異世界如何様(チート)冒険記 ~地球で平凡だった僕が神の記憶を思い出して世界を元に戻すまで~

Condor Ukiha

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第二章 王都と孤児院

#31 改築開始

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 今回から不定期更新になります。

―――*―――*―――

「それじゃ、始めますか!」

 次の日の早朝、僕はナナも含めた6人と一緒に孤児院の前に立っていた。ただ昨日とは違い、周囲を数十人の騎士が囲んでおり物々しい雰囲気となっている。何でこんなことになってしまったのかというと、昨日の襲撃と護衛が全く役になっていなかったことを鑑みて護衛が騎士団から近衛騎士団に変更のうえ大幅に増員されたのだ。さらに、見えてはいないが陰から裏と呼ばれる者たちが気配を探っており昨日のように暗殺者や諜報員が近づくことがないようにしている。もちろん僕にはどこにいるのか筒抜けだったりするが。ちなみに、これは昨夜のうちに近衛騎士団長と国王、宰相が僕らの泊っている部屋に来て申し出てきたことだ。それを僕が了承したので早速今日からこんな状態になっている。
 さて、話を戻して孤児院の改築について話していこう。僕の計画では今日から一週間でこの孤児院全体の改築を終わらせることになっている。初日の今日は現在の孤児院の建物の取り壊し、敷地の整理、教会の移設・増築、明日建てる建物の基礎工事を済ませてしまうつもりである。まあ、時間が余ればこの先の建物本体の建築まで進めておきたいが、あまりにキツキツの予定を立てて遅らせていくようでは計画を立てる意味がない。このくらいの予定で早回しでいく位の方が余裕も感じられて僕的にはいいのである。

「誰も敷地内にいないよね?」

「孤児院のみんなは昨日のうちに宿に全員退避済みです」

「近衛騎士団も敷地外で待機してるよー」

「私の探知にも人は引っかからないよ」

 作業を開始する前に最後の確認として現在の状況を確認しておいてもらった。それを基に僕に報告してもらう。レナは音や空気、魔力の探知から人の状況が僕よりも正確にわかるので作業中そっちの方の管理をすべて任せることにしている。

「じゃあ、建物に近づかないように徹底させておいて。これから建物を一回仕舞うから」

 そう告げると僕は時空魔法でもともとあった建物2つを亜空間に収納する。この時のイメージ次第で生物ごと収納できたりできなかったりするのだが今回は非生物のみで収納した。こうすれば、建物に住み着いていた虫やネズミなど、さらにはカビなどの細菌まで追い出せるのだ。これで現在の孤児院の建物の取り壊しと、教会の移設の準備は完了である。そして、何もなくなった敷地を火魔法で焼いて土魔法で土地を水平にならす。そして、敷地全体を下部がコンクリート、上部が鉄製の柵で囲えば、敷地の整理も完了である。実にここまで5分もかかっていない。まあ、コンクリートがこんなに早く硬化するはずがないのでそこは時空魔法で時間経過を早めている。

「なんというか、すごすぎて言葉が出てきません。これが神獣さまのお力ですか・・・」

「シャル、勘違いしないで。こんなことできるのはお兄ちゃんだけだから。私にこんなこと頼まれても一切できないから」

 後ろでレナから異常者?扱いされているような気がするが、それはおいておいて僕は基礎工事に着手する。基礎は土魔法で基礎をつくるための穴と土台をつくりその上にコンクリートを敷設して作成する。今回、地面からそう深くないところにしっかりとした岩盤があるのでその岩盤から基礎までの間を岩に変化させて岩盤の上に直接建物が建っている状態する。そして、コンクリートが硬化してからその上に教会の建物を配置する。基礎は増築する分も含めて築いてあるので現時点ではコンクリートの広場にポツンと教会が建っている状態である。教会の建物は補修なんかも何もせずに配置したので真新しいコンクリートにぼろぼろになった建物という何ともちぐはぐな感じになってしまっているので、建物自体の時間を建てた当時に時空魔法で巻き戻す。これで新しいコンクリートの基礎の上に新築の教会が建っている状態になった。
 ここからの作業は同じことの繰り返しになるので簡単に説明だけすると、まず最初に孤児院の建物は鉄筋鉄骨コンクリート造で作る予定なので先ほど建物を収納した空間でいくつかのパーツに分けてあらかじめ用意しておく。そして、それらを設置する場所に取り出して組み立てる。つなぎ目は鉄骨どうしをつなぎ合わせた後、鉄筋を張ってコンクリートを流し込んで硬化させる。そうすればあっという間に建物の躯体は完成である。あとは内装をつくるだけだ。
 今回建てたのは孤児院本体の三階建て相当の建物とそれに付随した大きな三階建ての建物、そして教会の増築部である。これで敷地の3分の2が建物で埋まった。とはいっても屋上があるので子供たちが遊びまわれる広さは十分に確保しているつもりだ。孤児院本体の建物とそれに付随した大きな二階建ての建物はまだコンクリートむき出しの状態だが、教会の方は外装はもともとあった教会に似せた感じにした。ここまで終わらせても、それでも時間が余ったので内装まで終わらせて、ついでに勝手に神像まで追加しておいた。もともとあったのはなんだかよくわからない像だったので神界であった神様の姿にしておいた。もちろん作る時に神様の許可も取ったし、完成させるとなんだか神気を感じられる像になった。おそらく何か加護でもこの像に宿ったんだと思う。
 と、ここまでするとさすがに日も暮れてきたのでここの警備にあたる人だけ残ってみんなで城に戻った。ちなみにみんなは教会の中でお茶女子会していたらしい。『なんか付き合わせちゃったみたいで悪いなぁ』って思ってたら、『私たちが勝手についてきてるので気にしなくていいですよ』って口をそろえて言われた。そんなに分かりやすく顔に出ているのか。気を付けているんだけどなぁ。なかなか改善には程遠いようだ。


―――*―――*―――


 次回は、来週・・・にできたらいいなぁ・・・
 無理だったら再来週に投稿します。
 基本的に日曜日の15時に投稿するつもりです。
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