20 / 88
4
悪寒
しおりを挟む
ミーは、俺の予想通り中原へも連絡し、直ちに呼び寄せた。
連絡を受けた中原は、迷惑なことに、俺の家へ来たミーと同じくらいにすばやく馳せ参じた。
さらに、ミーの提案で、待ち合わせ時間が来るまで三人で遊ぶことにされてしまい、せっかくのさやとの初飲み会に俺は喪服で行くハメになる。なぜなら、家を出た時に着ていた服はヨレヨレの部屋着だったからだ。
とりあえず、二人も参加者が増えたことを、さやに説明しなければならない。
いきなり電話をするのは何となく抵抗があったので、俺は、ゼウスのメール機能を使ってさやに連絡をする。
その内容は、
「ミーと中原も一緒に行ってもいい?」
だ。
それに対して帰ってきた文面は、
「なんで?」
だった。
理由の説明を要求される。
それってつまり、要約すると「意味わかんない」ってこと?
まるで彼女にとって邪魔者の介入を意味しているかのようで、俺は少し浮かれた気分になる。
だが、仮にそうだとすると怒っているのかもしれない。
と、自分のポジティブすぎる考えにしばし反省する。予約している店なのだから、急に人数が増えるのはさやに迷惑をかけることでもあるわけで、俺の無神経さに、ちょっと怒っているのかも。
俺は、少し慌ててしまって、不正確ながら次のように説明した。
「ごめん。迷惑かけちゃって……店に向かう途中で、奴らに捕まっちゃって」
すると間髪入れずに返信が。
「でも、まだ四時半だよ。店に向かうって、早すぎない?」
……ん?
なんか微妙にこじれてきた感が。
微妙に嘘をついたことが後ろめたさとなり、手に汗がにじむ。しかし、もう今から話を修正することは困難なように思った。
──ごまかし通すしかない!
メールで説明できそうにないので、俺はさやへ電話することにした。頭の中にいるノアに、さやへ電話をかけるよう慌てて指示する。と、
「だからさぁ、嘘ついてるから、ややこしくなるんじゃん。相変わらずバカだなぁ」
「うるせ! 早く、早く!」
頭の後ろで手を組んで目を細めながら、俺を冷たい目で見るノア。
ミーとずっと一緒にいたとか、さやに知られたくないんだよ!
電話が繋がる。
「ううん。別にいいんだよ。でも、もうお店に向かってるの?」
「いや、あの、財布にお金が入ってなかったから、家を早めに出てATMで下ろそうと思って」
「……そんなの五分あればできると思うけど」
「えっと、その。俺、家が遠くてっ。だから、あの、今日遅れたくなかったし、それで、色々早めに」
「そうなんだ。家、どこなの?」
「あ──……ま、都内ではなくて」
「へー」
低くなったさやの声。
動揺する俺へ、そのままの声の調子で、さやが。
「ねえ。今日、新堂さんと、一緒にいたの?」
ぎく。
「な訳ないよ! たまたま! こいつら、俺が店に向かう途中でバッタリと」
「ふーん……。まあいいよ! 大丈夫!」
本当に気にしていないのか、実は怒っているのか、俺には全く判別不能。せっかく買った喪服は大量に吹き出た冷や汗で早くもビチャビチャだった。
「あれ、ネム、なにそんな汗かいてんの?」
俺の苦労も知らずにアホみたいな顔で言うミー。全部お前のせいなんだよ!
「何でもねーよ。そんで? どこ行きたいんだよ」
「ビリヤードにしよう! 今日はコテンパンにしちゃる」
腕まくりしながら挑発的な目線を俺に向けやがる。
まあ、そうは言っても、コイツはコイツでなんか落ち着くな……意味不明に。
ふっ、と自然に笑みが溢れる。
仕方がないから、大事な時間が来るまで、俺はこいつらに付き合ってやることにした。
◾️ ◾️ ◾️
ビリヤードをしながら、頭の中でテレビのニュースとお気に入りのアニメを同時に流し、仮想空間に造られた子供部屋で寝っ転がるノアとルナから俺のキューさばきについて卑下されながら、現実世界のミーと中原とも話をする。
手ぶらなのに、「思うだけ」でこういう楽しみ方ができる。「神の力」なんて使わなくても、ゼウスを使った私生活は「自分の望み通りにできる」という全能感がすごいのだ。望み通りにならないことが常の俺は、ゼウスを手に入れてからというもの、生活の充実度が数段階レベルアップしている。
といってもこれは各個人の問題だ。テレビはテレビで見て、動画は動画で見る。ビリヤードはビリヤードでしっかり集中して楽しめば良い。と、こんな感じで人によっては今俺がやっていることなどどうでも良いことかもしれないが、俺にとってゼウスがもたらす何気ない恩恵は素晴らしい体験だった。ながらビリヤードを嗜みながら、俺は缶コーヒーをクイッと流しこむ。
俺たちがいつもやっているのはナインボールで、九番のボールをポケットすれば勝ちという単純なルールだ。
