10 / 10
兄編
4
しおりを挟む
部屋を覗き込んだ俺は明るい日差しの中の
妖艶かつ淫蕩に乱れる悠介の姿を見つけた。
枕に顔を埋めて、寝乱れた部屋着はよれて
高くした腰を必死にへこへこと揺すりながら快感に耐えているらしい熱い吐息とくぐもった声が響く。
腰がへこへこと動くたびにタオルケットはずれ落ちていく。
母が部屋に来る前に慌てて着たのであろう部屋着ははだけはじめているのがわかる。
きっと枕に顔を埋めているのは俺に声を聴かせない為だろう。
いつもそうだった。辛い時でも俺を優先してくれていた。
今の悠介は辛そうに見える…。
そうだ。
いつも辛い時、年下の弟である悠介に助けられてきたのだ。
兄である俺が助けてやらなくてどうする?
そう、これは介抱だ。
自分が飲み込んだ生唾の音が耳をつく。
介抱すると決めたら行動は速かった。
ノックしてさっさと中に入る。
俺の気配に気づいた悠介は慌てたように体を起こす。
「に、にーさっ…ん!俺、風邪…んぉッ…ひい…ってるみ…ッたいだからぁ…ッ!!
きょ、は…離れ…て、てェヘェ♡♡♡」
何とか俺に言い聞かせようとしていたが、最後には一瞬白目を剥いて海老反りになり
見事なアヘ顔を晒してくれた。
どうやら今朝の何かにまた苛まれているらしい。
「…風邪なら介抱してやらないとな…?今色々取ってきてやるよ、まってろ。」
「…にぃさ…ぁあん♡」
止めようとしたようだが、続く言葉はなく俺はほくそ笑みながら一度部屋を後にした。
戻ってきた俺の手には汗を拭ってやるためのタオル数枚と小ぶりのバケツに(桶だとこぼしそうで)湯を張って着替えの下着や服
それとフィンガーコンドームとコンドームにローションもタオルの中に隠して持ってきた。
「入るぞ。」
「ほぉ゛ッ…あ゛ッーに、にぃさ…ダメッて♡」
「辛い時助け合うのも兄弟だろ?さ、凄い汗だ。
水飲みな?その後で汗も拭いてやるからな、服びしょ濡れだしな。」
有無を言わせぬ笑顔で何も気づいてないという風を装いつつ、スポーツドリンクを入れたコップを差し出す。
困った顔をしながら、ビクビクと震える体を何とか抑え込もうとしながら両手で受け取る悠介、何と愛らしい。
コクコクと少しずつ飲み、時折ピクリと体を震わせながらコップ一杯を飲み干した。
意外と喉が渇いていたようだ、念のため再度注いでやると今度は勢いよく飲み始めた。
途中詰まらせて咽せていたが、背をさすってやるとビクビクと震える。
まあ、あれだけ嬌声をあげていたら喉も乾くわな。
そのまま2杯目も何とか飲み干した悠介はそっとコップを手渡してきた。
それを受け取り机の上に置くと悠介のタオルケットをそのまま引き剥がした。
「だっだめーッ!!」
両手を伸ばして俺を制止しようとしたが、快楽に上手く身体を動かせぬ腕は空を欠いた。
そして同時に達したのか、既に濡れていたハーフパンツの染みが広がっていく。
「ぁあ゛…あ゛ッ…み、みないれェ…」
ぼろぼろと大粒の真珠のような美しい涙を流しながら、蒸気した顔を歪める。
「大丈夫だ。男同士、恥ずかしがる事はない。
汗と一緒に拭ってやろうな…?」
言いながらずるりと下着ごとハーフパンツを引きずりおろす。
既に芯を持ち固くなっていたそれは既に零した汁により強い刺激を受けたらしく
起こしていた身体をパタリと仰け反ってひくつくように仰向けに倒れ込んだ。
だが吐精した様子はなく、ガクガクと身体を震わせ
悩ましげな声をあげるだけだ。
抵抗できないとわかったところで、上着に取り掛かるが敢えて背中側に回った状態のにの腕のところで
引き抜くのをやめる。
軽い拘束状態になっているのだが、既に思考が鈍っているのかこてんと首を傾ぐ。
やめろ、これ以上はキュン死してしまう。
今の作業の間に人肌よりやや温かい程度に冷めたバケツの湯にタオルを浸し絞る。
そしてそのタオルで上半身からゆっくりと拭っていってやる。
気持ちよさそうに瞳を閉じた悠介に一瞬キスしそうになるが耐える。
先程までビクビク震えていたのが収まってきている。
あの何かは今離れているのだろうか?
