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始まりの章
第6話 激情と弱い心
しおりを挟む女に刺されるのは勲章だと誰かが言っていた気がする。
この際、それは誰でも良いがやはり刺されるのは嫌だし、かなり痛い。
百歩譲って痴情のもつれや修羅場的なやり取りがあれば良いが俺にそんな夢の様な事を言ってくれる女など居ない。少なくと今までは。
しかし今現在、俺はオフィーリアに刺されて尚もトドメを刺そうと再び構えられている。なんの冗談なのだろうか。
「俺は君に刺されるほどの事をしたのか?理由を聞かせてくれ!」
「……貴方が私を助け、そしてここに居るから殺さなくてはならないのです」
「た、助けたから殺されるのか?」
「リダソンド家の者が野盗に捕まり慰み者にされて帰ってきたなんて……っ!私は来月に嫁ぐことが決まっております。そんな矢先にこんな事になるなんて!」
「——なっ!?なんだと?」
「これは知られて良いことではありません!私がどこに嫁ぐか、お前だってこの件を元に強請り集りに迫ってくるに決まっています!」
なんて事だ、つまりは都合が悪いから死んでくれと言うことか。
オフィーリアの顔は烈火の如く鬼の形相というのだろうか。切羽詰まって錯乱してしまっている状態となっていて、これは説得するのに大分苦労しそうな気がする。
再び意を決したオフィーリアがにじり寄り始めた時、不意に部屋の扉が開かれたのだ。
そこに現れたのはこの屋敷の当主、ムンジェン公爵がしたり顔で立っていた。
「オフィーリアよ、まだ終わってなかったか」
「後ろから一撃は……」
「そうか……こちらは終わったのだ、では後は任せるがよい」
俺が弁明か助けのどちらを口にすべきか考えている矢先に全ての状況を教え込まれた気がした。
——こちらは終わった……。
何を終わらせたのかそれはすぐに分かった、行商人だ。
彼はすでにムンジェン公爵の手によってすでにこの世にはいないのだろう。見れば公爵の手には剣が持たれていてそこには微かに血の跡が残っていた。
「これがあんた達の言うもてなしってヤツか!」
「そうではないのだよ。だがな、若者よ。こうするのが1番都合が良いんだ、分かってくれるね」
「ふざけるな!!そう言いながら行商人の彼も殺したのか!彼はただ単に親切心で馬車に乗り合わせてくれただけだぞ!」
「商人と言うのは利に聡い、それに行商と言う事は方々に脚を運ぶのだろう。都合が悪すぎるのだよ」
これはもう問答の余地が無い。
ここから逃げ出すのが最善と判断した俺は扉を見ると公爵家に駐在している騎士が入り口を固めていたので、背後にある窓に飛び込んで窓を破りながら外を目指した。
「そういや3階じゃねぇか!!」
二階から飛んだならなんとか成ったかもしれないが 流石に3階から飛んだのではタダじゃ済まないのが普通だ。
余りの事に自分が何階にいたなんてすっかり忘れていた。
我を忘れて手足をバタつかせると木の枝に手がかかったのでそれを思いっきり握って必死に生き延びようとする。
庭木の枝が大きくしなって落下の勢いを落としてくれる。ズルりと握った枝が抜けて俺はそのまま背中から地面に叩きつけられるが痛みは少なく感じたがその分、背中から胸を突き抜ける激しい衝撃が襲いかかり、呼吸を止められた。
肺が驚いて動きを止めたが必死に酸素を取り入れようと身体が反応して噎せ返った咳を繰り返し、俺の意識は飛び出た三階の窓に向かっていた。
「逃すな!追え!生かしておく必要は無いのだ!」
「くそっ!」
ムンジェン公爵の全く意思のブレない言動に思わず舌打ちが出てしまうが、彼ら親子の驚きを超えた怒りの表情を最後に俺は振り返らず走り逃げた。
刺された痛みで左足がうまく動かなかったがそれでも止まらずに動き続けた。
後ろの方で俺を探すために大声で指示を出している騎士の声が聞こえた。 捕まれば確実に殺されてしまうのだろう。
ゲームの世界だと思っていたが4日間ひたすらに歩き続けた日々でも眠くなるし、腹も減る。飯を食えば美味いと思えるし何より人と会うことでこの世界で生きていると強く実感できた。
死にたくなんか無い。
逃げるのが最善だ。
庭を超え、塀を飛び越えて街に出たが足は止まらなかった。
俺は怖かったんだ。
現代では中々に向けられない負の感情を剥き出しにした瞳に、怒りや殺意のこもった瞳に俺は完全に負けてしまった。
心が弱点なんだ。きっと体は強くなってこの世界に連れてこられたんだろう。しかし心の方は全くと言っていいほど現代のままであったのかもしれない。
野盗達を殺めた時はその気持ちが出来上がっていた、和解して『さようなら』と別れるつもりは微塵もなかった。
怒りに任せて殺したと言ってもいいだろう。だからこそ気持ちのブレは感じさせなかったのだ。しかし彼女は、オフィーリアの場合はどうだったろうか。
可愛らしいお嬢様と好い仲になれるかもしれないと夢想を抱いていたことに否定はない。
しかし実際はナイフで刺されて命さえ奪われようとしている、とんでもない自己都合でだ。
