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1章 冒険の幕開け
8話 助けたいから助ける!
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ソルドが新たに入った新鮮なパーティメンバーで中界を進んでいく正義達は次々と中界の魔獣を倒していく
「ソルド!そっちに行ったぞ!」
「任せろ!」
「すごい……!」
正義とソルドの連携プレーは初対面とは思えないほど取れていた
魔獣を次々と薙ぎ倒していく
「やるな!ソルド!」
「お前も中々やるな、俺も負けてられないぜ」
「君たち今パーティーメンバーでしょ……」
お互いに刺激し合う関係はいいと思うが、今のセイギ達の状況は少し激しすぎる。
中界のモンスターはセイギにとってはかなり闘いやすい魔獣ばかりで、サクサクと倒しているセイギを見ているミスティアは感心していた。
「中界のは今日中にはクリアできそうだけど、どうする?」
「俺はいいが、ミスティアちゃんは大丈夫か?」
「はい、私は全然大丈夫です!」
二人の承諾を得たセイギは中界のボス魔獣、グランドオークがいる場所へと向かうことを決め、少し休憩した。
持ってきた水を口に入れ、喉を潤す。
この世界に来て、まだ数日しか経っていないが、かなり戦闘にも慣れてきていたセイギはこのまますぐにランクアップできるな、と少し自信過剰な考えが浮かんでいた。
「そういえば、セイギのその使用武器は何だ?見た事ないが」
「ん?あぁこれか?これは何か、出てきた?いや、ゲットしたの方がいいか」
「ゲットした?どこで?」
「ダンジョンで」
「ダンジョンで武器がゲットできるなんて聞いた事ないが」
「私見たよ、セイギ君がその剣をゲットしたところ、その時は前界でオークと戦ってゲットしたんだけどね」
前界にオークがいたと言う言葉に驚愕するソルド。やはり、あの時は異常だったのか
「前界にオーク!?オークは中界魔獣だろ?」
「何故かわからんが出てきた、そして倒した!俺の見事な戦闘でな!」
「その時はもうボロボロだったでしょ…セイギ君」
「でも、その剣かなり使い込まれているな」
どうやらソルドにはその武器が使い込まれているかどうか判断ができらしい。
細かい傷や、鞘のボロ具合まで全て見えると言う
「あぁ、そうだなこっちに来てから、ずっと振り続けてきたからな」
「あ!たまに夜にいなくなるのはそのためだったのね!」
そう、セイギは度々夜にギルドから抜け出し、剣を振っていたのだ。
夜は人がいない絶好のチャンスと思い、その日から穴場を見つけては剣を振り続けていた
おかげで、身体つきもギルド加入前よりもがっちりした体型になってる
「この俺の静かな努力…………あっちのニート漬けの俺に教えてやりたいぜ…」
「?あっちの世界?セイギくん変なこと言うね?」
「いや!何でもねぇよ!さ!休憩もしたし!ボスフィールドに行こうぜ!」
あっちの世界というワードに疑問を持つミスティアはセイギに投げかける
焦るセイギはボスフィールドに行こうと急かした。
「もし百界層までいけてさ、ボスを倒せば何があるんだろうな?」
「噂によれば、百界層のボスを倒したら、英雄となりこのダンジョン都市ハルディアにあるあの銅像が並ぶらしいよ。ほら!中央街にあるアクリエルのたった一人の英雄!ジャンヌみたいに!」
「このダンジョン塔アクリエルをクリアしたのはジャンヌただ一人だからな。それも1万年も前に」
「じゃあ、このアクリエルは1万年前にクリアされたのに、何でまたあるんだ?」
「アクリエルは永久不滅のダンジョン塔、クリアされてもまた再び魔獣達は蘇る。永遠に堕ちることはないんだ」
