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7月とある姉弟の事情
7月とある姉弟の事情 4
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「クルト……なんで? 先に帰ったんじゃ……」
その問いに答えることはせず、クルトはわたしに詰め寄る。
「お前、なんで泣いてるんだ。中で何かあったのか?」
「いえ、別に……」
慌てて涙を拭う。
「それならどうして泣いてるんだ。まさか、ねえさまと何かあったのか?」
どうしよう。こんな姿を晒しては、屋敷の中でなにかあったと言っているも同然ではないか。
答えられずにいると、クルトに腕を引っ張られる。彼はその足で屋敷へと向かうと、対応したメイドにロザリンデさんの居場所を尋ね、なかば強引に先ほどの部屋へと足を踏み入れる。
「……クルト? どうして……」
予想外の出来事に驚いたのか、ロザリンデさんが狼狽したように声を上げる。
「外で待ってたらこいつが泣きながら出てきた。ねえさま、こいつと――ユーリとなにかあったのか?」
ロザリンデさんは答えない。何を言うべきか迷っているようにも見える。もしかすると、ここで全てを告白するか、それとも真実を伏せたままでいるべきかどうか考えているのかもしれない。
呼吸する事さえ躊躇われるような沈黙があたりを包み、少しでも動けば刺さりそうにひりひりする。
怖い。ここから逃げ出したい。
やがてそれを最初に打ち破ったのはクルトだった。ロザリンデさんとわたしの顔とを見比べながらゆっくりと口を開く。
「もしかして、原因は今回の事件に関係あるのか?」
その言葉にぎくりとした。わたしの表情が固くなったのを見て取ったのか、クルトは先を続ける。
「思えば、いくつか不審な点がある。まず、誰かが屋敷の敷地内に入り込んで、大掛かりな窃盗を働いたというのに、ねえさまが冷静すぎることだ。普通だったら警察を頼ったりするだろう。像の他にも盗まれているものがあるかもしれないのに」
この人はなにを言い出すんだろう。まさか――まさか、あの可能性に気づいてしまったんだろうか。わたしがあえて口にしなかった、もうひとつの可能性に。
「そもそも、あれだけのブロンズ像を一晩で全て盗むのは至難の技だ。像の正確な位置や数まで把握するのに相当な下調べが必要なはずだ。それなのに誰も犯人らしき人物の影すら見ていない。他に考えられるのは屋敷内の使用人の中に協力者がいるという可能性だが、もしも窃盗団の一員なら、今頃とっくにこの屋敷から去っているはずだ。仕事が済めば留まる理由はないし、疑われる前に逃げるに越した事はないだろうから。だが、先週聞いた話では、使用人の中には最近辞めた者も、辞める予定の者もいないと言う」
クルトはロザリンデさんの様子を見極めるように目を細める。
「それならどうやってあの犯行を可能にしたのか。考えられるのは――ねえさまの自作自演だ」
やっぱり。彼も辿り着いてしまったのだ。その可能性に。
「この屋敷の人間全員が共謀して、全てのブロンズ像をどこかに隠した。知っての通り、この家の使用人は女ばかりだ。大量のブロンズ像を運ぶのもひと苦労だろう。更に外に運び出すとなれば尚更。だから、ブロンズ像はこの屋敷の外には持ち出されていないはずだ。屋敷内を調べれば、いまだ処分されていないブロンズ像がどこかに集められているかもしれないな。試しに探してみようか」
その言葉にロザリンデさんの顔がみるみる青ざめていく。
それを見てクルトも悟ったらしい。つかつかとロザリンデさんに歩み寄る。
「どうしてなんだ!? まさか【お願い】のためにわざとこんな事をして、皆で俺を担いでいたのか!? ユーリが泣いているのも、全部ねえさまが仕組んだ事が原因なのか!?」
クルトが声を荒げる。彼が姉に対してこんな態度を示すのを初めて目にする。
