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偶発
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先に観覧車を降りた俺たちは、さやと中原が出てくるのを待つ。
さぞ怒っているだろうと思い、ドキマギしながら脂汗を浮かべていると、出てきたさやは、案外スカッとした表情だった。
中原はミーの隣へ引っ付いて一緒に歩き出し、俺はさやへ近寄った。
「ごめんね、さや。ありがとう。あの……」
「いい人だね。中原くんは」
「え?」
優しい目をするさやの表情に、怒りや不機嫌さは見られない。
でも、すぐにキッ! と鋭い目つきで俺を睨んで腕を組み、それからプイッと向こうを向く。
「だからって、許してないからわたし! もうっ、どうしよっかな……」
「ごめん! ほんと、ごめん。えーと、あの、その……俺はどうしたら」
「じゃあね、ちょっと休憩しよっか。来て!」
「はい!」
さやの犬になりたい────と心に疼く願望を秘め始めて。
彼女のお尻を追っかけていく悦びにふと気付く。
パーク内のレストランに入り、四人用の正方形テーブルへ。常に争いが勃発するこのテーブルで、さやの横に座る俺。その正面で、ミーの横に座る中原。
ミーは当初、俺の隣に座ろうとしたが、
「次はわたしだよね?」
凄まじい覇気のこもった小声でさやに押し返されて、「う」と一言、不満を募らせながらも譲るミー。
さやの注文したパフェっぽいスイーツを眺める。
さやはまず、自分で食べて、
「おいしい! ほら」
と、そのスプーンで俺に。
これが初めてだったなら、と一瞬思った俺の、初「あーん」体験はミー。
対面に座るミーから、今すぐにでも人を殺害しようとするかのような視線を感じたが。
ああ。ほんとに、幸せ……
俺が天国にいる気分のまま正面の二人を見ると、俺とさやの様子を見たことで、ジェスチャーで俺たちと同じ行為をミーへ要求する中原。
それを受けてまず深くため息をつき、片手で頬杖をつきながら、スプーンを使って中原の口へスイーツのクリームを無造作にぶっ込む半目のミー。
それでも中原は、これ以上ないと言わんばかりに幸福に満ちた顔で、クリームをチュパチュパしていた。
こいつは最初っから、筋金入りのミーの犬。いや、身体的にも、もはや本当に犬。そうだ、こいつ昨日俺へ偉そうに言っていたが、ただのミーの犬じゃねえか!
オオカミ男なんかに変化したのは、やはりこういうところが影響したに違いない。
◾️ ◾️ ◾️
まるで幸せで造られたかのようなレストランを後にして、俺たちは次のアトラクションを探していた。その方法は、パークで配られている紙の地図などではない。
ゼウスを使ってこのパークのサイトへアクセスし、頭の中にパークの立体地図を映し込む。同時に、自分の現在地や目的地への方向までもが感覚的にわかるナビゲーションが展開される。
それがどういったものかというと、目で見る現実世界の地面に、大きくて目立つ架空の矢印が浮かび上がるというものだ。その矢印の先、遠くの空へと目をやると、「目的地」と描かれた巨大なアイコンが空に浮かび上がっていた。
当然、その地図やナビを実行させる方法は「思うだけ」。ややこしい操作など一切不要、ただ思うだけで全ての要求が思いのままとなる。「神の力」などなくとも、十分に全能感を味わえるのだ。
やはり、「生きた金属」を脳に埋め込む手術に踏み切ってよかったと思う。
「全能感」など、本来なら才能、もしくは膨大な努力によって得た力でしか味わえない感覚のはず。世の中が、全て思い通りになるかのような感覚に陥ってしまうのだ。
それでも──。
やはり、好きな女の子に愛されることは、思い通りにはならない。
ゲームのキャラを思うままにしても。
アニメのキャラに、自分を投影しても。
どうしようもない渇望感が、後に残る。
愛されたい。
その願望の成就が、もう目の前にある。
今まで、誰にも好かれず、認められず、もう、一生このままだと諦めていた。
俺は、二人の女の子を交互に見る。
確かに、まだまだ二人のことをよく知り、よく考える必要はあると思う。
が、もう幸せは目の前にあるのだ。
この時の、俺の脳の活動比率を表示するなら、次の行き先を検討する働きが半分、二人の女の子たちとの妄想が半分、という具合だった。まあ、ビリヤードをしながらゼウスを使ってニュースとアニメを見て、同時にノアとルナの会話を聞きながら適宜ツッコむよりは簡単なことだ。
と、その時──
きゃああ、と、かすかに聞こえる。
ジェットコースターの悲鳴か?
