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プロローグ
始まりの始まり
しおりを挟むある夜風が寒い冬の夜。今日は雪が降っている。
私は、一人。一人で町中を歩く。いつもと変わらず。
一人と思ってた。今までは……
ドン
と誰か人にぶつかりバタンとしりもちをついた。
「イタタ……あ、すいません!!前よく見てなくて……!!け、怪我はありませんか??」
と私がいい相手の方を見ると…
ドキン
胸が高鳴る。
す…すごくかっこいい人だな…。
とこんな時にまた私は考え込んでしまった。
「、あ、…はい。大丈夫です、。こちらこそすいません。僕も前見てなくて…」
とその男の人が言った。
「あれ?」
よく見るとこの人泣いてる…?
「すいません!!そんなに痛かったですか!?どうしよう…本当にごめんなさい!!」
と私はてっきりぶつかったときに骨でも折ったかと慌てて言う。
「ッ…あ、いや、これは……ち、違うんです!!大丈夫です!!どこも怪我してません、」
とその男の人はいった。
「あ、怪我はしてなかったんですね…良かったです…じゃない。本当ぶつかってすいませんでした。あ、えっと、イチョウ立てますか?」
と私が慌てて立ち上がり、手を差し出した。
「……!…あ、それ普通僕のやることですよ…」
と男の人が涙を止め少し顔を赤らめ、私の手を掴み立ち上がった。
「えっ!?あ、そうでした!な、なんかさっきから本当すいません……」
と私が言う。
「…………ぶっ…あはははは」
と男の人が笑い出す。
「えっええ!ど…どうしました?」
といきなり笑い出すので驚いてそう言った。
「い、いや…さっきから表情とか喋ることとかよくコロコロと変わるから…ごめ…あはは(笑)」
とまたしてもその男の人は笑い出す。
「へ…?えーと私は笑えばいいのかな??は…ハハ…」
と私がキョトンとして言う。
そしてハッと我に返ったようにその男の人は「コッホん」と言い笑いを止めた。
「本当に…ごめん……なんか笑ちゃって…でもおかけで悲しいこと吹っ飛びましたよ」
とその男の人は言った
やっぱり何か悲しいことがあったんだ
「あ、そ…そうですか。それは…よかった…です?」
と私が言う。
「うん。…あ、そういえば僕達初対面だったね。いきなりこんな話するのでかなり変か…なんかびっくりさせてたらごめんね?」
とその男な人は言った。
「い、いえ…。確かに…でもこれも何かの運命かもですね。」
と私がよく考えずつい口に出す。
…………何言ってるんだ!?私!?最悪ーー!!絶対今こいつ変て思われたよ……
「……やっぱり…これで何かの運命かも…僕もそう思う」
とその男の人は微笑んだ。
ドクン
だからこの胸の高鳴りは何なの…!?
「ッ……。笑わないんですか?」
と私が言う
「笑わないよ。僕もそう思ってたし。それに君も笑ってない」
とその男の人は真面目に言った。
「………そう…ですか…私…またあなたに会いたいです…。お話したいです。…、」
とまたつい本音が出た。
顔を真っ赤にして、あーまたやってしまった………流石にこれは…、
「…僕も君に会いたい。話したい、え、いいの?」
と男の人が行った。
「え、…」
と思わぬ言葉に私は目を見開いて言った
「っ…だから僕も君と話したいし会いたい……。こんなの変だけど…」
とその男の人は言う。
「ッ…嬉しい…です。あなたが変なら私も変ですね。…と言うかやっぱり運命…ですね…!」
と私が笑っていった。
「かわいい……」
とその男の人が言った
「っ…え!?」
と私はいった
「………ご、ごめん……」
とパッと顔をそらし顔を手で覆い隠した。どこか顔が赤い気がする。
「い、いい…いえ……。」
え、…今かわいいて言われた……。
…………
しばらく無言になる。私はふと腕の時計を見ると
「あっ…!もう6時!!!?」
と私は時計を見て慌てた。
「…て、え!?もうそんな時間立ってた!?」
と男の人も驚いて言う
「ッ…!そろそろ帰らなきゃ…」
と私が言う
「そうだね…!…あ、ちょっと待って」
とその人がいう
「えと…LINEとか…聞いてもいい?また話したいし……」
とその男の人が言う
「っ…!あ、はい!!」
と男の人の声を聞いて少し冷静になりパッとLINEを交換した
「ありがとう。…あ、そういえば名前言ってなかったね。僕は、白泉望(しらいずみ のぞむ」」
とその人が言った…
「あ、私は、佐藤雪(さとう ゆき)です…‼」
と私が言った。
「雪、さん…本当雪の日に合うとか運命だね…。あっと…そろそろ帰らないと本当にやばいよね!?お互い。じゃああとはまたLINEで」
と言い望は、そのまま帰っていった
「つっ!あ、はい!また!!」
と私が言い私もそのまま帰った。
…………
これが私の
初恋でした。
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