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7月の入学
7月の入学 2
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「すごい偶然ですね。まさか同じ部屋だなんて」
寮の石造りの廊下を歩きながら、隣のクルトに話しかける。
あれから無事にクラウス学園へと辿り着いたわたし達は、職員により同室だと告げられて、思わぬ巡りあわせに顔を見合わせたのだった。
先ほどのカフェでの件といい、学校まで案内してくれたりと、クルトは悪い人ではないみたいだ。そんな彼と同室だというのは幸先がいいかもしれない。
けれど、なぜだかクルトは上の空だ。じっと何かを考え込んでいるかと思ったら、ちらりとこちらの様子を窺うように視線を向けたりしている。
なんだろう。わたしの顔に何か付いてるのかな。さっき食べたタルトの破片とか……?
さりげなくクルトから顔を背けると、袖口で自分の口元をごしごしと擦った。
――そうして辿り着いた三階の一番端の部屋。
ドアの前に立ち、少し緊張しながらノックする。職員の話では、他にも二人の同級生が同じ部屋で生活するらしい。どんな人達なんだろう?
暫くして、ドアが勢いよく開かれたかと思うと、ひとりの少年が姿を現した。赤味がかった髪の下から覗く鋭い目がこちらを睨むように細められ、わたしは思わず縮こまる。
「なんだお前? ここは女子校じゃねえぞ」
「はぇっ?」
開口一番そんな事を言われて、声が裏返りそうになってしまった。
「ち、違っ……わたしは、お、おとこ! 男です!」
「わかってるって。冗談に決まってんだろ。男子校に女子がいるわけねえし。でも、背も随分低いな。それに細っこくて生っ白いし。ほんとにオレと同じ16歳か?」
少年はズボンのポケットに手を突っ込み、わたしの頭のてっぺんからつま先まで無遠慮に視線を這わせると、薄い唇をにやりと吊り上げる。
「声も女みてえだし。ドレスでも着たら似合うんじゃねえの? フロイライン」
「それって、わたしがドレスの似合う貴婦人のような美貌の持ち主って事ですか? いやあ、お褒めに預かり光栄です」
「はあ?」
すぐに心の中でしまったと声を上げる。いつもの調子で受け答えしてしまうなんて、長旅で疲れているのかもしれない。わたしは今日から男子校のいち生徒として生きていくのだ。気が緩んでボロを出してはすべてが台無しになってしまう。ここでは慎重に、かつ自然体で、誰からも怪しまれる事の無いようにしなければならないのだ。
恐る恐る相手の様子を伺うと、互いの目が合った。少年はまじまじとわたしの顔をみつめる。
「うーん……確かに女みてえだけど、美しいかって言われると……なんていうか、オレの本能が違和感を訴えるんだよな。どっちかっていうと、かわい――」
「え、ちょっと、真面目に考えないでくださいよ」
「うん? お前のほうから美貌がどうとか言い出したんだろ?」
「そ、それは、そうですけど……」
言いよどむわたしを尻目に、少年はわたしとクルトとを見比べる。
「それで? どっちがブラウモント家のご子息様なんだ?」
ブラウモント家? はて? どちら様?