別に特別うまいという訳ではなかったが、ミーとの対戦では多少勝率が良い。中原はその俺よりも、多少勝率が良い……つまり俺たち三人は下手の横好きでありドングリの背比べだった。
一戦目を勝利しコーヒーを飲む俺を、むうう……と納得がいかなさそうな目で見るミー。こういうとき、俺はあえて挑発するように目を細めて見返してやる。
すると、さやほどではないけど人並み以上には形の良い目を見開いて、こいつはどんどんムキになっていくのだ。俺はそれが面白くて、いつもこうしている。
ミーはストレスを溜めながら、次に中原と対戦を始めた。俺は椅子に座ってその様子を観戦しながら休憩に入る。
同時に複数の映像が流れていても、俺は全てきちんと見ている。テレビでアニメを流し、PCで動画を流しながらご飯を食べつつスマホと漫画を見ていたのだから。
その俺の意識の中で流されるテレビ番組で、物騒なニュースが報道されていた。
どうやら、人の焼死体が発見されたらしい。
俺は、まさに垂れ流されていく最中のそのニュースに、少しだけ意識の重きを置いた。
現場は大都会の真っ只中。とはいえ、線路の高架下、あまり人が通らない場所だったようだ。
ただ、その状況には普通とは言えないところがあった。まあ焼死体が見つかるということ自体が普通とは言えないのだが。
この場合の「普通ではない」というのは、合理的に考えて導き出された結論を一般常識に照らし合わせた結果、「こんなことありえない!」という状況だから使われた言葉なのである。
つまり、何が「普通ではない」のかというと。
一つ目には、被害者は生きたまま焼かれたらしいということ。
二つ目には、焼けていたのは死体だけではなく、その死体がもたれかかっていたコンクリートの壁体──それは高さ三メートル、横幅五メートルにも及ぶ範囲──もが同じく焼かれていた、ということだ。遺体をどけると、その後ろにあるコンクリートに焼け跡はなかったらしい。
それらが示す殺害方法はすなわち──
犯人は、被害者を生きたまま巨大な火炎放射器のようなもので焼いた……ということ?
その考えを口にしたコメンテーターは、ゆっくり頭を振って、まあちょっと考えすぎですね、と言った。
そう。「普通なら」、そう思うだろう。
だが、この世には、人智を超える力を持った超能力者たちが存在する。
彼らの存在は一般には知られていない。俺はその世界にうっかり足を突っ込んでしまったから知っているだけだ。
奴らの名はアーティファクト。
俺は、身体を内側からじわじわと焼かれるような悪寒を覚えて、そのニュース番組を頭の中から消した。
連絡を受けた中原は、迷惑なことに、俺の家へ来たミーと同じくらいにすばやく馳せ参じた。
さらに、ミーの提案で、待ち合わせ時間が来るまで三人で遊ぶことにされてしまい、せっかくのさやとの初飲み会に俺は喪服で行くハメになる。なぜなら、家を出た時に着ていた服はヨレヨレの部屋着だったからだ。
とりあえず、二人も参加者が増えたことを、さやに説明しなければならない。
いきなり電話をするのは何となく抵抗があったので、俺は、ゼウスのメール機能を使ってさやに連絡をする。
その内容は、
「ミーと中原も一緒に行ってもいい?」
だ。
それに対して帰ってきた文面は、
「なんで?」
だった。
理由の説明を要求される。
それってつまり、要約すると「意味わかんない」ってこと?
まるで彼女にとって邪魔者の介入を意味しているかのようで、俺は少し浮かれた気分になる。
だが、仮にそうだとすると怒っているのかもしれない。
と、自分のポジティブすぎる考えにしばし反省する。予約している店なのだから、急に人数が増えるのはさやに迷惑をかけることでもあるわけで、俺の無神経さに、ちょっと怒っているのかも。
俺は、少し慌ててしまって、不正確ながら次のように説明した。
「ごめん。迷惑かけちゃって……店に向かう途中で、奴らに捕まっちゃって」
すると間髪入れずに返信が。
「でも、まだ四時半だよ。店に向かうって、早すぎない?」
……ん?
なんか微妙にこじれてきた感が。
微妙に嘘をついたことが後ろめたさとなり、手に汗がにじむ。しかし、もう今から話を修正することは困難なように思った。
──ごまかし通すしかない!
メールで説明できそうにないので、俺はさやへ電話することにした。頭の中にいるノアに、さやへ電話をかけるよう慌てて指示する。と、
「だからさぁ、嘘ついてるから、ややこしくなるんじゃん。相変わらずバカだなぁ」
「うるせ! 早く、早く!」
頭の後ろで手を組んで目を細めながら、俺を冷たい目で見るノア。
ミーとずっと一緒にいたとか、さやに知られたくないんだよ!