それでも俺の中には未だに未練たらしい気持ちと優柔不断な弱い感情が心を支配し収めようとしていた。きっと時間が経てば怒りもするし、殺意すら湧くのかもれない。
しかし今は事なかれに済まそうとする弱った心を叱責する事で気持ちの均衡を保とうとしていた。そうでもしなければ恐らく泣き出しているのかもしれない。
覚悟が足りてないのだと最後に気づいた、知らぬ世界で一人渡るのに必要な覚悟が、心の準備が何一つできていなかったのだと。
気持ちの遣る瀬無さが逃走の足を止めた頃には街から離れた森に囲まれた街道に辿り着いていた。
最初に居た森とは違い爛々と輝く7つの月の光も遮る程の鬱蒼と茂った闇の深い森。
休憩の為に街道を見据えられる森の端に身を潜め立派に育った広葉樹の元に腰を掛けて膝を抱えて小さく蹲る。
「なんでこんな事に……」
小さく愚痴ると腰からチクリと小さな痛みが今までの出来事の現実を思い出させてくれた。
「そういや刺されたのにこんなに走れたんだな」
体の強化はなんとなくある気がしていた。
腰から流れる血を確認しながら傷の深さを確認する。一般女性が体重を掛けて刺された傷だが普通ならば動きは大きく制限されると思われる。
三階から落下して背中から落ちたがそれほど痛みを引きずってもいない。
なによりここまで走って逃げだせたのが一番の証拠で流れてる血も最初ほど出てはなく徐々に落ち着いてる感じもしていた。
もしかしたら自然治癒的なものがあるかもしれないと裂かれた衣服を少し破り広げて恐る恐る指で傷をなぞってみる。
「——ぐっ!」
先程とは違い突き刺す痛みが腰から胸に駆け抜けて、治っている訳ではないと文字通り痛感させられた。
「現行回帰の法」
慣れない痛みに嫌気がさしてとっとと治してしまおうと初めての治癒魔法を実地してみるが意外にも心地良くあっさりと終わってしまった。
服に付いた血は消えず、綺麗に完治した腰回りに不快にこびり付いてくるので上着を脱いで苛立ち紛れに投げ捨てた。
初期に手に入る中級の装備品だったがまさかナイフすら防いでくれないとは、今後に着る服はもう少し考えたほうがいいのかもしれない。
そんなつまらない事を考えていると遠くから馬の足音が数を成して聞こえてきた。
俺は思わず森の深くに逃げ隠れて息を潜めて辺りの様子を探った。
街の方角から訪れる馬と松明の灯、近ずくにつれて馬の足音よりも乾いた金属の擦れる音が 強くなる事から騎兵が隊を成して迫っているのが分かる。
追っ手である事は十中八九間違い無いと判断をした俺は更に闇に溶け込むように身を潜めた。
騎兵の一団は早い足で街道を駆け抜けようとしていたが俺の目の前で騎兵の1人が馬を背上げしながらもブレーキをかけて止まり始めた。
「どうした!何かあったか?」
「隊長!この茂みに血痕が」
しまった、夜目の通る奴がいたのか通る時に付着した血痕を見つけられたようであっさりと潜んでいる方角を見破られて強い警戒心を向けてきていた。
「だいぶ遠くまで逃げられていたのだな」
「刺されたままこんな遠くまで来るとは中々にすばしっこい奴なんでしょう」
「けどそろそろ切り上げませんか?いい加減にしときましょうや」
「成果なく戻ってみろ、それこそ面倒になりかねん」
無駄口に近いやりとりをしながら注意深く俺の潜んでいるポイントにゆっくりと近ずいてくる。
傷は癒えたが出来れば戦いたくは無い、先制を取れれば勝てるのだろうか。
「待て!……これは?」
「服ですか?血がついてますね奴のでしょうか?」
「覚えがあんな。まず間違い無いな」
「治療をしたのか……脱ぎ捨てたのか」
騎士団員は近くにいるか注意深く辺りを警戒していた。見つかれば戦いは避けられないと思い、どの武器を使って戦うか算段を始めていた。
団員たちの空気が一気に弛緩すると隊長が見つけた服を地面に落とし、鞘から抜いた剣で服を数度突き刺し始めた。
「これを証拠にして捜索は終わりだ」
吐き捨てるように隊長が呟くと隊員達はゆっくりと顔を緩めると軽快な動きで服を拾い上げて停めている馬の元に戻っていった。
「面倒な仕事でしたね」
「とにかく酒が飲みてぇ、胸糞悪くて仕方ありやせんや」
「偽装がバレればまた面倒になるぞ、口裏合わせはしっかり行うべきだ」
「くっだらねぇ、そんなん適当で構わねぇだろ」
「とにかく戻りましょうや」
「そうだな……」
隊長1人だけが最後に残り「これは俺たちの都合だ」と呟くと振り返ることなく馬に乗り帰っていった。
——見逃してもらえた。
そう確信出来る騎士の呟きに安堵と感謝の気持ちが芽生えた。
「……助かった、のかな。」
「俺たちの都合だ」その言葉の意味は助けたわけじゃないと遠回しに言われたと思うが今の気持ちを素直に思えばそのまま無かった事になんて出来ないなと俺は頬が緩む思いで騎士達の顔を思い出していた。
「なら、こっちの都合で勝手に貸しにさせてもらおうかな」
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