顔から首へ、鎖骨に肩。
胸元へとタオルを滑らせもう片手は体を支える為と見せかけて
あえて反対側の乳首を親指の原でこねくり回す。
「あぇッ?に、兄さん…く、くすぐった…んふッ…♡」
先端を爪の先で引っ掻くようにすれば、身を捩らせるも腕が動かせない為イヤイヤと身体を捻るようにしかできない。
そしてその行為は自ら敏感になった肌を濡れたタオルと爪の先に擦り付ける行為に他ならない。
自らの動きで敏感になった身体に更なる刺激を与えている事に気づかず
何とか取り繕おうと身じろぎする度に耐えながら感じ入る姿から目が離せない。
背中も肩甲骨をなぞるように柔らかく悠介の体を確かめるように、丁寧に拭っていく。
ようやくこうやって触れられる。
下着の中でパンパンに怒張したものを隠しながら
俺は目がギラつくのを止められなかった。
妖艶かつ淫蕩に乱れる悠介の姿を見つけた。
枕に顔を埋めて、寝乱れた部屋着はよれて
高くした腰を必死にへこへこと揺すりながら快感に耐えているらしい熱い吐息とくぐもった声が響く。
腰がへこへこと動くたびにタオルケットはずれ落ちていく。
母が部屋に来る前に慌てて着たのであろう部屋着ははだけはじめているのがわかる。
きっと枕に顔を埋めているのは俺に声を聴かせない為だろう。
いつもそうだった。辛い時でも俺を優先してくれていた。
今の悠介は辛そうに見える…。
そうだ。
いつも辛い時、年下の弟である悠介に助けられてきたのだ。
兄である俺が助けてやらなくてどうする?
そう、これは介抱だ。
自分が飲み込んだ生唾の音が耳をつく。
介抱すると決めたら行動は速かった。
ノックしてさっさと中に入る。
俺の気配に気づいた悠介は慌てたように体を起こす。
「に、にーさっ…ん!俺、風邪…んぉッ…ひい…ってるみ…ッたいだからぁ…ッ!!
きょ、は…離れ…て、てェヘェ♡♡♡」
何とか俺に言い聞かせようとしていたが、最後には一瞬白目を剥いて海老反りになり
見事なアヘ顔を晒してくれた。
どうやら今朝の何かにまた苛まれているらしい。
「…風邪なら介抱してやらないとな…?今色々取ってきてやるよ、まってろ。」
「…にぃさ…ぁあん♡」
止めようとしたようだが、続く言葉はなく俺はほくそ笑みながら一度部屋を後にした。
戻ってきた俺の手には汗を拭ってやるためのタオル数枚と小ぶりのバケツに(桶だとこぼしそうで)湯を張って着替えの下着や服
それとフィンガーコンドームとコンドームにローションもタオルの中に隠して持ってきた。
「入るぞ。」
「ほぉ゛ッ…あ゛ッーに、にぃさ…ダメッて♡」
「辛い時助け合うのも兄弟だろ?さ、凄い汗だ。
水飲みな?その後で汗も拭いてやるからな、服びしょ濡れだしな。」
有無を言わせぬ笑顔で何も気づいてないという風を装いつつ、スポーツドリンクを入れたコップを差し出す。
困った顔をしながら、ビクビクと震える体を何とか抑え込もうとしながら両手で受け取る悠介、何と愛らしい。
コクコクと少しずつ飲み、時折ピクリと体を震わせながらコップ一杯を飲み干した。
意外と喉が渇いていたようだ、念のため再度注いでやると今度は勢いよく飲み始めた。
途中詰まらせて咽せていたが、背をさすってやるとビクビクと震える。
まあ、あれだけ嬌声をあげていたら喉も乾くわな。
そのまま2杯目も何とか飲み干した悠介はそっとコップを手渡してきた。
それを受け取り机の上に置くと悠介のタオルケットをそのまま引き剥がした。
「だっだめーッ!!」
両手を伸ばして俺を制止しようとしたが、快楽に上手く身体を動かせぬ腕は空を欠いた。