聞き覚えのない名に首を傾げていると、横からクルトが答える。
「ブラウモントは俺だが」
その声に、少年の興味はクルトへと移ったようだ。
「へえ、お前があの……ふうん……」
同じくじろじろと眺め回すが、わたしの時とは違い、なんだか感心したような声を漏らしている。
「ブラウモント家って……?」
疑問を含んだわたしの呟きに、少年は驚いたような瞳をこちらに向ける。
「なに? お前まさか知らねえの? あの貴族のブラウモントを」
き、貴族……? クルトってなんだかすごいところの出身みたいだ。目の前の少年の口ぶりからすると有名な家らしいし……そう考えるとクルトがさっきよりも輝いて見えるような気がする。うう、眩しい。
とは言うものの、当事者としてはそういう話題で盛り上がられるのは気分がよくないのか、クルトが冷めた声で返す。
「俺の事はどうでもいい。そういう君こそ誰なんだ?」
「オレか? そういやまだ言ってなかったな。オレはフランツ。見ての通りお前たちのルームメイトだ。よろしくな」
今までの態度の悪さが嘘のように、フランツと名乗った少年はにっと笑みを浮かべると、わたし達を招き入れた。
室内に歩を進めると、足元にはやわらかな絨毯の感触。正面には大きな窓が並び、外からの光をふんだんに取り込んでいる。部屋の中央には低いテーブルが置かれ、それを挟む形で向かい合わせにソファがひとつずつ。他にも壁際に棚があり、食器がいくつか並んでいた。さしずめここは談話室といったところか。
「お前らの寝室はあっち。とりあえず荷物を置いてこいよ。その間に食堂でお湯を貰ってきてやるから。せっかくだしみんなで紅茶でも飲もうぜ」
フランツは入り口から見て右手奥にあるドアを指し示すと、食器の並んでいる棚から陶器のポットを取り出して、さっさと部屋から出て行った。なんだかよくわからない。人に喧嘩を売ってるのかと思いきや親切だったりする。不思議な少年だ。
寝室のドアを開けると、窓際にふたつの勉強机が隣り合っているのが目に入る。部屋の中ほどには壁に沿うよう左右対称に置かれたベッド。更に奥にはクローゼットが据え付けられているのだが、不可思議な事に、その前に大きな山があった。化粧箱やら何かの包みやら、とにかく沢山の荷物が部屋の半分をも埋め尽くさんばかりに積み上げられていたのだ。
「なにこれ……」
思わず呟くと、背後からクルトの声が応じる。
「それは俺の荷物だ。あらかじめ送っておいたんだ」
こんなに大量の荷物、一体何に使うんだろう。わたしの持ち物なんてトランクひとつに納まる程度だというのに。貴族というものはいろいろと物入りなんだろうか。
荷物の整理を始めたクルトを尻目に、トランクを置いてさっさと寝室を出る。
わたし達の寝室と対をなすように、反対側の壁にもドアがあるが、おそらくそちらはフランツの寝室なのだろう。
それにしても立派なところだ。昨日までわたしが住んでいたところとは大違い。こんなに広くてきれいな部屋を、たった四人で使うだなんて信じられない。
色々と観察するように部屋の中を歩き回っていると、唐突に誰かのくしゃみが聞こえた。振り向くと、フランツが戻ってきたところだった。先ほど言ったとおりにお湯を貰ってきたらしい。
「お、ちょうどいい。お前、棚からカップを出してくれ。四つな」
四つ? わたしとフランツとクルト。それに加えもうひとりの誰かの分。いまだ姿の見えないルームメイトのためのものだろうか。
言われた通りにカップをテーブルに並べると、そこにフランツが紅茶をそそいでゆく。部屋の中にはいい香りが漂う。
「おーい、お前ら、お茶を入れてやったぞ! ひと休みしようぜ!」
フランツが声を張り上げるも、両寝室からは反応がない。
「聞こえねえのかな? ったく、何やってるんだか」
フランツは自身の寝室に近寄るとドアを開けて中を覗き込む。
「おーい、テオ。テオドールぅ。お茶が入った――うわあああっ!」
いきなりの耳をつんざく叫び声に、思わず飛び上がりそうになってしまう。
「なんだ? 一体どうしたんだ?」
尋常でない様子に気付いたクルトも姿を現した。
「な、なんだよ、あれ……」
フランツは床に尻餅をつくと部屋の中から目を逸らさずに呟く。その顔は紙の様に白い。
「あれって……?」
その異様な雰囲気に、わたしは近づいて寝室の中を覗き込む。中のつくりはもうひとつの寝室と同じ。窓のそばに勉強机が二つと壁際に置かれたベッド。それにクローゼットと、特に変わったところは見られないが……いや、部屋の奥に少年がひとりいた。フランツの声に驚いたらしく、固まったようにこちらを見つめている。ごく普通の少年のようだが、まさかフランツは彼を見て悲鳴を上げた……?
「あ、あれだよ、あれ」
フランツはゆっくりと腕を上げると、少年ではなく自分の正面を指差す。その先に視線を移すと、壁に小さな箱のようなものが取り付けられているのに気づいた。
「あれは、蝶……?」
大小色とりどりの蝶や蛾の収められた標本箱。それが壁にいくつも飾られていたのだ。
「オ、オレは駄目なんだよ! ……蝶が!」
「え?」
フランツは床にへたりこんだまま後ずさる。
「早くドアを閉めてくれ! 見たくもない!」
寝室にいた少年は、それを聞いて慌てたように外へと飛び出してきた。
「あれは僕が持ってきたのを飾ったんだ。ごめんねフランツ。君が蝶を苦手だなんて知らなかったから。後で片付けるよ」
言いながらみんなの視線から標本を遮るようにドアを閉めると、フランツも正気を取り戻したのか、安堵したように深く息を吐いた。
寮の石造りの廊下を歩きながら、隣のクルトに話しかける。
あれから無事にクラウス学園へと辿り着いたわたし達は、職員により同室だと告げられて、思わぬ巡りあわせに顔を見合わせたのだった。
先ほどのカフェでの件といい、学校まで案内してくれたりと、クルトは悪い人ではないみたいだ。そんな彼と同室だというのは幸先がいいかもしれない。
けれど、なぜだかクルトは上の空だ。じっと何かを考え込んでいるかと思ったら、ちらりとこちらの様子を窺うように視線を向けたりしている。
なんだろう。わたしの顔に何か付いてるのかな。さっき食べたタルトの破片とか……?