対するロザリンデさんは、俯いたまま押し黙っている。彼女の中ではいまだ真実を話す準備ができていないのかもしれない。
「……ごめんなさい」
長い沈黙の後、ロザリンデさんの口から漏れたその言葉を聞いて、クルトはひどく傷ついたような顔をした。
その直後、くるりと踵を返し、あわただしく部屋を出て行ってしまった。
「クルト!」
ロザリンデさんに失礼しますと声をかけて、慌てて追いかける。
屋敷を出たところで、重い足取りで歩くクルトに追いついた。
「クルト、ねえ、クルトってば」
学校に向かって歩くクルトは、わたしが声をかけたり揺さぶっても無反応で、どこを見ているのかもわからない。時折ぜんまいが切れた時計のように立ち止まったりと不安定だ。そんな状態の彼を引っ張ったり押したりしながら、どうにか寮まで連れ帰った。
そうして部屋に着いた途端、彼は寝室に引っ込んでしまった。
なんと言葉をかけたら良いのかわからなかった。ロザリンデさんの狂言に加担したことを謝りたいとも思ったが、わたしがそうしたところで、クルトには響かないであろうことはなんとなくわかっている。彼が欲しいのはわたしからの言葉では無いのだ。暫くはそっとしておいたほうが良いのかもしれない。なかば自分に言い訳するようにそう言い聞かせた。
それからクルトは無口になる事が多くなった。気がつけば何かを考え込むような仕草をしていて、声をかけるのも憚られる雰囲気を纏っている。
結局まともに話もできないまま、土曜日になった。
その日も部屋のソファで何かを考えている様子のクルトを見て、思い切って向かい側に腰掛ける。
「ねえクルト。明日はその……行きますよね? お屋敷に」
その問いは聞こえたであろうはずなのだが、クルトは答えずに、ぼんやりとこちらに目を向ける。
わたしは辛抱強く待った。彼が言葉を発するのを。
やがて彼は何故か拳をこちらに向ける。
「……指相撲、してくれないか」
「え? ええ、いいですけど……」
唐突な申し出に了承したわたしがクルトの隣へと移動すると、いつかのように勝負が始まった。
けれど、心ここにあらずといった様子のクルトの親指は、勝負する気がないのか、すぐにわたしの親指に組み敷かれる。そのまま10まで数えるが、彼は固まったように動かない。わたしの手を握ったまま。
それからどれくらい経っただろう。クルトがぽつりと口を開く。
「……ねえさまは、俺のことを邪魔だと思っていたんだろうか。だから家を出てあの別荘に移ったのか……? それでも俺が付きまとったから、耐えきれずに今回みたいな狂言を……?」
「それは違います……!」
「違うってなにが? お前は一体なにを知ってるんだ?」
「それは……」
言えない。きっとこれはわたしの口から言うべきではない。ロザリンデさんがどんな気持ちでこんな事をしたのか。それはクルトが直接彼女の口から聞くべきだ。
それに、わたしの口から伝えても、クルトに届くかわからない。
「なんでねえさまは俺にはなにも言ってくれないんだ。お前には打ち明けたんだろう? 真実を。そんなの、まるで、お前の方がねえさまの本当の家族みたいじゃないか」
「……違いますよ。家族じゃないからこそ、わたしに打ち明けてくれたんですよ。告解室みたいなものです。あれだって相手がわからないからこそ罪を告白できるでしょう?」
だからわたしを頼ったに違いないのだ。でも、それは失敗してしまった。それなら別の方法をとるしかない。
「ねえクルト、この機会にロザリンデさんと話し合って――」
言いかけると、クルトが目を逸らして髪をぐしゃりとかきあげる。
「……そんな簡単に言ってくれるなよ……俺だって戸惑ってるんだ。とにかく今は時間が欲しい」
「時間って、どれくらい?」
「……そんなの、わかるわけがない」
