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第0章
ジョンは自分の体のことを知らない
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「ねえ、これって普通にやって良いの?」
「問題ない。そもそも水盤は貴重な魔道具故に精度が高いものは村などには持ち込まれないのうになっているのだ。だがここは世界有数の大都市、水盤の精度もお前が以前使ったものとは全く違う。」
「うわぁそれって田舎の人間は不利なんじゃん」
この世の理不尽を痛感しながらも俺はそっと手を沈める。
すると、やや間があった後急にあたり一面が6色に輝き始めた。あまりの眩しさにぎゅっと目を瞑る。脳裏に幼馴染のやっぱゲーミングカラー最高!と言う言葉が思い起こされる。そういやお前のPCめっちゃカラフルに輝いてたな!
「なななんじゃこりゃあ!」
「司祭!これはどういうことですか。」
「ぜんっぜんわからん。」
司祭がさっきと違って完全に語彙力を失っている。
「早よ手を離さんか」
腕に肉球の感触がした瞬間我に帰った俺は急いで手を引っこ抜いた。
後ろを振り返ると待機している親子達が顎が外れそうなほど口ををあんぐりとあけて静止している。
「あ、はは。」
大注目されて恥ずかしくなってきた俺は頭を掻きながらささっと出口の方へ退場しようとする。
「貴方はこっちでーす。」
「大人しくついてきてくださいね。」
しかし、俺の小さい体は2人のシスターにがっちりと抱え込まれあっという間に別室へと連れて行かれてしまった。
「帰りたい……いや帰るところなんてないんですけどね。」
「しっかりしろ、これが当初の目的だろうが。」
猫と少年の微笑ましい会話にシスター達は微笑んでいる。可愛ければなんでも良い女子達にとって猫が喋るなんてことは些細な問題だ。
「すまない、待たせたかな。」
暫くして人の良さそうなおじさんが現れた。彼の背後にはさっきの祭司もいる。
「初めましてジョンくん。私は大司教のエイモンドだ。今日は君の魔力について幾つか話さなければならない。といってもこんな事本当に前例がなくて私も報告を聞いた時には司祭殿もついにジョークを言えるようになったのだなと感心していたところだよ。」
わっはっはと大司教様が笑う。俺も一緒に笑おうとしたが一瞬で真顔に戻ってしまった。情緒が難しすぎる。
「ではまず君の状況だが、この通り全ての魔力に適性がある。どれが向いている、なんてものじゃない。量、質共に最高のSSランクだ。」
テオがほらな、と言うようにドヤ顔で俺を見つめる。
「でも俺魔法自体使えた事ないんです。」
「問題はそこだ。確かに私から見て君には魔力があるように見える。だが検査で出たような強大な力は全く感じなかった。更に……シスターロザリア。」
大司教様が隣のシスターに声をかける。
「君から見て彼はどうだ?」
「ええ、全く魔力を感じません。」
「この通り人間には全く君の魔力を感じることができない。彼女は魔力感知に優れた素晴らしい人材なのにも関わらず、だ。そこで考えたのだが私は妖精の血を引いた白魔法の使い手だからこそ君の魔力がわかるのではないかと。そこのドラゴンのお方はいかがお考えで?」
ばれてる。俺からみて今のテオはただのロシアンブルーなんだけどな。やっぱり上位存在の血って普通じゃないんだ。
「同感だ。此奴の魔力は特殊な捻れ方をしている。魔力が混ざりすぎて人間に認識できる色の次元を超えていると例えるのが1番適切か。」
「その通り、魔力が異常なのにも関わらずジョン君自身の体は一般的な人間のものだ。まるで普通の器に誰かが無理やり力をねじ込んだような、そう言った歪さを感じるよ。」
そういやあの神なんかノリで最強の魔力とか言ってなかったか。つまり俺の今の状況はあいつの異世界もの?が見たいとか言う願望のせいってことか。
…‥次会ったら1発殴っても許されるかな。
「問題ない。そもそも水盤は貴重な魔道具故に精度が高いものは村などには持ち込まれないのうになっているのだ。だがここは世界有数の大都市、水盤の精度もお前が以前使ったものとは全く違う。」
「うわぁそれって田舎の人間は不利なんじゃん」
この世の理不尽を痛感しながらも俺はそっと手を沈める。
すると、やや間があった後急にあたり一面が6色に輝き始めた。あまりの眩しさにぎゅっと目を瞑る。脳裏に幼馴染のやっぱゲーミングカラー最高!と言う言葉が思い起こされる。そういやお前のPCめっちゃカラフルに輝いてたな!