ミスティアとソルドはこのハルディアの歴史とダンジョン塔アクリエルについて、全て話してくれた。
ここまで知らないセイギを疑ってしまうのかと思いきや、そんな事はなかった。
鈍感なのかよくわからないけど
「そい!」
途中襲ってくる雑魚魔獣を蹴散らしていくセイギ。
その姿は鬼にしか見えない
「ほっ!せい!とう!」
ミスティアとソルドの前で歩いているセイギに全て倒されていく魔獣。
ソルドとミスティアは少し苦笑いで顔を見合わせていた。
「お!ついたみたいだな!」
「ここが……ボスフィールドか」
「なんて雰囲気違うね」
その場から漂う異様な雰囲気はセイギ達の背中に寒気が渡る。
周りに散らばっている肉片、ここで死んだ冒険者もいたんだろう。
すると、奥から出てくる巨大な魔獣。
この中界全体に響き渡るような、大きな足音がセイギ達の耳に響く。
「!?あれが!?」
「グランドオーク……!」
「これは一筋縄ではいかねぇな……」
その奥から出てくる、ボス魔獣グランドオーク。
体長はオークの倍以上、腕には数々の冒険者に付けられた傷が残っている。
「行こう!ミスティア!サポート頼む!」
「わかった!」
「俺もいくぜ!セイギ!」
三人同時に駆け出し、グランドオークに向かっていく。
グランドオークも持っている鬼金棒で身構え、向かってくるセイギ達を待ち構えた。
「ふっ!」
セイギはブラッドセイバーをグランドオークの足元に振る。
しかし、その巨体はある程度の素早い動きもできるらしい、グランドオークはヒョイっと足を上げ、セイギの攻撃をかわす。
「ソルド!」
「おう!」
続いて、ソルドが背後に回り込み、十字を描くように剣を振った。
その剣はグランドオークの背中を食い込ませて、血しぶきがあがる。
グブォォォ!!!!
大きな咆哮を上げた、グランドオークは鬼金棒を振り回した。
足元にいたセイギは当たらなかったが、ソルドに一発当たる。
「ぐおっ!!」
「ソルド!ミスティア!ソルドを頼む!」
壁に叩きつけられたソルドは力なく地面に倒れこんだ。セイギはミスティアにソルドの看護を頼むと、グランドオークに向き直り、再び剣を構えた
「使うか……ソードスキル…」
スッとブラッドセイバーを前に突き出すと、剣先に身体の中にある少ない魔力を集中させる
そして、剣は黒い漆黒の闇を纏いう
それはまるでドラゴンのようだった。
「龍の咆哮!!」
そう叫んで放たれたソードスキルはグランドオークに向かって龍のような斬撃で攻撃した。
グランドオークは並みのオークよりは素早い、だがセイギのソードスキルがスピードを上回った今、避けることはできない。
そのままグランドオークに直撃した。
舞起こる砂煙で、グランドオークの姿はあまり見えない。
セイギはそのままミスティア達の元へ向かった。
「ソルドは無事か!」
「かなり危険な状態です!早く治療しないと!私の治癒魔法では追いつけません!」
ソルドの腹には大きな傷ができていた。
「大丈夫か!ソルド!」
「ぐっ!……多分無理だ…」
「何言ってんだよ…お前は仇を討つんだろ?まだ死んじゃいけねぇだろ!」
「危ない!セイギ君!」
セイギの後ろでボロボロのグランドオークがセイギに向かって鬼金棒を振り上げているのを見たミスティアは叫ぶ。
咄嗟に後ろを振り向くセイギは両手で剣を持ち、振り下ろす鬼金棒を受け止めた
「ぐぅ!!」
「セイギ君!」
「ミスティアはソルドの治療に専念しろ!俺は大丈夫だ!」
「どうして…そこまで、今日会ったばかりの奴を」
「そんなの、お前が生きて欲しいからに決まってるだろ!!今日会ったとか会ってないとか関係ねぇ!!俺が助けるつったら助ける!!うぉりゃ!!」
