみて僕はこれが彼女の第一歩になることを願いながら僕は彼女に手を差し出した。
 と、そんな時間が長く続くわけがなく気を抜いた途端に騒がしくなる。

「アオイー?何やって、い・・・なんでちょっと目を離しただけなのに新しい女の子を連れてるのよ!?」

「ア・オ・イ・さ・ん?どういうことか説明していただけますよね?」

「は、はい。分かりました・・・すべて説明いたします」

 さすがに外にいすぎたのでザーシャとラーシャが僕のことを呼びに来たのだが、外の状況と僕と握手しているナナを見ると僕のことを問い詰めてきた。というか君たち先に責めるのが女性関係なのね。てっきり騎士たちのことから話を聞かれると思っていたんだけど。この後、この騒ぎでレナにシャル、ミリィまで出てきて、さらに騒ぎが大きくなって応援の騎士までくるちょっとした騒動になってしまった。
 それが収まるまでに1時間ほどかかったが、特に休憩をはさむでもなく僕はカルラさんへ本題であるここの改築について提案する。その中でこれにかかる費用、損害その他もろもろは僕の名で全て支払うということ、工事は全て僕がすること、また工事に必要な許可などもすべてシャルを通して下りているので、あとはカルラさんの決断次第であることを説明した。その結果、カルラさんは孤児院を改築することを許可してくれた。その間は王都でも有数の宿を貸し切ってそこで過ごしてもらうことになった。もちろんこの費用も僕のポケットマネー、もっと言うと今回の報奨について僕たちの種族のせいで最終確定までに時間がかかってしまいそうなのでとりあえずこれだけは下回らないだろうということで渡されたつなぎの報奨金白金貨3枚から出している。というか今回これぐらいしかお金を使うところがない。工事は自分でするし、材料に関してはあのもうなんでも入っているんじゃないかと思われる鞄から出して使うのでお金というものは使うことがないのだ。
 と、まあ改築するための準備は整った。明日から始めてできるだけ早く終わらせるぞ。


―――*―――*―――


 実は#16からここまで15話分も同じ日の出来事という事実。もっとテンポよくいきたい。

これで第二章パート3 葵と黒竜の少女 が終わります。この先は作者の都合のため不定期更新となります。詳しくはこちらをご覧ください。
近況ボード https://www.alphapolis.co.jp/diary/view/171612
少しの間更新が途切れるかもしれませんが、これからも異世界如何様チート冒険記をよろしくお願いします。
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