さりげなくクルトから顔を背けると、袖口で自分の口元をごしごしと擦った。
――そうして辿り着いた三階の一番端の部屋。
ドアの前に立ち、少し緊張しながらノックする。職員の話では、他にも二人の同級生が同じ部屋で生活するらしい。どんな人達なんだろう?
暫くして、ドアが勢いよく開かれたかと思うと、ひとりの少年が姿を現した。赤味がかった髪の下から覗く鋭い目がこちらを睨むように細められ、わたしは思わず縮こまる。
「なんだお前? ここは女子校じゃねえぞ」
「はぇっ?」
開口一番そんな事を言われて、声が裏返りそうになってしまった。
「ち、違っ……わたしは、お、おとこ! 男です!」
「わかってるって。冗談に決まってんだろ。男子校に女子がいるわけねえし。でも、背も随分低いな。それに細っこくて生っ白いし。ほんとにオレと同じ16歳か?」
少年はズボンのポケットに手を突っ込み、わたしの頭のてっぺんからつま先まで無遠慮に視線を這わせると、薄い唇をにやりと吊り上げる。
「声も女みてえだし。ドレスでも着たら似合うんじゃねえの? フロイライン」
「それって、わたしがドレスの似合う貴婦人のような美貌の持ち主って事ですか? いやあ、お褒めに預かり光栄です」
「はあ?」
すぐに心の中でしまったと声を上げる。いつもの調子で受け答えしてしまうなんて、長旅で疲れているのかもしれない。わたしは今日から男子校のいち生徒として生きていくのだ。気が緩んでボロを出してはすべてが台無しになってしまう。ここでは慎重に、かつ自然体で、誰からも怪しまれる事の無いようにしなければならないのだ。
恐る恐る相手の様子を伺うと、互いの目が合った。少年はまじまじとわたしの顔をみつめる。
「うーん……確かに女みてえだけど、美しいかって言われると……なんていうか、オレの本能が違和感を訴えるんだよな。どっちかっていうと、かわい――」
「え、ちょっと、真面目に考えないでくださいよ」
「うん? お前のほうから美貌がどうとか言い出したんだろ?」
「そ、それは、そうですけど……」
言いよどむわたしを尻目に、少年はわたしとクルトとを見比べる。
「それで? どっちがブラウモント家のご子息様なんだ?」
ブラウモント家? はて? どちら様?
聞き覚えのない名に首を傾げていると、横からクルトが答える。
「ブラウモントは俺だが」
その声に、少年の興味はクルトへと移ったようだ。
「へえ、お前があの……ふうん……」
同じくじろじろと眺め回すが、わたしの時とは違い、なんだか感心したような声を漏らしている。
「ブラウモント家って……?」
疑問を含んだわたしの呟きに、少年は驚いたような瞳をこちらに向ける。
「なに? お前まさか知らねえの? あの貴族のブラウモントを」
き、貴族……? クルトってなんだかすごいところの出身みたいだ。目の前の少年の口ぶりからすると有名な家らしいし……そう考えるとクルトがさっきよりも輝いて見えるような気がする。うう、眩しい。
とは言うものの、当事者としてはそういう話題で盛り上がられるのは気分がよくないのか、クルトが冷めた声で返す。
「俺の事はどうでもいい。そういう君こそ誰なんだ?」
「オレか? そういやまだ言ってなかったな。オレはフランツ。見ての通りお前たちのルームメイトだ。よろしくな」
今までの態度の悪さが嘘のように、フランツと名乗った少年はにっと笑みを浮かべると、わたし達を招き入れた。
室内に歩を進めると、足元にはやわらかな絨毯の感触。正面には大きな窓が並び、外からの光をふんだんに取り込んでいる。部屋の中央には低いテーブルが置かれ、それを挟む形で向かい合わせにソファがひとつずつ。他にも壁際に棚があり、食器がいくつか並んでいた。さしずめここは談話室といったところか。
「お前らの寝室はあっち。とりあえず荷物を置いてこいよ。その間に食堂でお湯を貰ってきてやるから。せっかくだしみんなで紅茶でも飲もうぜ」