クルトは自信なさげに答える。姉の事になるといつも彼は不安定だ。10年前、自分のせいで怪我をさせたという負い目がそうさせているのかもしれない。けれど、そんな彼の様子を見て、わたしは何故だか軽い苛立ちを覚え始めた。
「時が解決してくれると思ってるんですか? 時間が経てばいつの間にか何事もなかったかのように元通りになってるって? それまで待つんですか?」
「そこまで言ってない――けど、ある程度時間が経てば――」
「……その間に二度と逢えなくなってしまったらどうするんですか? 」
「そんな、大袈裟な……」
それを聞いてわたしの声は大きくなる。
「大袈裟なんかじゃありません。わたし自身がそうなんですよ。家族同然に思ってた人たちには二度と逢えないんです。それがどんなに辛いかわかりますか? もっとたくさん話しておけばよかった。遊んでおけばよかったって、後悔ばっかりです。わたしの勝手な願いですけど、クルトやロザリンデさんにはそんな想いをして欲しくないんです。ましてやクルトはわたしと違って、自分次第でそんな悲劇を回避できる状況にあるのに、うじうじうじうじ男らしくない。わたしみたいになってからじゃ遅いんですよ!」
言いながら、孤児院の皆の事を思い出して涙が滲んでくる。わたしの声も叫び声に近づいていく。
「さっき言いましたよね!? ロザリンデさんとわたしが本当の家族みたいだって、わたしだって本当の家族だったらどんなに良いかってずっと思ってましたよ! わたしがいつもどんな思いでふたりの事を見てたか知ってるんですか!? 羨ましくて羨ましくて仕方がなかったです! わたしにもこんな家族がいたら良いのにって。ずっと、ずっと。でも、どんなに願っても、わたしにはそれを絶対に手に入れられないんです! それなのにクルトは自分からそれを遠ざけようとするんですか!? そんなのずるい! いらないんだったらくださいよ! クルトの家族をわたしにください! そうしたらわたし、絶対に大切にするのに! たとえ騙されても、裏切られても、絶対に見限ったりしないのに!」
言い終わると同時に、どうしようもない感情が押し寄せてきて、思わずクルトの手を振りほどくと部屋を飛び出した。
その問いに答えることはせず、クルトはわたしに詰め寄る。
「お前、なんで泣いてるんだ。中で何かあったのか?」
「いえ、別に……」
慌てて涙を拭う。
「それならどうして泣いてるんだ。まさか、ねえさまと何かあったのか?」
どうしよう。こんな姿を晒しては、屋敷の中でなにかあったと言っているも同然ではないか。
答えられずにいると、クルトに腕を引っ張られる。彼はその足で屋敷へと向かうと、対応したメイドにロザリンデさんの居場所を尋ね、なかば強引に先ほどの部屋へと足を踏み入れる。
「……クルト? どうして……」
予想外の出来事に驚いたのか、ロザリンデさんが狼狽したように声を上げる。
「外で待ってたらこいつが泣きながら出てきた。ねえさま、こいつと――ユーリとなにかあったのか?」
ロザリンデさんは答えない。何を言うべきか迷っているようにも見える。もしかすると、ここで全てを告白するか、それとも真実を伏せたままでいるべきかどうか考えているのかもしれない。
呼吸する事さえ躊躇われるような沈黙があたりを包み、少しでも動けば刺さりそうにひりひりする。
怖い。ここから逃げ出したい。
やがてそれを最初に打ち破ったのはクルトだった。ロザリンデさんとわたしの顔とを見比べながらゆっくりと口を開く。
「もしかして、原因は今回の事件に関係あるのか?」
その言葉にぎくりとした。わたしの表情が固くなったのを見て取ったのか、クルトは先を続ける。
「思えば、いくつか不審な点がある。まず、誰かが屋敷の敷地内に入り込んで、大掛かりな窃盗を働いたというのに、ねえさまが冷静すぎることだ。普通だったら警察を頼ったりするだろう。像の他にも盗まれているものがあるかもしれないのに」
