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第二章
第三話
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でも、さっき見たけど、すごい身体よね。なんというか、筋肉のかたまりみたいな。
バイル公国にいた時に、戦争でケガをした兵士は見たことがある。身体の一部、中にはほぼ全部を見たこともあった。だが、彼女が見たどの男よりも、セバスチャンの身体はたくましかった。
リーゼはセバスチャンとベッドに入る前、心臓の高鳴りを抑えられなかった。あの肉体といたすと思うと・・・。そしてなにより、彼女にとっては「初」のことであった。
「どうだ?怖いか?」
セバスチャンがイタズラっぽく聞いてきた。
「はい、少し怖いです。」
リーゼは正直に答えた。この男には強がっても逆にカッコ悪いと思った。
「はは。まあ、優しくするから。のう?」
セバスチャンの眼が光った。
やがて一糸まとわぬ姿になったリーゼは、セバスチャンの愛撫を全身に受けた。その中で、セバスチャンは彼女が感じやすい部分を素早く見つけて、執拗に攻めてきた。そのたびに、リーゼは身体をくねらせるしかできなかった。
「ああっ!セバスチャン様!」
ふと、彼女の脳裏に結婚式の時の父がよぎった。バイル公爵からは小刀を受け取った。さすがに寝室には持ってきてないが、この男はつい最近まで敵だった。彼女はそう思うと、身体と精神の全てを夫に委ねることに抵抗しようとした。
「ん?少し身体が固くなったな。」
セバスチャンは、彼女の微妙な変化を見逃さなかった。
「す、すみません。」
リーゼは、自分が浅はかだったと思った。この男には、小細工は通用しない。やがて、セバスチャンの指が彼女の秘部を刺激した。
「ふあああっ!はああ!」
リーゼは言葉にならない声を発した。セバスチャンの攻めは止まることはなかった。
だが、彼女が一瞬顔をしかめた時、セバスチャンもたじろいた。
「おお、すまぬ。」
セバスチャンの攻めが優しくなった。
そしてしばらくすると、いよいよセバスチャンのそそり立つものが、リーゼの中に入ってきた。リーゼは「初」ではあったが、それを受け入れることができた。
やがて、セバスチャンが激しく腰を突き上げ、リーゼの身体もほてってきた。リーゼの身体に、セバスチャンの腰が何度も激しくぶつかり、彼が獣のように感じられた。
「ああっ!あああっ!」
リーゼは何度も嬌声を上げた。こうなっては、身体も精神も夫に全て委ねているようなものだ。
「いくぞ!」
頃合いを見計らって、セバスチャンはリーゼに言った。自分がどうなってしまったのか、彼女自身も分からない。
「は、はい!」
セバスチャンに全てを委ねてしまった中で、彼女の返事は決まっていた。
もう、この男のなすがままよね。
彼女は最後の瞬間に力強く目をつぶった。そんな妻の心境とは関係なく、セバスチャンは勢いよく愛を発射した。
「はあ、はあ。」
やがて、セバスチャンは疲れ切ったなかで、リーゼを優しくなでた。リーゼには、夫の手がとても優しく、温かく感じられた。
バイル公国にいた時に、戦争でケガをした兵士は見たことがある。身体の一部、中にはほぼ全部を見たこともあった。だが、彼女が見たどの男よりも、セバスチャンの身体はたくましかった。
リーゼはセバスチャンとベッドに入る前、心臓の高鳴りを抑えられなかった。あの肉体といたすと思うと・・・。そしてなにより、彼女にとっては「初」のことであった。
「どうだ?怖いか?」
セバスチャンがイタズラっぽく聞いてきた。
「はい、少し怖いです。」
リーゼは正直に答えた。この男には強がっても逆にカッコ悪いと思った。
「はは。まあ、優しくするから。のう?」
セバスチャンの眼が光った。
やがて一糸まとわぬ姿になったリーゼは、セバスチャンの愛撫を全身に受けた。その中で、セバスチャンは彼女が感じやすい部分を素早く見つけて、執拗に攻めてきた。そのたびに、リーゼは身体をくねらせるしかできなかった。
「ああっ!セバスチャン様!」
ふと、彼女の脳裏に結婚式の時の父がよぎった。バイル公爵からは小刀を受け取った。さすがに寝室には持ってきてないが、この男はつい最近まで敵だった。彼女はそう思うと、身体と精神の全てを夫に委ねることに抵抗しようとした。
「ん?少し身体が固くなったな。」
セバスチャンは、彼女の微妙な変化を見逃さなかった。
「す、すみません。」
リーゼは、自分が浅はかだったと思った。この男には、小細工は通用しない。やがて、セバスチャンの指が彼女の秘部を刺激した。
「ふあああっ!はああ!」
リーゼは言葉にならない声を発した。セバスチャンの攻めは止まることはなかった。
だが、彼女が一瞬顔をしかめた時、セバスチャンもたじろいた。
「おお、すまぬ。」
セバスチャンの攻めが優しくなった。
そしてしばらくすると、いよいよセバスチャンのそそり立つものが、リーゼの中に入ってきた。リーゼは「初」ではあったが、それを受け入れることができた。
やがて、セバスチャンが激しく腰を突き上げ、リーゼの身体もほてってきた。リーゼの身体に、セバスチャンの腰が何度も激しくぶつかり、彼が獣のように感じられた。
「ああっ!あああっ!」
リーゼは何度も嬌声を上げた。こうなっては、身体も精神も夫に全て委ねているようなものだ。
「いくぞ!」
頃合いを見計らって、セバスチャンはリーゼに言った。自分がどうなってしまったのか、彼女自身も分からない。
「は、はい!」
セバスチャンに全てを委ねてしまった中で、彼女の返事は決まっていた。
もう、この男のなすがままよね。
彼女は最後の瞬間に力強く目をつぶった。そんな妻の心境とは関係なく、セバスチャンは勢いよく愛を発射した。
「はあ、はあ。」
やがて、セバスチャンは疲れ切ったなかで、リーゼを優しくなでた。リーゼには、夫の手がとても優しく、温かく感じられた。
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