「なななんじゃこりゃあ!」
「司祭!これはどういうことですか。」
「ぜんっぜんわからん。」
司祭がさっきと違って完全に語彙力を失っている。
「早よ手を離さんか」
腕に肉球の感触がした瞬間我に帰った俺は急いで手を引っこ抜いた。
後ろを振り返ると待機している親子達が顎が外れそうなほど口ををあんぐりとあけて静止している。
「あ、はは。」
大注目されて恥ずかしくなってきた俺は頭を掻きながらささっと出口の方へ退場しようとする。
「貴方はこっちでーす。」
「大人しくついてきてくださいね。」
しかし、俺の小さい体は2人のシスターにがっちりと抱え込まれあっという間に別室へと連れて行かれてしまった。
「帰りたい……いや帰るところなんてないんですけどね。」
「しっかりしろ、これが当初の目的だろうが。」
猫と少年の微笑ましい会話にシスター達は微笑んでいる。可愛ければなんでも良い女子達にとって猫が喋るなんてことは些細な問題だ。
「すまない、待たせたかな。」
暫くして人の良さそうなおじさんが現れた。彼の背後にはさっきの祭司もいる。
「初めましてジョンくん。私は大司教のエイモンドだ。今日は君の魔力について幾つか話さなければならない。といってもこんな事本当に前例がなくて私も報告を聞いた時には司祭殿もついにジョークを言えるようになったのだなと感心していたところだよ。」
わっはっはと大司教様が笑う。俺も一緒に笑おうとしたが一瞬で真顔に戻ってしまった。情緒が難しすぎる。
「ではまず君の状況だが、この通り全ての魔力に適性がある。どれが向いている、なんてものじゃない。量、質共に最高のSSランクだ。」
テオがほらな、と言うようにドヤ顔で俺を見つめる。
「でも俺魔法自体使えた事ないんです。」
「問題はそこだ。確かに私から見て君には魔力があるように見える。だが検査で出たような強大な力は全く感じなかった。更に……シスターロザリア。」
大司教様が隣のシスターに声をかける。
「君から見て彼はどうだ?」
「ええ、全く魔力を感じません。」
「この通り人間には全く君の魔力を感じることができない。彼女は魔力感知に優れた素晴らしい人材なのにも関わらず、だ。そこで考えたのだが私は妖精の血を引いた白魔法の使い手だからこそ君の魔力がわかるのではないかと。そこのドラゴンのお方はいかがお考えで?」
ばれてる。俺からみて今のテオはただのロシアンブルーなんだけどな。やっぱり上位存在の血って普通じゃないんだ。
「同感だ。此奴の魔力は特殊な捻れ方をしている。魔力が混ざりすぎて人間に認識できる色の次元を超えていると例えるのが1番適切か。」
「その通り、魔力が異常なのにも関わらずジョン君自身の体は一般的な人間のものだ。まるで普通の器に誰かが無理やり力をねじ込んだような、そう言った歪さを感じるよ。」
そういやあの神なんかノリで最強の魔力とか言ってなかったか。つまり俺の今の状況はあいつの異世界もの?が見たいとか言う願望のせいってことか。
…‥次会ったら1発殴っても許されるかな。
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