この人はなにを言い出すんだろう。まさか――まさか、あの可能性に気づいてしまったんだろうか。わたしがあえて口にしなかった、もうひとつの可能性に。
「そもそも、あれだけのブロンズ像を一晩で全て盗むのは至難の技だ。像の正確な位置や数まで把握するのに相当な下調べが必要なはずだ。それなのに誰も犯人らしき人物の影すら見ていない。他に考えられるのは屋敷内の使用人の中に協力者がいるという可能性だが、もしも窃盗団の一員なら、今頃とっくにこの屋敷から去っているはずだ。仕事が済めば留まる理由はないし、疑われる前に逃げるに越した事はないだろうから。だが、先週聞いた話では、使用人の中には最近辞めた者も、辞める予定の者もいないと言う」
クルトはロザリンデさんの様子を見極めるように目を細める。
「それならどうやってあの犯行を可能にしたのか。考えられるのは――ねえさまの自作自演だ」
やっぱり。彼も辿り着いてしまったのだ。その可能性に。
「この屋敷の人間全員が共謀して、全てのブロンズ像をどこかに隠した。知っての通り、この家の使用人は女ばかりだ。大量のブロンズ像を運ぶのもひと苦労だろう。更に外に運び出すとなれば尚更。だから、ブロンズ像はこの屋敷の外には持ち出されていないはずだ。屋敷内を調べれば、いまだ処分されていないブロンズ像がどこかに集められているかもしれないな。試しに探してみようか」
その言葉にロザリンデさんの顔がみるみる青ざめていく。
それを見てクルトも悟ったらしい。つかつかとロザリンデさんに歩み寄る。
「どうしてなんだ!? まさか【お願い】のためにわざとこんな事をして、皆で俺を担いでいたのか!? ユーリが泣いているのも、全部ねえさまが仕組んだ事が原因なのか!?」
クルトが声を荒げる。彼が姉に対してこんな態度を示すのを初めて目にする。
対するロザリンデさんは、俯いたまま押し黙っている。彼女の中ではいまだ真実を話す準備ができていないのかもしれない。
「……ごめんなさい」
長い沈黙の後、ロザリンデさんの口から漏れたその言葉を聞いて、クルトはひどく傷ついたような顔をした。
その直後、くるりと踵を返し、あわただしく部屋を出て行ってしまった。
「クルト!」
ロザリンデさんに失礼しますと声をかけて、慌てて追いかける。
屋敷を出たところで、重い足取りで歩くクルトに追いついた。
「クルト、ねえ、クルトってば」
学校に向かって歩くクルトは、わたしが声をかけたり揺さぶっても無反応で、どこを見ているのかもわからない。時折ぜんまいが切れた時計のように立ち止まったりと不安定だ。そんな状態の彼を引っ張ったり押したりしながら、どうにか寮まで連れ帰った。
そうして部屋に着いた途端、彼は寝室に引っ込んでしまった。
なんと言葉をかけたら良いのかわからなかった。ロザリンデさんの狂言に加担したことを謝りたいとも思ったが、わたしがそうしたところで、クルトには響かないであろうことはなんとなくわかっている。彼が欲しいのはわたしからの言葉では無いのだ。暫くはそっとしておいたほうが良いのかもしれない。なかば自分に言い訳するようにそう言い聞かせた。
それからクルトは無口になる事が多くなった。気がつけば何かを考え込むような仕草をしていて、声をかけるのも憚られる雰囲気を纏っている。
結局まともに話もできないまま、土曜日になった。
その日も部屋のソファで何かを考えている様子のクルトを見て、思い切って向かい側に腰掛ける。
「ねえクルト。明日はその……行きますよね? お屋敷に」
その問いは聞こえたであろうはずなのだが、クルトは答えずに、ぼんやりとこちらに目を向ける。
わたしは辛抱強く待った。彼が言葉を発するのを。
やがて彼は何故か拳をこちらに向ける。
「……指相撲、してくれないか」
「え? ええ、いいですけど……」
唐突な申し出に了承したわたしがクルトの隣へと移動すると、いつかのように勝負が始まった。