鬼金棒を底から込み上げてくる力で押し返して、そのままグランドオークの懐に入り込んで最後の攻撃を仕掛ける
「終わりだ…」
セイギが言った瞬間、グランドオークは膝をついて、倒れた。
「ソルド!そっちに行ったぞ!」
「任せろ!」
「すごい……!」
正義とソルドの連携プレーは初対面とは思えないほど取れていた
魔獣を次々と薙ぎ倒していく
「やるな!ソルド!」
「お前も中々やるな、俺も負けてられないぜ」
「君たち今パーティーメンバーでしょ……」
お互いに刺激し合う関係はいいと思うが、今のセイギ達の状況は少し激しすぎる。
中界のモンスターはセイギにとってはかなり闘いやすい魔獣ばかりで、サクサクと倒しているセイギを見ているミスティアは感心していた。
「中界のは今日中にはクリアできそうだけど、どうする?」
「俺はいいが、ミスティアちゃんは大丈夫か?」
「はい、私は全然大丈夫です!」
二人の承諾を得たセイギは中界のボス魔獣、グランドオークがいる場所へと向かうことを決め、少し休憩した。
持ってきた水を口に入れ、喉を潤す。
この世界に来て、まだ数日しか経っていないが、かなり戦闘にも慣れてきていたセイギはこのまますぐにランクアップできるな、と少し自信過剰な考えが浮かんでいた。
「そういえば、セイギのその使用武器は何だ?見た事ないが」
「ん?あぁこれか?これは何か、出てきた?いや、ゲットしたの方がいいか」
「ゲットした?どこで?」
「ダンジョンで」
「ダンジョンで武器がゲットできるなんて聞いた事ないが」
「私見たよ、セイギ君がその剣をゲットしたところ、その時は前界でオークと戦ってゲットしたんだけどね」
前界にオークがいたと言う言葉に驚愕するソルド。やはり、あの時は異常だったのか
「前界にオーク!?オークは中界魔獣だろ?」
「何故かわからんが出てきた、そして倒した!俺の見事な戦闘でな!」
「その時はもうボロボロだったでしょ…セイギ君」
「でも、その剣かなり使い込まれているな」
どうやらソルドにはその武器が使い込まれているかどうか判断ができらしい。
細かい傷や、鞘のボロ具合まで全て見えると言う
「あぁ、そうだなこっちに来てから、ずっと振り続けてきたからな」
「あ!たまに夜にいなくなるのはそのためだったのね!」
そう、セイギは度々夜にギルドから抜け出し、剣を振っていたのだ。
夜は人がいない絶好のチャンスと思い、その日から穴場を見つけては剣を振り続けていた
おかげで、身体つきもギルド加入前よりもがっちりした体型になってる
「この俺の静かな努力…………あっちのニート漬けの俺に教えてやりたいぜ…」
「?あっちの世界?セイギくん変なこと言うね?」
「いや!何でもねぇよ!さ!休憩もしたし!ボスフィールドに行こうぜ!」
あっちの世界というワードに疑問を持つミスティアはセイギに投げかける
焦るセイギはボスフィールドに行こうと急かした。
「もし百界層までいけてさ、ボスを倒せば何があるんだろうな?」
「噂によれば、百界層のボスを倒したら、英雄となりこのダンジョン都市ハルディアにあるあの銅像が並ぶらしいよ。ほら!中央街にあるアクリエルのたった一人の英雄!ジャンヌみたいに!」
「このダンジョン塔アクリエルをクリアしたのはジャンヌただ一人だからな。それも1万年も前に」
「じゃあ、このアクリエルは1万年前にクリアされたのに、何でまたあるんだ?」
「アクリエルは永久不滅のダンジョン塔、クリアされてもまた再び魔獣達は蘇る。永遠に堕ちることはないんだ」
ミスティアとソルドはこのハルディアの歴史とダンジョン塔アクリエルについて、全て話してくれた。
ここまで知らないセイギを疑ってしまうのかと思いきや、そんな事はなかった。
鈍感なのかよくわからないけど
「そい!」
