スライムは仲間を呼んだ!~デバフで支援してたのに追放された俺はスライム狩りでレベル爆増!魔王を倒したら惚れられ、気付けばハーレム状態に!

藤村

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第一章 魔王 サタナ・エイリーン編

第1話 退魔の聖剣・カラドボルグ

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 俺たち【神の後光ライトリングス】は、SSS難度ダンジョン【暗黒の廃城】へとやってきていた。
 
 このパーティのリーダーにして剣豪。
 ヴェン・ルーゼンの命令だ。

「こんな風情だが、ここには退魔の聖剣が眠っているとされている。今日の目当てはそれだ。というわけでレイン、今日も頼むぞ?」

 ヴェンの指示を受け、俺はスキル【超威圧フルプレッシャー】を発動した。

 このスキルは圧倒的な威圧感を解き放つことでモンスターを怯えさせるスキル。
 
 俺のスキルがあれば会敵の数を減らせる。
 なので危険が少なくなり、ストレスフリーにダンジョン攻略が可能だ。

 聖女、ソラ・ルミナスやパラディンのグラン・ギドレイ。

 両者レベルが30を超えているのに対して、俺のレベルはまだ8しかない。

 そんな俺でもAランクパーティで活躍できているのは、このスキルのお陰だった。

「ああ、なんという」

 ソラが感嘆の息を漏らした。

「一瞬でモンスターの気配が消えましたわ。さすがレイン様」

 まったくだぜ、とグランが続いた。

「これでお宝探しが楽になるってなもんだ。それに、今回のお宝は今までのそれとはレベルが違うからな」
「レベルが違う?」

 問いかけると、ヴェンが仁王立ちで咳払いをした。
 俺に注目しろという合図だ。

「説明してやるよ。ここに眠る退魔の聖剣は神話に語り継がれる伝説の代物なんだよ。名は――カラドボルグ! かの魔王を討ち果たした伝説の剣だ!! 俺はカラドボルグを手中に収め、復活を果たした魔王に再び死をプレゼントしてやろうと考えているのさ」

 てなわけだから、気合入れてけよ。

 そんなヴェンの言葉を受け、
 俺はいつも以上に気を引き締めた。

「……たまには本気を出すか」

 スキル【超威圧フルプレッシャー】にはいくつかのレベルが設けられている。

 レベル1ではモンスターを怯ませるだけに留まるが、
 
 レベル2、レベル3と上げていくにつれ、その生命活動に支障をきたすほどの威圧感を放つようになる。

 俺は【超威圧フルプレッシャー】をレベル5最大まで引き上げる。

 さらには。

範囲超過オーバーレンジ!!」

 【超威圧フルプレッシャー】は、効果が適応される範囲を操作することができる。

 最初からできたわけではないが、
 これは修行のたまものだな。
 俺は【超威圧フルプレッシャー】の範囲をダンジョン全域に広げた。

「これでよし、と」

 これでモンスターと出会わずに済む。
 俺のスキルは格上のモンスターにも効力を発揮するからな。

 ちなみに人間にも効果を発揮できるが、
 当然、パーティメンバーは効果の対象から外している。

 対象の選択も簡単ではないが、
 こんな低レベルの俺でもスカウトしてくれた彼らに報いたい。
 
 その一心で、俺は【超威圧フルプレッシャー】を鍛えてた。今では対象選択もお手の物だ。

「行くぞお前ら!!」

 ヴェンが先行し、
 その後にソラとグランが続く。
 
 俺は最後尾を歩きつつ、心から思った。
 スキルを鍛えてきて良かったな、と。

 こうしてみんなの役に立てているのだから。

 ――そう思っていたのだが。



 【暗黒の廃城】の最深部に辿り着くまで、モンスターと会敵することは無かった。

 あの魔王を討ち果たしたと呼ばれる聖剣・カラドボルグ。
 それがこんなにあっさりと手に入ったのも俺のスキルのお陰だ。

「く、くくく、くっはははははははッ!!」

 ヴェンは哄笑を上げながら、
 漆黒に煌めく大剣・カラドボルグを天高くへと掲げた。

みなぎる! ほとばしる!! 体内を無限とも思えるほどの魔力が循環しているのを感じるぞッ!!! これがカラドボルグの力……素晴らしい!!!」
「美しいですわ――。ヴェン様のお姿とも相まって……なんという神々しさなのでしょう!」
「まさに勇者って感じだな。ふふ、今から魔王討伐の報酬が楽しみだぜ」

 みんなが嬉しそうで何よりだ。
 
 俺はレベルが低いせいで戦闘はできないが、こうして役立つことが出来た。
 
 これからもスカウトしてもらった恩に報いるために頑張ろう。

 俺は内心で気を引き締めつつ、みんなが喜ぶ様子を見ていた。
 
 力はなくとも仲間の役に立てる。
 そう考えると誇らしい気持ちになった。

「かねてより探し求めたカラドボルグ……。その他にも山のようにレア装備やアイテムが揃った。それも全てレイン、お前のお陰だ」

 ヴェンが満面の笑顔で言った。
 こうして直接口にされると、案外照れるものだ。

「いやいや、俺は当たり前のことをしたまでだよ」

 俺は謙遜した。
 実際、拾ってもらった恩に報いようというのは当然のことだしな。

「ほんと、お前には世話になったよ」
「水臭いな。感極まる気持ちは分るが、そういうのは魔王を倒した後でもいいんじゃないのか?」

 俺が言うと、誰かがくすっと笑った。
 笑ったのはソラだった。
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