R18】クーラーがぶっ壊れた。夏と秋の境界線ってどこだろう。/グループ内カップルの夜事情(智太×サトル)

中端ざつ

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ロケバスの中はスリルがあって興奮する

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早朝3時。

まだ外は暗いがその日はロケで、珍しくバス移動だった。バスは各家の近くに止まりメンバーを乗せ、サトルが乗り込んだのは最後だった。

空いている席は1番後ろの列の右側のみ。

後ろの列は3人座る事になるのでキツキツだ。運転手のマネージャーに指で指示され、サトルは後ろ右側のドアを開け最後の席に着く。

バスの左から、堀川、智太ともた、サトルの並びだ。サトルはキャップとマスクをつけていて、当然だが寝ぼけ眼だ。

「…はよ~」
「…はよ」

サトルの生ぬるい低く小さい声が車内に響く。同じく小さめの声で智太だけが返事をした。まだ陽も出ていないこともあり 外は勿論 車内も暗く、智太を除くメンバーは全員既に眠っていた。

ここからしばらく移動で、しかも早朝なのだから当然だ。

サトルは智太と目も合わせずそのまま深く座り直した。その目を見るに先ほどまで寝ていたのだろう。

サトルはバスに乗るためだけに起き、再び寝るために目を閉じた。

「…、」

目を閉じてすぐ、サトルは違和感を覚え目を開いた。

見ると、自分の膝の上にあるカバンの下へ、左隣から黒い服の腕が伸びている。

それを確認してすぐ隣の顔を見るが、智太は澄ました顔で前をまっすぐ見ている。


・・・智太が、イタズラしようとしてる。サトルはすぐに勘づいた。『勘弁しろよ』と言いたげに眉をしかめジロッと智太を見たが、目を合わせずにまっすぐ前を見ている智太にダメージは無い。

伸びた黒い腕はカバンの下でサトルの股間を揉み始める。


「…、…」


すっかり寝る気でいたサトルはウンザリした。これから到着するまでずっと触られるのだろうか。

ため息を出したいのを堪え、智太の奥の席へと視線を向けた。奥に座る堀川は深く腰掛け、窓にもたれてピクリとも動かない。

どうやら熟睡してる様だが、いつ他のメンバーが起きるかもわからない。

やめろよ、と智太に言おうかと思ったが、その声でメンバーが起きてしまうかもしれない。智太の腕を本人の方へ戻して〝やめろ〟と意思表示した。智太の手が本人の膝の上に戻される。そしてすぐにサトルの膝へと舞い戻る。

「…」

その動作を何回か繰り返したところで、サトルはとうとう面倒になってやり返すのをやめた。


そもそも眠かったこともあり、何度か繰り返した頃には心底ウンザリしていた。

智太の手がカバンの下に入り込み、サトルの股間の上へと落ち着く。サトルがやり返さなくなって、待ってましたとばかりにその手のひらが動き出した。

智太の手の、指の動きにサトルの身体が反応する。智太の手になじんたサトルのペニスはすっかりその指の味を覚えこんでしまっているのだ。


「……、」


ああ、サイアクだ。気持ち良い



否応なしに気持ち良くされてしまう自分の体に嫌気が指す。しかし快感を打ち消す事は出来ない。智太の手はサトルの好きなところを経験値で覚えている。

手のひらでモノをつかむ様にサトルのペニスを揉み込むと、サトルは腰を引っ込めるように前傾の姿勢になった。

(馬鹿、ヤバイって)

無言の抗議で隣を見るが、智太は目を閉じていた。見なくても手の感触で解っているという事なのだろうか。伝えるすべが無いサトルは窓の淵に腕を掛け体を預けた

窓には遮光シートが貼ってあるから外が全く見えない。ガラスに反射した智太がいつの間にか目を開けていて、目が合う。

「…っ、」

瞬間、智太の指先が服越しにペニスの先を撫でた。サトルは思わず頭を下げる。マスクの中で呼吸がこもる、吐き出す息が熱い。サトルは困り果てながらも周りに気づかれないように息を潜めた


「あれ?…智太?起きてるの?今日ずいぶん静かだね」


おもむろに堀川の声が聞こえた。智太の奥で目を覚ましたらしい。サトルは寝たふりを続ける。智太の動きが気持ち良くて今にも震えそうになる。どうにか動かないように堪える。

「腹減って寝れねー」

智太は焦る素振りも見せず至って普通のテンションで返事している。

(腹減ったってどっちの意味だよ)

頭の中でツッコミを入れつつ、サトルは寝てるフリをするしかない。どうやらまだ堀川にはバレていない。

そういえば、と頭を動かさず視線だけ動かして智太の足元を見る。 分厚い生地のコートの裾が見えた。そう言えば智太は黒のコートを膝に掛けていた。それが目隠しになってるらしい。