途中襲ってくる雑魚魔獣を蹴散らしていくセイギ。
その姿は鬼にしか見えない
「ほっ!せい!とう!」
ミスティアとソルドの前で歩いているセイギに全て倒されていく魔獣。
ソルドとミスティアは少し苦笑いで顔を見合わせていた。
「お!ついたみたいだな!」
「ここが……ボスフィールドか」
「なんて雰囲気違うね」
その場から漂う異様な雰囲気はセイギ達の背中に寒気が渡る。
周りに散らばっている肉片、ここで死んだ冒険者もいたんだろう。
すると、奥から出てくる巨大な魔獣。
この中界全体に響き渡るような、大きな足音がセイギ達の耳に響く。
「!?あれが!?」
「グランドオーク……!」
「これは一筋縄ではいかねぇな……」
その奥から出てくる、ボス魔獣グランドオーク。
体長はオークの倍以上、腕には数々の冒険者に付けられた傷が残っている。
「行こう!ミスティア!サポート頼む!」
「わかった!」
「俺もいくぜ!セイギ!」
三人同時に駆け出し、グランドオークに向かっていく。
グランドオークも持っている鬼金棒で身構え、向かってくるセイギ達を待ち構えた。
「ふっ!」
セイギはブラッドセイバーをグランドオークの足元に振る。
しかし、その巨体はある程度の素早い動きもできるらしい、グランドオークはヒョイっと足を上げ、セイギの攻撃をかわす。
「ソルド!」
「おう!」
続いて、ソルドが背後に回り込み、十字を描くように剣を振った。
その剣はグランドオークの背中を食い込ませて、血しぶきがあがる。
グブォォォ!!!!
大きな咆哮を上げた、グランドオークは鬼金棒を振り回した。
足元にいたセイギは当たらなかったが、ソルドに一発当たる。
「ぐおっ!!」
「ソルド!ミスティア!ソルドを頼む!」
壁に叩きつけられたソルドは力なく地面に倒れこんだ。セイギはミスティアにソルドの看護を頼むと、グランドオークに向き直り、再び剣を構えた
「使うか……ソードスキル…」
スッとブラッドセイバーを前に突き出すと、剣先に身体の中にある少ない魔力を集中させる
そして、剣は黒い漆黒の闇を纏いう
それはまるでドラゴンのようだった。
「龍の咆哮!!」
そう叫んで放たれたソードスキルはグランドオークに向かって龍のような斬撃で攻撃した。
グランドオークは並みのオークよりは素早い、だがセイギのソードスキルがスピードを上回った今、避けることはできない。
そのままグランドオークに直撃した。
舞起こる砂煙で、グランドオークの姿はあまり見えない。
セイギはそのままミスティア達の元へ向かった。
「ソルドは無事か!」
「かなり危険な状態です!早く治療しないと!私の治癒魔法では追いつけません!」
ソルドの腹には大きな傷ができていた。
「大丈夫か!ソルド!」
「ぐっ!……多分無理だ…」
「何言ってんだよ…お前は仇を討つんだろ?まだ死んじゃいけねぇだろ!」
「危ない!セイギ君!」
セイギの後ろでボロボロのグランドオークがセイギに向かって鬼金棒を振り上げているのを見たミスティアは叫ぶ。
咄嗟に後ろを振り向くセイギは両手で剣を持ち、振り下ろす鬼金棒を受け止めた
「ぐぅ!!」
「セイギ君!」
「ミスティアはソルドの治療に専念しろ!俺は大丈夫だ!」
「どうして…そこまで、今日会ったばかりの奴を」
「そんなの、お前が生きて欲しいからに決まってるだろ!!今日会ったとか会ってないとか関係ねぇ!!俺が助けるつったら助ける!!うぉりゃ!!」
鬼金棒を底から込み上げてくる力で押し返して、そのままグランドオークの懐に入り込んで最後の攻撃を仕掛ける
「終わりだ…」
セイギが言った瞬間、グランドオークは膝をついて、倒れた。
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