フランツは入り口から見て右手奥にあるドアを指し示すと、食器の並んでいる棚から陶器のポットを取り出して、さっさと部屋から出て行った。なんだかよくわからない。人に喧嘩を売ってるのかと思いきや親切だったりする。不思議な少年だ。
寝室のドアを開けると、窓際にふたつの勉強机が隣り合っているのが目に入る。部屋の中ほどには壁に沿うよう左右対称に置かれたベッド。更に奥にはクローゼットが据え付けられているのだが、不可思議な事に、その前に大きな山があった。化粧箱やら何かの包みやら、とにかく沢山の荷物が部屋の半分をも埋め尽くさんばかりに積み上げられていたのだ。
「なにこれ……」
思わず呟くと、背後からクルトの声が応じる。
「それは俺の荷物だ。あらかじめ送っておいたんだ」
こんなに大量の荷物、一体何に使うんだろう。わたしの持ち物なんてトランクひとつに納まる程度だというのに。貴族というものはいろいろと物入りなんだろうか。
荷物の整理を始めたクルトを尻目に、トランクを置いてさっさと寝室を出る。
わたし達の寝室と対をなすように、反対側の壁にもドアがあるが、おそらくそちらはフランツの寝室なのだろう。
それにしても立派なところだ。昨日までわたしが住んでいたところとは大違い。こんなに広くてきれいな部屋を、たった四人で使うだなんて信じられない。
色々と観察するように部屋の中を歩き回っていると、唐突に誰かのくしゃみが聞こえた。振り向くと、フランツが戻ってきたところだった。先ほど言ったとおりにお湯を貰ってきたらしい。
「お、ちょうどいい。お前、棚からカップを出してくれ。四つな」
四つ? わたしとフランツとクルト。それに加えもうひとりの誰かの分。いまだ姿の見えないルームメイトのためのものだろうか。
言われた通りにカップをテーブルに並べると、そこにフランツが紅茶をそそいでゆく。部屋の中にはいい香りが漂う。
「おーい、お前ら、お茶を入れてやったぞ! ひと休みしようぜ!」
フランツが声を張り上げるも、両寝室からは反応がない。
「聞こえねえのかな? ったく、何やってるんだか」
フランツは自身の寝室に近寄るとドアを開けて中を覗き込む。
「おーい、テオ。テオドールぅ。お茶が入った――うわあああっ!」
いきなりの耳をつんざく叫び声に、思わず飛び上がりそうになってしまう。
「なんだ? 一体どうしたんだ?」
尋常でない様子に気付いたクルトも姿を現した。
「な、なんだよ、あれ……」
フランツは床に尻餅をつくと部屋の中から目を逸らさずに呟く。その顔は紙の様に白い。
「あれって……?」
その異様な雰囲気に、わたしは近づいて寝室の中を覗き込む。中のつくりはもうひとつの寝室と同じ。窓のそばに勉強机が二つと壁際に置かれたベッド。それにクローゼットと、特に変わったところは見られないが……いや、部屋の奥に少年がひとりいた。フランツの声に驚いたらしく、固まったようにこちらを見つめている。ごく普通の少年のようだが、まさかフランツは彼を見て悲鳴を上げた……?
「あ、あれだよ、あれ」
フランツはゆっくりと腕を上げると、少年ではなく自分の正面を指差す。その先に視線を移すと、壁に小さな箱のようなものが取り付けられているのに気づいた。
「あれは、蝶……?」
大小色とりどりの蝶や蛾の収められた標本箱。それが壁にいくつも飾られていたのだ。
「オ、オレは駄目なんだよ! ……蝶が!」
「え?」
フランツは床にへたりこんだまま後ずさる。
「早くドアを閉めてくれ! 見たくもない!」
寝室にいた少年は、それを聞いて慌てたように外へと飛び出してきた。
「あれは僕が持ってきたのを飾ったんだ。ごめんねフランツ。君が蝶を苦手だなんて知らなかったから。後で片付けるよ」
言いながらみんなの視線から標本を遮るようにドアを閉めると、フランツも正気を取り戻したのか、安堵したように深く息を吐いた。
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