それにしては、大勢のざわめきも混じっている。
振り向き、音源の方向を認識した時点で、何が起こっているかを俺たちは瞬時に理解した。
ジェットコースターが、一回転ループの頂点で逆さを向いたまま停止しているのだ。さっき俺がジェットコースターに乗る前、さやに言い訳した通りの内容が、まんま再現されている!
通常起こり得ないことが目の前で起こると、人はすぐに行動できないものだと思い知る。
つまり俺たちは、その事態をただ呆然と傍観するに至った。
直後、一つの事実が、背筋に冷たいものを走らせた。
「あれ! ネム、子供が……っ」
指差すミーに言われるまでもなく、俺も同時に視認した。
ジェットコースターの車体から地面へ向かって垂れ下がりながら動く、一つの影。
子供が、手だけでぶら下がっていた。よく見ると安全バーが一つ開いている。
周囲に集まり叫ぶ人々の声が、まるで遠い世界から鳴る音のようだ。
パークの職員は当然気付いているだろう。だが、すぐになんとかできるものか、俺にはわからなかった。
必死にしがみついている。
何度も手を持ち替えて登ろうとしているが、子供の力だけじゃ、どうにもなりそうになかった。
母親なのだろうか。その子供の隣の席にいる女性が、長い髪を真下に垂らしたまま、必死の形相で子供の手を掴もうとする。
だが、安全バーでガッチリ固定されている母親は体勢を大きく動かすことができず、子供のほうへしっかり近寄ることができない。
「ノア、ルナ! あのジェットコースター、『神の力』で動かせるかっ!?」
「おそらく電気的な故障か……『エレクトロ・マスター』でいけば、なんとかなると思うっ!」
俺は、万が一の時のためにヒュプノスを持ち歩いていた。
今すぐに飲めば何とかなるかもしれないと思い、すぐにポケットにあるはずの例の魔薬へと手を伸ばす。
が、指先に当たるはずのものが、いつまでたっても当たらない。
俺は、必死にポケットをまさぐった。
無い。
どうして? どうしてっ!
まさか、持ってくるのを忘れたのか!? こんな時に!
