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【3】ディートリンデ
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私の住む森レーベはほとんどがピーヌスエルナという細く背の高い樹木です。
森をしばらく東に歩くとガラッと森の樹木が変わるところがあります。
それはもう意識が遠のいたように、景色が白に変わるのです。
そこは私の住む森と繋がってはいるけど名前の違う森、シギュルヴィです。
その森の樹木はほとんどがベチュラフムラというものです。ヒト界隈ではシラカバという木の一種だそうです。
獣はあまり多くはない森ですが、そのちょうど中ほどに小さな洞穴が口を開けており、中にヒトの魔女が住んでいます。
魔女の名をディートリンデ、けして多くない私の友人にあたります。
幼き頃、雨の中シギュルヴィに迷いこんだ私が洞穴に雨宿りに駆け込んだのが出会いでした。
「獣以外の動く物を久しぶりに見たと思ったらエルフに会えるなんて!」と大きな帽子の下の眼鏡をずらして、その下の真ん丸の瞳で私を見つめた姿が今も思い出されます。
私としてはこんなところにヒトが住んでいるのも驚いたものでしたが、ディートリンデはどうやらヒトが嫌いで人里離れて魔法研究をしていたようで、私もヒトと話すのは慣れないものではじめはぎこちなかったものでした。
しかし魔法研究をするヒトが珍しいのもあった私は狩りのついでにしばしば通うようになり、狩猟で取れた獲物を見せたりエルフの事について話すうちに、ディートリンデの方からも彼女と魔法とのなれ初めやヒトが嫌いになった理由など少しずつ話してくれるようになり、次第に気のおけない仲となりました。
思えばディートリンデから魔法というものに抱く希望や好奇心や崇高さを教え説いてもらったおかげで、幼い頃からのコンプレックスにもなっていた魔法そのものに、私が心を開けたような気がします。
魔法を使えない私と魔法とを仲良くしてくれた存在、それがディートリンデなのです。
わたしが魔法銃を師から受け継いだ時もディートリンデは
「魔法銃の弾丸の魔法はあたしが詰めてあげるから、狩りの時はいつでも寄ってね!」
と申し出てくれました。
その日から魔法銃での狩りの際はいつもディートリンデの元に出向いて、その日狙う獲物の話をしながら弾丸にそれぞれ魔法を詰めてもらうのです。
親しき仲にも礼儀ありとはよく言います。
もちろん無料で魔法弾を作ってもらってるわけではありません。
幻獣からとれた魔法薬に使える角や、ディートリンデだけではいけない山の上の方に狩りに行った時にタリスマンの器に使えるクリスタルも採取したりして、それらと交換で魔法弾を作ってもらっています。
しかしどうも獣の肉は好きでなはいらしくほとんど受け取ってもらった事はありません。
肉どころか普段の食も細いようで、たまに何か口にしたと思ったら自然界に無い面妖な色をしたゲル状の魔法薬のようなモノをフラスコから直接仰いでいたようなものです。
「そんなことではギャールプに襲われた時食われてしまうぞ」
と忠告したりしましたが、鼻で笑いながら
「この洞穴にはギャールプが近付いただけで浄化されてしまう結界が張ってあるもの」
と自信満々に話します。
そういえば狩りで遅くなり何度かここに泊まった時は、夜中にギャールプの叫び声などは聞こえず静かである印象でした。
年齢はそう離れていない、むしろ私よりも幼い様に見えるディートリンデですが、秘めたる魔力は確かなものを日々感じさせられます。
森をしばらく東に歩くとガラッと森の樹木が変わるところがあります。
それはもう意識が遠のいたように、景色が白に変わるのです。
そこは私の住む森と繋がってはいるけど名前の違う森、シギュルヴィです。
その森の樹木はほとんどがベチュラフムラというものです。ヒト界隈ではシラカバという木の一種だそうです。
獣はあまり多くはない森ですが、そのちょうど中ほどに小さな洞穴が口を開けており、中にヒトの魔女が住んでいます。
魔女の名をディートリンデ、けして多くない私の友人にあたります。
幼き頃、雨の中シギュルヴィに迷いこんだ私が洞穴に雨宿りに駆け込んだのが出会いでした。
「獣以外の動く物を久しぶりに見たと思ったらエルフに会えるなんて!」と大きな帽子の下の眼鏡をずらして、その下の真ん丸の瞳で私を見つめた姿が今も思い出されます。
私としてはこんなところにヒトが住んでいるのも驚いたものでしたが、ディートリンデはどうやらヒトが嫌いで人里離れて魔法研究をしていたようで、私もヒトと話すのは慣れないものではじめはぎこちなかったものでした。
しかし魔法研究をするヒトが珍しいのもあった私は狩りのついでにしばしば通うようになり、狩猟で取れた獲物を見せたりエルフの事について話すうちに、ディートリンデの方からも彼女と魔法とのなれ初めやヒトが嫌いになった理由など少しずつ話してくれるようになり、次第に気のおけない仲となりました。
思えばディートリンデから魔法というものに抱く希望や好奇心や崇高さを教え説いてもらったおかげで、幼い頃からのコンプレックスにもなっていた魔法そのものに、私が心を開けたような気がします。
魔法を使えない私と魔法とを仲良くしてくれた存在、それがディートリンデなのです。
わたしが魔法銃を師から受け継いだ時もディートリンデは
「魔法銃の弾丸の魔法はあたしが詰めてあげるから、狩りの時はいつでも寄ってね!」
と申し出てくれました。
その日から魔法銃での狩りの際はいつもディートリンデの元に出向いて、その日狙う獲物の話をしながら弾丸にそれぞれ魔法を詰めてもらうのです。
親しき仲にも礼儀ありとはよく言います。
もちろん無料で魔法弾を作ってもらってるわけではありません。
幻獣からとれた魔法薬に使える角や、ディートリンデだけではいけない山の上の方に狩りに行った時にタリスマンの器に使えるクリスタルも採取したりして、それらと交換で魔法弾を作ってもらっています。
しかしどうも獣の肉は好きでなはいらしくほとんど受け取ってもらった事はありません。
肉どころか普段の食も細いようで、たまに何か口にしたと思ったら自然界に無い面妖な色をしたゲル状の魔法薬のようなモノをフラスコから直接仰いでいたようなものです。
「そんなことではギャールプに襲われた時食われてしまうぞ」
と忠告したりしましたが、鼻で笑いながら
「この洞穴にはギャールプが近付いただけで浄化されてしまう結界が張ってあるもの」
と自信満々に話します。
そういえば狩りで遅くなり何度かここに泊まった時は、夜中にギャールプの叫び声などは聞こえず静かである印象でした。
年齢はそう離れていない、むしろ私よりも幼い様に見えるディートリンデですが、秘めたる魔力は確かなものを日々感じさせられます。
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