けれど、心ここにあらずといった様子のクルトの親指は、勝負する気がないのか、すぐにわたしの親指に組み敷かれる。そのまま10まで数えるが、彼は固まったように動かない。わたしの手を握ったまま。
それからどれくらい経っただろう。クルトがぽつりと口を開く。
「……ねえさまは、俺のことを邪魔だと思っていたんだろうか。だから家を出てあの別荘に移ったのか……? それでも俺が付きまとったから、耐えきれずに今回みたいな狂言を……?」
「それは違います……!」
「違うってなにが? お前は一体なにを知ってるんだ?」
「それは……」
言えない。きっとこれはわたしの口から言うべきではない。ロザリンデさんがどんな気持ちでこんな事をしたのか。それはクルトが直接彼女の口から聞くべきだ。
それに、わたしの口から伝えても、クルトに届くかわからない。
「なんでねえさまは俺にはなにも言ってくれないんだ。お前には打ち明けたんだろう? 真実を。そんなの、まるで、お前の方がねえさまの本当の家族みたいじゃないか」
「……違いますよ。家族じゃないからこそ、わたしに打ち明けてくれたんですよ。告解室みたいなものです。あれだって相手がわからないからこそ罪を告白できるでしょう?」
だからわたしを頼ったに違いないのだ。でも、それは失敗してしまった。それなら別の方法をとるしかない。
「ねえクルト、この機会にロザリンデさんと話し合って――」
言いかけると、クルトが目を逸らして髪をぐしゃりとかきあげる。
「……そんな簡単に言ってくれるなよ……俺だって戸惑ってるんだ。とにかく今は時間が欲しい」
「時間って、どれくらい?」
「……そんなの、わかるわけがない」
クルトは自信なさげに答える。姉の事になるといつも彼は不安定だ。10年前、自分のせいで怪我をさせたという負い目がそうさせているのかもしれない。けれど、そんな彼の様子を見て、わたしは何故だか軽い苛立ちを覚え始めた。
「時が解決してくれると思ってるんですか? 時間が経てばいつの間にか何事もなかったかのように元通りになってるって? それまで待つんですか?」
「そこまで言ってない――けど、ある程度時間が経てば――」
「……その間に二度と逢えなくなってしまったらどうするんですか? 」
「そんな、大袈裟な……」
それを聞いてわたしの声は大きくなる。
「大袈裟なんかじゃありません。わたし自身がそうなんですよ。家族同然に思ってた人たちには二度と逢えないんです。それがどんなに辛いかわかりますか? もっとたくさん話しておけばよかった。遊んでおけばよかったって、後悔ばっかりです。わたしの勝手な願いですけど、クルトやロザリンデさんにはそんな想いをして欲しくないんです。ましてやクルトはわたしと違って、自分次第でそんな悲劇を回避できる状況にあるのに、うじうじうじうじ男らしくない。わたしみたいになってからじゃ遅いんですよ!」
言いながら、孤児院の皆の事を思い出して涙が滲んでくる。わたしの声も叫び声に近づいていく。
「さっき言いましたよね!? ロザリンデさんとわたしが本当の家族みたいだって、わたしだって本当の家族だったらどんなに良いかってずっと思ってましたよ! わたしがいつもどんな思いでふたりの事を見てたか知ってるんですか!? 羨ましくて羨ましくて仕方がなかったです! わたしにもこんな家族がいたら良いのにって。ずっと、ずっと。でも、どんなに願っても、わたしにはそれを絶対に手に入れられないんです! それなのにクルトは自分からそれを遠ざけようとするんですか!? そんなのずるい! いらないんだったらくださいよ! クルトの家族をわたしにください! そうしたらわたし、絶対に大切にするのに! たとえ騙されても、裏切られても、絶対に見限ったりしないのに!」
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