「だめだ! 落ちちゃうよ。なんとか……ネム、なんとかならないのっっ!?」
俺のほうを向いて悲痛に叫ぶさや。
これ以上ないくらいに強く歯軋りをして、勝手に流れ落ちる冷や汗にまみれながら顔を上げた俺の視界の中で、ぶら下がる子供の身体から、だらんと力が抜ける。
「いやああ! いやあああああっ」
叫ぶ母親。
その声は、場にいた全員の身体に電気を走らせ、息を封じ、口を縛り、まるで時を止めたかのように、ほんの一言すら出させなかった。
片手が離れ、残された指が滑り落ちる。
遠い地面に向かって加速を始めた小さな命を、ただ無力に眺めることしかできない観衆の前で──
一人の影。それは、迷いなく走り出す。
ガウッ、と一瞬聞こえた。
オオカミ男は、人智を超えた速度で落下地点へ飛ぶように跳ねていく。
まるで、野球選手のスライディング・キャッチのようだった。
子供の落下に伴って発生する重力加速度と、自分の移動速度を完璧に計算してピタリと一つの座標でギリギリ出合わせたかのように、中原はその子供を抱き抱えた。
さぞ怒っているだろうと思い、ドキマギしながら脂汗を浮かべていると、出てきたさやは、案外スカッとした表情だった。
中原はミーの隣へ引っ付いて一緒に歩き出し、俺はさやへ近寄った。
「ごめんね、さや。ありがとう。あの……」
「いい人だね。中原くんは」
「え?」
優しい目をするさやの表情に、怒りや不機嫌さは見られない。
でも、すぐにキッ! と鋭い目つきで俺を睨んで腕を組み、それからプイッと向こうを向く。
「だからって、許してないからわたし! もうっ、どうしよっかな……」
「ごめん! ほんと、ごめん。えーと、あの、その……俺はどうしたら」
「じゃあね、ちょっと休憩しよっか。来て!」
「はい!」
さやの犬になりたい────と心に疼く願望を秘め始めて。
彼女のお尻を追っかけていく悦びにふと気付く。
パーク内のレストランに入り、四人用の正方形テーブルへ。常に争いが勃発するこのテーブルで、さやの横に座る俺。その正面で、ミーの横に座る中原。
ミーは当初、俺の隣に座ろうとしたが、
「次はわたしだよね?」
凄まじい覇気のこもった小声でさやに押し返されて、「う」と一言、不満を募らせながらも譲るミー。
さやの注文したパフェっぽいスイーツを眺める。
さやはまず、自分で食べて、
「おいしい! ほら」
と、そのスプーンで俺に。
これが初めてだったなら、と一瞬思った俺の、初「あーん」体験はミー。
対面に座るミーから、今すぐにでも人を殺害しようとするかのような視線を感じたが。
ああ。ほんとに、幸せ……
俺が天国にいる気分のまま正面の二人を見ると、俺とさやの様子を見たことで、ジェスチャーで俺たちと同じ行為をミーへ要求する中原。
それを受けてまず深くため息をつき、片手で頬杖をつきながら、スプーンを使って中原の口へスイーツのクリームを無造作にぶっ込む半目のミー。
それでも中原は、これ以上ないと言わんばかりに幸福に満ちた顔で、クリームをチュパチュパしていた。
こいつは最初っから、筋金入りのミーの犬。いや、身体的にも、もはや本当に犬。そうだ、こいつ昨日俺へ偉そうに言っていたが、ただのミーの犬じゃねえか!
オオカミ男なんかに変化したのは、やはりこういうところが影響したに違いない。
◾️ ◾️ ◾️
まるで幸せで造られたかのようなレストランを後にして、俺たちは次のアトラクションを探していた。その方法は、パークで配られている紙の地図などではない。
ゼウスを使ってこのパークのサイトへアクセスし、頭の中にパークの立体地図を映し込む。同時に、自分の現在地や目的地への方向までもが感覚的にわかるナビゲーションが展開される。
それがどういったものかというと、目で見る現実世界の地面に、大きくて目立つ架空の矢印が浮かび上がるというものだ。その矢印の先、遠くの空へと目をやると、「目的地」と描かれた巨大なアイコンが空に浮かび上がっていた。
当然、その地図やナビを実行させる方法は「思うだけ」。ややこしい操作など一切不要、ただ思うだけで全ての要求が思いのままとなる。「神の力」などなくとも、十分に全能感を味わえるのだ。
やはり、「生きた金属」を脳に埋め込む手術に踏み切ってよかったと思う。
「全能感」など、本来なら才能、もしくは膨大な努力によって得た力でしか味わえない感覚のはず。世の中が、全て思い通りになるかのような感覚に陥ってしまうのだ。
それでも──。
やはり、好きな女の子に愛されることは、思い通りにはならない。
ゲームのキャラを思うままにしても。
アニメのキャラに、自分を投影しても。
どうしようもない渇望感が、後に残る。
愛されたい。
その願望の成就が、もう目の前にある。
今まで、誰にも好かれず、認められず、もう、一生このままだと諦めていた。
俺は、二人の女の子を交互に見る。
確かに、まだまだ二人のことをよく知り、よく考える必要はあると思う。
が、もう幸せは目の前にあるのだ。
この時の、俺の脳の活動比率を表示するなら、次の行き先を検討する働きが半分、二人の女の子たちとの妄想が半分、という具合だった。まあ、ビリヤードをしながらゼウスを使ってニュースとアニメを見て、同時にノアとルナの会話を聞きながら適宜ツッコむよりは簡単なことだ。
と、その時──
きゃああ、と、かすかに聞こえる。
ジェットコースターの悲鳴か?
それにしては、大勢のざわめきも混じっている。
振り向き、音源の方向を認識した時点で、何が起こっているかを俺たちは瞬時に理解した。
ジェットコースターが、一回転ループの頂点で逆さを向いたまま停止しているのだ。さっき俺がジェットコースターに乗る前、さやに言い訳した通りの内容が、まんま再現されている!
通常起こり得ないことが目の前で起こると、人はすぐに行動できないものだと思い知る。
つまり俺たちは、その事態をただ呆然と傍観するに至った。
直後、一つの事実が、背筋に冷たいものを走らせた。
「あれ! ネム、子供が……っ」
指差すミーに言われるまでもなく、俺も同時に視認した。
ジェットコースターの車体から地面へ向かって垂れ下がりながら動く、一つの影。
子供が、手だけでぶら下がっていた。よく見ると安全バーが一つ開いている。
周囲に集まり叫ぶ人々の声が、まるで遠い世界から鳴る音のようだ。
パークの職員は当然気付いているだろう。だが、すぐになんとかできるものか、俺にはわからなかった。
必死にしがみついている。
何度も手を持ち替えて登ろうとしているが、子供の力だけじゃ、どうにもなりそうになかった。
母親なのだろうか。その子供の隣の席にいる女性が、長い髪を真下に垂らしたまま、必死の形相で子供の手を掴もうとする。
だが、安全バーでガッチリ固定されている母親は体勢を大きく動かすことができず、子供のほうへしっかり近寄ることができない。
「ノア、ルナ! あのジェットコースター、『神の力』で動かせるかっ!?」
「おそらく電気的な故障か……『エレクトロ・マスター』でいけば、なんとかなると思うっ!」
俺は、万が一の時のためにヒュプノスを持ち歩いていた。
今すぐに飲めば何とかなるかもしれないと思い、すぐにポケットにあるはずの例の魔薬へと手を伸ばす。
が、指先に当たるはずのものが、いつまでたっても当たらない。
俺は、必死にポケットをまさぐった。
無い。
どうして? どうしてっ!
まさか、持ってくるのを忘れたのか!? こんな時に!
「だめだ! 落ちちゃうよ。なんとか……ネム、なんとかならないのっっ!?」
俺のほうを向いて悲痛に叫ぶさや。
これ以上ないくらいに強く歯軋りをして、勝手に流れ落ちる冷や汗にまみれながら顔を上げた俺の視界の中で、ぶら下がる子供の身体から、だらんと力が抜ける。
「いやああ! いやあああああっ」
叫ぶ母親。
その声は、場にいた全員の身体に電気を走らせ、息を封じ、口を縛り、まるで時を止めたかのように、ほんの一言すら出させなかった。
片手が離れ、残された指が滑り落ちる。
遠い地面に向かって加速を始めた小さな命を、ただ無力に眺めることしかできない観衆の前で──
一人の影。それは、迷いなく走り出す。
ガウッ、と一瞬聞こえた。
オオカミ男は、人智を超えた速度で落下地点へ飛ぶように跳ねていく。
まるで、野球選手のスライディング・キャッチのようだった。
子供の落下に伴って発生する重力加速度と、自分の移動速度を完璧に計算してピタリと一つの座標でギリギリ出合わせたかのように、中原はその子供を抱き抱えた。
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