電話が繋がる。
「ううん。別にいいんだよ。でも、もうお店に向かってるの?」
「いや、あの、財布にお金が入ってなかったから、家を早めに出てATMで下ろそうと思って」
「……そんなの五分あればできると思うけど」
「えっと、その。俺、家が遠くてっ。だから、あの、今日遅れたくなかったし、それで、色々早めに」
「そうなんだ。家、どこなの?」
「あ──……ま、都内ではなくて」
「へー」
低くなったさやの声。
動揺する俺へ、そのままの声の調子で、さやが。
「ねえ。今日、新堂さんと、一緒にいたの?」
ぎく。
「な訳ないよ! たまたま! こいつら、俺が店に向かう途中でバッタリと」
「ふーん……。まあいいよ! 大丈夫!」
本当に気にしていないのか、実は怒っているのか、俺には全く判別不能。せっかく買った喪服は大量に吹き出た冷や汗で早くもビチャビチャだった。
「あれ、ネム、なにそんな汗かいてんの?」
俺の苦労も知らずにアホみたいな顔で言うミー。全部お前のせいなんだよ!
「何でもねーよ。そんで? どこ行きたいんだよ」
「ビリヤードにしよう! 今日はコテンパンにしちゃる」
腕まくりしながら挑発的な目線を俺に向けやがる。
まあ、そうは言っても、コイツはコイツでなんか落ち着くな……意味不明に。
ふっ、と自然に笑みが溢れる。
仕方がないから、大事な時間が来るまで、俺はこいつらに付き合ってやることにした。
◾️ ◾️ ◾️
ビリヤードをしながら、頭の中でテレビのニュースとお気に入りのアニメを同時に流し、仮想空間に造られた子供部屋で寝っ転がるノアとルナから俺のキューさばきについて卑下されながら、現実世界のミーと中原とも話をする。
手ぶらなのに、「思うだけ」でこういう楽しみ方ができる。「神の力」なんて使わなくても、ゼウスを使った私生活は「自分の望み通りにできる」という全能感がすごいのだ。望み通りにならないことが常の俺は、ゼウスを手に入れてからというもの、生活の充実度が数段階レベルアップしている。
といってもこれは各個人の問題だ。テレビはテレビで見て、動画は動画で見る。ビリヤードはビリヤードでしっかり集中して楽しめば良い。と、こんな感じで人によっては今俺がやっていることなどどうでも良いことかもしれないが、俺にとってゼウスがもたらす何気ない恩恵は素晴らしい体験だった。ながらビリヤードを嗜みながら、俺は缶コーヒーをクイッと流しこむ。
俺たちがいつもやっているのはナインボールで、九番のボールをポケットすれば勝ちという単純なルールだ。
別に特別うまいという訳ではなかったが、ミーとの対戦では多少勝率が良い。中原はその俺よりも、多少勝率が良い……つまり俺たち三人は下手の横好きでありドングリの背比べだった。
一戦目を勝利しコーヒーを飲む俺を、むうう……と納得がいかなさそうな目で見るミー。こういうとき、俺はあえて挑発するように目を細めて見返してやる。
すると、さやほどではないけど人並み以上には形の良い目を見開いて、こいつはどんどんムキになっていくのだ。俺はそれが面白くて、いつもこうしている。
ミーはストレスを溜めながら、次に中原と対戦を始めた。俺は椅子に座ってその様子を観戦しながら休憩に入る。
同時に複数の映像が流れていても、俺は全てきちんと見ている。テレビでアニメを流し、PCで動画を流しながらご飯を食べつつスマホと漫画を見ていたのだから。
その俺の意識の中で流されるテレビ番組で、物騒なニュースが報道されていた。
どうやら、人の焼死体が発見されたらしい。
俺は、まさに垂れ流されていく最中のそのニュースに、少しだけ意識の重きを置いた。
現場は大都会の真っ只中。とはいえ、線路の高架下、あまり人が通らない場所だったようだ。
ただ、その状況には普通とは言えないところがあった。まあ焼死体が見つかるということ自体が普通とは言えないのだが。
この場合の「普通ではない」というのは、合理的に考えて導き出された結論を一般常識に照らし合わせた結果、「こんなことありえない!」という状況だから使われた言葉なのである。
つまり、何が「普通ではない」のかというと。
一つ目には、被害者は生きたまま焼かれたらしいということ。
二つ目には、焼けていたのは死体だけではなく、その死体がもたれかかっていたコンクリートの壁体──それは高さ三メートル、横幅五メートルにも及ぶ範囲──もが同じく焼かれていた、ということだ。遺体をどけると、その後ろにあるコンクリートに焼け跡はなかったらしい。
それらが示す殺害方法はすなわち──
犯人は、被害者を生きたまま巨大な火炎放射器のようなもので焼いた……ということ?
その考えを口にしたコメンテーターは、ゆっくり頭を振って、まあちょっと考えすぎですね、と言った。
そう。「普通なら」、そう思うだろう。
だが、この世には、人智を超える力を持った超能力者たちが存在する。
彼らの存在は一般には知られていない。俺はその世界にうっかり足を突っ込んでしまったから知っているだけだ。
奴らの名はアーティファクト。
俺は、身体を内側からじわじわと焼かれるような悪寒を覚えて、そのニュース番組を頭の中から消した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる