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そーまこーた

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第二十九夜 最善とは

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第二十九夜 最善とは



 そう言えば課長と連絡とるって話だったわ…。すっかり忘れてた…。

「…あ、はい。そうです。…ええ、それは間違い無いですね。本人確認済みです。事情も話しました。……え、マジすか? ……はあ、いや、今別件で手が…、ああ、それは多分大丈夫ですが…、……そう言う感じで、ええと、説明はそっち持ちでいいんですよね? …はい、じゃあそのように。失礼します。」

 向こうの通話が切れたので通話アプリを閉じる。

「課長? なんかトラブル?」

「ああ、課長。トラブルっちゃトラブルかなあ。なんか拘束されてたやらかし神が消滅したらしい。」

「え、それヤバいんじゃない? ここも消滅すんじゃないの?」

「それは大丈夫みたいだ。代わりにマトモな神をすぐたてるらしい。ただな、これぞ執着溺愛スパダリ!最高ー!とか言って拘束を振り切って何処かに何かの加護を投げてから消滅したらしいぞ?」

「え、意味わかんないんだけど。」

 俺もわからんよ…。
 しいて言えば全力でやらかし加護を投げたせいで上位神からとうとう滅されたかも、とは俺の個人的見解デスネ…。

「んで、やらかし神、執着溺愛スパダリってワードでこの世界検索すると何故か魔王とお前がヒットするらしくてさ。…なあ、エルはなんか加護が増えたとかわかるか?」

「…うーん、どんな加護か見当もつかないけど、体感でバフっぽい加護は増えてないかな?」

「だよなぁ…。スパダリってスーパーダーリンの略だっけ? あんまり定義がわからんが、完璧なダーリンって事だろ? お前らはイケメンで頭がいい、ランカーで武力的にも強い。あとアサヒは王様って地位持ちで、ある意味スーパーだけど…、残念ながら包容力がある大人な完璧ダーリンって感じが全くしない。」

 俺個人のスーパーダーリン観ですけどね。

「えっ、なんか俺ら地味にディスられ?」

「ディスってナイヨ?(棒読み) とりあえずだな、念の為もう一人の該当人物であるアサヒにも事情聴取しなきゃならんけど、俺達いま急ぎの別件かかえてるだろ? 手が離せない俺達にかわってウチの課が直接加護の話やらその他諸々を説明するって。」

「直接? え、ちょうレアケースじゃん。俺、課が直接干渉してくるケース初めて聞くかも。」

「確かにな。でもコレ、アサヒが元ナイミリプレーヤーで転生事故だったから特例なんだそうだ。後でアサヒ用のスマホが送られてくる。」

 そう、アサヒもウチの課のスカウト対象だったそうで。残念ながらやらかし神が横から掻っ攫ってスカウトは頓挫とんざしたらしい。
 しかし今回俺達がアサヒにお仕事事情を話してるから、じゃあ特例で直接話し合いしとくかってなったらしい。

「まあ牙狼さんもある意味被害者だからなあ…。」

「ほんそれ。とりあえずトラブルはそんな話だった。でも、そっちは課がなんとかするから、俺達は目先のお仕事おしごと。ほら、一度フロントに勇者君を呼び出して和平プレゼンやっぞ。」

「おおふ、話がスタート地点に戻った…。」

 いやこれ本題だからなー。諦メロン。

 念の為、お取り込み中かどうかドローンで確認(今日はまったり休養日だったっぽい)してからフロントへ向かった。
 フロントで勇者君達を呼び出してもらう手配をしていると、奥から執事っぽい人がやってきて、よく宝飾店で飾られてるような宝石箱とかお高いオルゴールみたいな綺麗な箱を手渡してきた。

「こちらはご自由にお使いくださいと主人から言伝ことづかっております。どうぞお納め下さいませ。」

 箱を開けると転移陣のスクロールが束で詰まってた。あと一緒にあのスマートウォッチみたいな腕輪型の通信魔道具が四本、解説書付きで入っていた。愛し子達へ愛を込めてと書かれたメッセージカードも同封されている。転移陣はアサヒの指示かもしれんけど、これ完全にお義母様のお財布出資ですね。箱もめっちゃ上品だしな。
 …つーか、この転移陣よくみたらヤバいな。主に金銭的価値が。距離制限無しの多人数用って、一枚でかるく数十万円超えてくるヤツでしょ?  それが束で入ってるんですけど…。魔国のタクシー券すごくないです?

「お気遣いありがとうございます。是非活用させて頂きますとヘルメーウ卿にお伝えください。」

「承りました。では私は無作法ながらここで下がらせていただきます。皆様はどうぞごゆるりとお過ごしくださいませ。」

 執事さんはお義母様のように美しいお辞儀で去っていった。

「…いやあ、お義母様ってさ、財力あるし気遣いもすごいしキラキラ美形だし、包容力も半端ない。むしろお義母様がスパダリ枠じゃないのはおかしくね?」

「わかる。でもあの執着溺愛ってとこに引っかからないんじゃないの? あとお義母様ってママ枠の気がする。」

「 そ れ だ 。 バブみとか司るママ枠だわ。」

「サイのとこにもバブみって概念あるんだ…。世界は狭いな…。」

 ほんそれな!

 何故か話の流れでバブみでオギャるについてエルと語り合っていると、勇者君達がやってきた。

「エルフ様ー! お待たせしましたー!」

 ズサーと勇者君は滑り込むよう俺の元に駆けてきてシュタッと敬礼をキメてきた。今日もエルフ教信者はお元気なようで何より。

「勇者様、皆様、ご機嫌よう。今日は急な召集に集まってくれてありがとうございます。ちょっと明日からの予定をお話ししたくて。お時間いいですか?」

 エルフ様的慈愛の微笑みを浮かべ、勇者エルプレゼンにお誘いする。

「エルフ様からのお言葉…! 例え火の中水の中、死ぬ間際だろうが必ず聞くに決まってますからーッ!」

「…いや、いくらなんでも死ぬ間際は聞かなくて大丈夫ですよ。むしろ回復に専念してくださいね?」

「五体投地する慈愛レベル…。ヤバい、リアルエルフ様尊い、」「…コレはお気になさらず! 時間はあまり余ってるので、ええとそちらの話とはカフェテリアでも問題ない話だろうか?」

 五体投地しようとする勇者君を止めながら、王子が話を進めてくれた。…王子、お前成長したなぁ。

「ええ、打ち合わせ程度なので問題ないです。周りの目が気になるなら、俺達の部屋でも構わないですが少し手狭かも…。」

 まあ部屋は広いっちゃ広いんだが、いかんせん新婚旅行的な部屋だからソファーは三人掛けひとつだし、ダイニングも椅子四脚しかないんだよな。そこに六人って振り分け地味に微妙なんだよね。

「エ、エルフ様の聖地に足を踏み入れるなんて…!!そんな畏れ多いですから! 俺達なんてその辺の隅っこで体育座りで充分…、モガッ…!!」「お気になさらず。ではカフェテリアで、」

 勇者君の口を魔法使い君が魔法で塞ぎ、神官君が後ろから羽交締めし、王子が爽やかに笑顔で答えた。…お前ら、連携成長したなぁ。


 一応周りの目も気になるとアレだからと、フロントにカフェの奥まった半個室をご用意して貰った。

「全員が揃ったので、勇者エルがこれからの事を話していきますね。」

 さあエルよ、お主のプレゼン力とくと見せて貰うぞ!

「ああ、では俺からの提案も兼ねてのこれからを話したい。」

 エルはゆっくりと先輩勇者風を吹かせ話し始めた。


「…なるほど、ヘルメーウ卿からも打診が。我が国なら和平の条件次第だがすぐ話は通るな。」
「私達が世界に平和を呼びかけていく。確かに教会からの後ろ盾も必要ですね。」
「俺の所属してる魔術会なら、どの国にもあるし俺はまあまあ顔が利く。アタマおかしいヤツばっかりだから話が通るかはわかんねーけど。」
「俺は平和の勇者ってアピールをいっぱいして、みんなを助ける!」

 …すげえ、プレゼン一発抜けかよ。もう洗脳レベルじゃん? エル、前世で実はプレゼンのプロか?

「俺の話を聞いてくれてありがとう。明日から各国に飛んで渡りをつけ、一週間後を最終日に、各国首脳陣の意見をまとめるのが目標だ。あくまでも和平の大枠だから、細かい外交面や利益などの話は和平を結んでからと言う条件で進めて欲しい。」

 最後は俺の話まんまだがな!

