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第二章
第123話 【学園からの頼み・4】
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翌日、学園に登校した俺はレインとリサに大会の件について聞いてみた。
「えっ、僕達に訓練付けてくれるの?」
「アルフ君は自分の訓練はしなくても大丈夫なの?」
「学園長からも今でも十分戦えるって言われたから、レイン達の力になりたいなって思ってさ。別に強制じゃないから、二人が嫌なら参加はしなくても良いけど……」
そう二人に言うと、レイン達は「絶対に参加するよ!」と言った。
そうしてレイン達も訓練に参加する事が決まり、大会までは三人の育成に力を入れようと俺は考えた。
「そう言えば、俺は今回がはじめての大会だけど、毎年どれくらいの参加者が居るの?」
「学生の8割は参加すると思うよ。特に平民は、この大会で自分の価値を証明すれば名を売る事が出来て、卒業後の進路も困らなくなるからね。僕の場合は、単純に今の自分がどこまでやれるのか知りたいから参加するけどね」
「私もアルフ君から教わった魔法がどこまで通用するのか試しておきたいと思って、参加を決めたの」
学生の8割も参加って、かなり人気の高い大会なんだな。
それから俺は大会について詳しくない為、お昼休みは二人から大会についての情報を色々と聞いた。
「参加者が多いって聞いた時点で一対一形式じゃなくて、集団戦なのは分かってたけど、その集団戦も何個か分かれるんだね」
「うん。最初に集団戦で数を削って、個人戦の人数を出すのが大会のやり方だね」
「集団戦は協力とかはどうなの?」
「しても大丈夫だよ。でも、何処に割り振られるかは当日まで分からないから上手く協力する事は難しいんだよね」
そう俺は大会のルールを聞いていると、教室の外がザワザワと騒がしくなり教室の出入口の方を見ると、レオルドが教室に入って来た。
「久しぶり、皆。元気にしてた?」
ニコニコと笑顔を浮かべてレオルドは入ってくると、俺達の所へと寄って来た。
「久しぶりって、学園が始まって直ぐに会ったと思うけど?」
「でもここ数日は会えてなかったでしょ? 皆は、同じクラスだから良いと思うけど、僕は一人違うから寂しいんだよ?」
「そりゃ、レオルドは貴族なんだから仕方ないでしょ……」
俺の言葉にレオルドは「今日のアルフ、なんだか冷たいな~」と言いつつ、近くの席に座った。
「聞いたよ。アルフ達大会に出るんだよね?」
「何で俺も参加するって知ってるの?」
「ふふっ、王族だから情報が届くのは早いんだよ」
レオルドがそう言い、俺は「レオルドは出場するの?」と聞いた。
「うん。一応、出場するつもりだよ……それでさ、アルフの事だからレイン達と一緒に訓練するつもりでしょ? 良かったら、その訓練に僕も参加したいんだけど」
「エルドさんと陛下が許可してくれてるなら、参加しても大丈夫だよ」
「勿論、先に許可は取って来てるよ。ありがとうアルフ!」
用意周到なレオルドは、俺に聞く前に既にエルドさんと陛下に許可取りを終えていたみたいだ。
まあ、アリス達もレオルドとは面識があるから参加しても大丈夫だろう。
「それで訓練に参加するのは、レオルドだけなの? デイルは誘わないの?」
「う~ん。デイルは王城で訓練するつもりみたいだけど、後で聞いてみるよ。それで参加したいって言ったら、参加させても良いかな?」
「勿論、良いよ。デイルだけ仲間外れは可哀想だからね」
それから、レオルドも一緒にお昼は大会の事を話をして過ごした。
その後、デイルは勿論参加させてほしいと言ったらしく、一緒に訓練する事になった。
「という訳で、レイン達とレオルド達も一緒に訓練にする事になりました」
一日の授業を終え、商会に帰宅した俺はアリス達を先に広場に行かせて、俺はエルドさんの所へと来て報告をした。
「ふむ、許可は出しておるから大丈夫だぞ」
「ありがとうございます」
先に許可が降りていたとは言え、レオルド達と一緒に訓練すると決めたのは俺だから、そうエルドさんに感謝の言葉を伝えた。