そして同時に達したのか、既に濡れていたハーフパンツの染みが広がっていく。
「ぁあ゛…あ゛ッ…み、みないれェ…」
ぼろぼろと大粒の真珠のような美しい涙を流しながら、蒸気した顔を歪める。
「大丈夫だ。男同士、恥ずかしがる事はない。
汗と一緒に拭ってやろうな…?」
言いながらずるりと下着ごとハーフパンツを引きずりおろす。
既に芯を持ち固くなっていたそれは既に零した汁により強い刺激を受けたらしく
起こしていた身体をパタリと仰け反ってひくつくように仰向けに倒れ込んだ。
だが吐精した様子はなく、ガクガクと身体を震わせ
悩ましげな声をあげるだけだ。
抵抗できないとわかったところで、上着に取り掛かるが敢えて背中側に回った状態のにの腕のところで
引き抜くのをやめる。
軽い拘束状態になっているのだが、既に思考が鈍っているのかこてんと首を傾ぐ。
やめろ、これ以上はキュン死してしまう。
今の作業の間に人肌よりやや温かい程度に冷めたバケツの湯にタオルを浸し絞る。
そしてそのタオルで上半身からゆっくりと拭っていってやる。
気持ちよさそうに瞳を閉じた悠介に一瞬キスしそうになるが耐える。
先程までビクビク震えていたのが収まってきている。
あの何かは今離れているのだろうか?
顔から首へ、鎖骨に肩。
胸元へとタオルを滑らせもう片手は体を支える為と見せかけて
あえて反対側の乳首を親指の原でこねくり回す。
「あぇッ?に、兄さん…く、くすぐった…んふッ…♡」
先端を爪の先で引っ掻くようにすれば、身を捩らせるも腕が動かせない為イヤイヤと身体を捻るようにしかできない。
そしてその行為は自ら敏感になった肌を濡れたタオルと爪の先に擦り付ける行為に他ならない。
自らの動きで敏感になった身体に更なる刺激を与えている事に気づかず
何とか取り繕おうと身じろぎする度に耐えながら感じ入る姿から目が離せない。
背中も肩甲骨をなぞるように柔らかく悠介の体を確かめるように、丁寧に拭っていく。
ようやくこうやって触れられる。
下着の中でパンパンに怒張したものを隠しながら
俺は目がギラつくのを止められなかった。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
騎士×妖精
ビッチです!誤解しないでください!
モカ
BL
男好きのビッチと噂される主人公 西宮晃
「ほら、あいつだろ?あの例のやつ」
「あれな、頼めば誰とでも寝るってやつだろ?あんな平凡なやつによく勃つよな笑」
「大丈夫か?あんな噂気にするな」
「晃ほど清純な男はいないというのに」
「お前に嫉妬してあんな下らない噂を流すなんてな」
噂じゃなくて事実ですけど!!!??
俺がくそビッチという噂(真実)に怒るイケメン達、なぜか噂を流して俺を貶めてると勘違いされてる転校生……
魔性の男で申し訳ない笑
めちゃくちゃスロー更新になりますが、完結させたいと思っているので、気長にお待ちいただけると嬉しいです!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
神父様に捧げるセレナーデ
石月煤子
BL
「ところで、そろそろ厳重に閉じられたその足を開いてくれるか」
「足を開くのですか?」
「股開かないと始められないだろうが」
「そ、そうですね、その通りです」
「魔物狩りの報酬はお前自身、そうだろう?」
「…………」
■俺様最強旅人×健気美人♂神父■
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
読みました!!浅井くん最高でした!!続き待ってます!!