堀川は『俺と一緒なら寝れるよ智太』などと抜かしている。まさか智太を挟んだ向こう側でサトルがされている事を知る由も無い。堀川は智太を甘やかすことにしたらしい。


その間にも智太の指はサトルのペニスをなぶる。それは、まるで落ち着かない子供が、手の中でスライムでも弄くるように。

(…、ヤバイって)

指の動きに翻弄されながら、すっかりサトルはその気になってしまっている。『ヤバイ』のは、サトルが『その気になってしまってヤバイ』、という意味だ。サトルはすっかり欲情してしまい、はやく出してしまいたい、と願った。いっそ智太にめちゃくちゃに抱かれたっていい。


サトルが混み上がる熱をなけなしの理性で耐える。マスクとキャップのおかげで顔が見えにくいのは幸いだ。


智太と堀川は相変わらずブツブツと何か話している。

「わかった堀川が寝ろって言うなら寝る」智太はそんな風に堀川に答えていたが、結局実行されなかった。


「皆さーん起きてください、着きましたよー」



大きめの声を出したマネージャーの一声が車内に響く。メンバーが目を覚まし、のそのそと動き出す。寝起きなので当然だが皆動きがのろい。

アオバが目覚めのための叫び『あーーー!』を筆頭に、他のメンバーものろのろとバスを降りる。


堀川はまだ智太に話しかけていたが、「ぁーウザい先降りていいからもう」といなされた。その言葉を聞き、堀川が名残惜しげに先にバスを降りる。

「ついたよ~、サトル~サトル~」


起きていた事を知っているクセに智太がいつものようにサトルを起こすフリをする。

サトルもその茶番につきあって、いつものように『あぁ?』と不機嫌な声を出した。マネージャーもいつものように少し心配しながら2人の様子を伺っている。

サトルがノロノロとバスを降りると、智太も付いていってサトルの横に並ぶ。


「・・・、ともたあ・・・」

サトルはすっかりその気の声を出す。セックスの時にしか出ない甘い猫なで声。すっかり智太のスイッチも入っている。「わかってる」

「・・・ともた、・・・」

「うん」

「犯して」

サトルは至って普通のことのような声色で、そして智太を見ずに、ハッキリと言った。

「乱暴にしてよ」

そして、2度めの言葉で、しっかりと智太を見た

「・・・、」

サトルの伏し目がちな瞳に智太は息を飲む。

「・・・、4・・・」

短く呟かれた数字は逢瀬の暗号だ。楽屋に着くと荷物を置いて サトルはすぐに楽屋から1番近いトイレに向かった。手前から4番めの個室に入る。


暫く時間を起き智太がドアをノックした。

コンコン、

鍵が外されドアが開くと同時に、隙間から智太が体を滑り込ませた。


*


狭いトイレの個室の中、智太とサトルは色んな物をすっとばしてすぐ繋がった。お互いジーンズのチャックだけを開け、脱ぐのも待てない。

挿入に不便が無い程度に強引にサトルのパンツをずり下ろし、濡れそぼった先走りの粘液を使いアナルを拡げる。まだ弛みきってないそこに、無理やりペニスをねじ込んだ。

「あ…、ぁ、智太、」

サトルはすっかり仕上がった声を出す。智太もその声に誘われるまま、背面から抱きしめた。

「…、サトル、」

抱きしめながら腰を揺らし、サトルのペニスを撫でる。先端からはひっきりなしに先走りが溢れ、ずっと待っていたように揺れている。

「ハッ…、ぁ、熱い、」

サトルがぞくりと体を震わせるので、その衝撃で智太のペニスがより一層締め付けられる

「ん…、サトルの中も熱い、」

お互いの熱が体内を上昇していくようだ。繋がったところから、とろけるような快楽が押し寄せる

「あ…、ア、あ」

「…っ、サトル、…」

サトルはガクガクと脚を震わせ、倒れこみそうになるのを耐えながらタンクに手をついた

「ん…、ン…!」

「…、ぁー…」


智太が頭を上げ体を反らせると、気の抜けたような声を漏らした。サトルの前立腺が中の熱に反応する。精液はトイレの中へと落ちていった。



=========


「ロケバスん中でも出来ないかなぁ~」


智太はすっかりご満悦らしい。


「出来ねえよ馬鹿!場所考えろ!」

「スリルがあって興奮しない?」

「ふざけんな!もうムリだからな!」



サトルはキツめに否定したが、結局まんざらでは無い。


帰りのバスの中で起こった事は、言うまでもない。

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