「…期間が短いな。」

 眉をしかめ王子が最後のまとめに首を捻る。
 じゃ、ここは俺がフォローな。

です。人族みな足並み揃えては理想ですが、無駄に長い話し合いは必ず拗れる。長い話し合いの末、どこかが利を求め始めたらそれを不服とまた別な利を求める者が現れる。話は二転三転と転がり、平和なんて脆い概念は二の次三の次に回されます。はじめは和平の話だったはずなのに…。これは異世界で勇者がある意味魔王より苦戦した平和への戦いの話ですがね。」

「…そんな、そんなくだらない人の争いに、勇者様が…。魔王だけが敵じゃない…、のか…?」

 エルの勇者譚(嘘)は勇者君にえらく響いたようだ。いいぞ、先輩勇者。もっと先輩風吹かせようぜ!

「俺達の世界でもありそう。つーか、あるな。魔術会の元老共もほっときゃそんな感じだ。ま、俺くらいになると短期決戦であのクソジジイ共くらいじ伏せるの余裕だけど。」

 魔法使い君が冷めたコーヒーを飲みながら悪い顔で笑った。

「おや、さすが賢者の一族ですね。これは私も腕がなります。ついでに教会の膿みも搾り出してきましょう。」
「ふっ、ならば俺も王族として民に最善の道を拓く機会だ。世界を変えてやる。」
「みんな…! 俺も勇者としてこの世界の平和を守りたい! 力だけじゃなく、平和への思いを届ける!」

 魔法使い君に触発されたパーティーは、正真正銘の勇者パーティーの顔になって平和への思いを誓う。
 ふふ、まさに王道って展開。これは間違いなく「いいね!」ですよ。
 …この仕事やってて、こう言うのは本当に「いいね!」ってマジ思う。やっぱ俺達RPG好きってのは、思いの大小はあるが根っ子には『世界を救う勇者』に憧れがあると思うんだな、うん。
 ふと隣りのエルを見ると、ちょっとだけ口角が上がって優しい眼差しになってた。俺と同じような気持ちなんだろう。

「勇者パーティーの皆様、俺達も協力しますよ。ね、エル?」

 エルの肩を叩き、俺はすっと勇者君へ拳を差し出す。エルも俺のやりたい事を察して勇者君に拳を向ける。

、俺達の世界の挨拶みたいなヤツさ。気の合う仲間同士拳を軽くぶつけるんだ。」

「えっ?! もしかしてあの外国の人がよくやる、あの仲間ってアピールの?! うわああカッコイイ!!」

 勇者君はキラキラしながら仲間達にも拳を出すように伝え、せーのと掛け声をして全員でコツンコツンとフィストバンプした。コツンとした時、合わさった視線の先はみんな最高にいい笑顔だった。
 
 うっはー! これ完全にアオハルだわ! ヒュー!! ちょっと高校生にでも戻った気分でキュンとする…!!

 …但し、勇者君は俺の拳には触れてくれなかったが…。多分エルフ教の教義だろうな…。

 その後は明日以降の事、周る国の順番や魔法使い君と神官君が古巣に行くスケジュールなど細かい所、あと移動はエルの転移を使うなどの補足事項を打ち合わせし、お義母様から預かっていた通信魔道具を渡した。

「この腕輪で各自連絡をお願いします。魔国の貴重なアイテムをヘルメーウ卿が今回の和平会談の為に融通して下さったそうです。勝手に売り飛ばしたり分解などは禁止ですよ?」

 特に魔法使い君、キミは大事にしたまえよ。母上からのプレゼントだからな。あと転売ヤーは絶許しまへんで~!

「は、こんなの…、「お義母様の愛が詰まったこの素晴らしい贈り物、大事にしましょうね?」…、くっそ! こんなガラクタ全て終わったら叩き返すからっ!「お仕置き…、されたいかな?」…、ヒッ?!」

 神官君はにこやかに魔法使い君を後ろから囲い込み、腕に魔道具を嵌めてあげてた…。
 その、会話の合間にお仕置きとかプレイ告知を挟むのやめて…? 魔法使い君が真っ赤な顔して内股挙動不審になるからね…?


 腕輪装備までなんやかんやあったが、同封されてた説明書で腕輪の使い方を確認して、明日は朝10時にはチェックアウトと決めやっと解散した。



<次回予告>

放たれた世界でその拳に希望を掴む。
まだ小さな芽は開いたばかりだ。あの光に向かって。
次回、その香りに。『第三十夜 夜明けの時間』
お楽しみにね?

「さあ、おまえの残業を数えろ!」

※次回予告はあんまり本編に関係ありません。
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