そうしてエルドさんへの報告を終えた俺は、広場へと向かい先に集まっていたアリス達と大会に向けての訓練を始めた。
「えっ、僕達に訓練付けてくれるの?」
「アルフ君は自分の訓練はしなくても大丈夫なの?」
「学園長からも今でも十分戦えるって言われたから、レイン達の力になりたいなって思ってさ。別に強制じゃないから、二人が嫌なら参加はしなくても良いけど……」
そう二人に言うと、レイン達は「絶対に参加するよ!」と言った。
そうしてレイン達も訓練に参加する事が決まり、大会までは三人の育成に力を入れようと俺は考えた。
「そう言えば、俺は今回がはじめての大会だけど、毎年どれくらいの参加者が居るの?」
「学生の8割は参加すると思うよ。特に平民は、この大会で自分の価値を証明すれば名を売る事が出来て、卒業後の進路も困らなくなるからね。僕の場合は、単純に今の自分がどこまでやれるのか知りたいから参加するけどね」
「私もアルフ君から教わった魔法がどこまで通用するのか試しておきたいと思って、参加を決めたの」
学生の8割も参加って、かなり人気の高い大会なんだな。
それから俺は大会について詳しくない為、お昼休みは二人から大会についての情報を色々と聞いた。
「参加者が多いって聞いた時点で一対一形式じゃなくて、集団戦なのは分かってたけど、その集団戦も何個か分かれるんだね」
「うん。最初に集団戦で数を削って、個人戦の人数を出すのが大会のやり方だね」
「集団戦は協力とかはどうなの?」
「しても大丈夫だよ。でも、何処に割り振られるかは当日まで分からないから上手く協力する事は難しいんだよね」
そう俺は大会のルールを聞いていると、教室の外がザワザワと騒がしくなり教室の出入口の方を見ると、レオルドが教室に入って来た。
「久しぶり、皆。元気にしてた?」
ニコニコと笑顔を浮かべてレオルドは入ってくると、俺達の所へと寄って来た。
「久しぶりって、学園が始まって直ぐに会ったと思うけど?」
「でもここ数日は会えてなかったでしょ? 皆は、同じクラスだから良いと思うけど、僕は一人違うから寂しいんだよ?」
「そりゃ、レオルドは貴族なんだから仕方ないでしょ……」
俺の言葉にレオルドは「今日のアルフ、なんだか冷たいな~」と言いつつ、近くの席に座った。
「聞いたよ。アルフ達大会に出るんだよね?」
「何で俺も参加するって知ってるの?」
「ふふっ、王族だから情報が届くのは早いんだよ」
レオルドがそう言い、俺は「レオルドは出場するの?」と聞いた。
「うん。一応、出場するつもりだよ……それでさ、アルフの事だからレイン達と一緒に訓練するつもりでしょ? 良かったら、その訓練に僕も参加したいんだけど」
「エルドさんと陛下が許可してくれてるなら、参加しても大丈夫だよ」
「勿論、先に許可は取って来てるよ。ありがとうアルフ!」
用意周到なレオルドは、俺に聞く前に既にエルドさんと陛下に許可取りを終えていたみたいだ。
まあ、アリス達もレオルドとは面識があるから参加しても大丈夫だろう。
「それで訓練に参加するのは、レオルドだけなの? デイルは誘わないの?」
「う~ん。デイルは王城で訓練するつもりみたいだけど、後で聞いてみるよ。それで参加したいって言ったら、参加させても良いかな?」
「勿論、良いよ。デイルだけ仲間外れは可哀想だからね」
それから、レオルドも一緒にお昼は大会の事を話をして過ごした。
その後、デイルは勿論参加させてほしいと言ったらしく、一緒に訓練する事になった。
「という訳で、レイン達とレオルド達も一緒に訓練にする事になりました」
一日の授業を終え、商会に帰宅した俺はアリス達を先に広場に行かせて、俺はエルドさんの所へと来て報告をした。
「ふむ、許可は出しておるから大丈夫だぞ」
「ありがとうございます」
先に許可が降りていたとは言え、レオルド達と一緒に訓練すると決めたのは俺だから、そうエルドさんに感謝の言葉を伝えた。
そうしてエルドさんへの報告を終えた俺は、広場へと向かい先に集まっていたアリス達と大会に向けての訓練を始めた。
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