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私が聖女?
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目を開けると、そこには豪華な装飾の施された天井があった。
あれ...?天...井...?
(路地裏には天井なんてなかったはず...)
おかしいな...
不思議に思い、部屋を見渡すと、私には見たことのないような素敵で綺麗な家具が置いてあった。
しかし、それ以上に目を奪うものがあった。
「こんなにきれいな花...見たことない...」
思わず部屋の窓から飛び降りる。
そこには満開に咲く花があった。
「わぁ...きれい...」
思わず声が出てしまう。
しばらく花見を楽しんでいると、何か気配を感じた。
(誰...?)
振り向くと、
「あれ、こんなところにいるなんてね、邪魔しちゃったかな?おてんば聖女さん?」
そこにいたのは、金色の髪に翠色の瞳を持つ男の子だった。
綺麗な服を着ている。私より年齢が一緒か下くらいだろうか。
「聖女...?誰が...?というかあなたは誰?」
「君がだよ~、そういえば自己紹介がまだだったね」
すると、彼は膝をつき、手にキスをした。
「僕はジークフリート・ユーティス・ルビーティア。このルビーティア帝国の皇子さ。以後お見知りおきを。フェリーズ聖女様。」
「...え」
(ええ!?こ、この人がこの帝国の皇子...!?)
(てことは、ものすごい不敬を働いてしまったんじゃ...というかなんで私の名前を!?)
「先ほどの発言、申し訳ありません!」
「ほんとだよ~、不敬罪で斬首しようかな?」
「え...それだけは...!」
「嘘だよ~~、君は次の聖女になるであろう人だからね、そんなことしたら逆に僕の首が吹っ飛んでっちゃうよ」
「よ...よかった...」
というか私が聖女って...?
「なんで私が聖女なんだって思ってるでしょ?」
...!
「ほーら、当たり。とりあえず場所を移動しようか。」
あ...話に夢中で気づかなかったけど、ずっと同じ場所で話してたんだった...
あれ...?天...井...?
(路地裏には天井なんてなかったはず...)
おかしいな...
不思議に思い、部屋を見渡すと、私には見たことのないような素敵で綺麗な家具が置いてあった。
しかし、それ以上に目を奪うものがあった。
「こんなにきれいな花...見たことない...」
思わず部屋の窓から飛び降りる。
そこには満開に咲く花があった。
「わぁ...きれい...」
思わず声が出てしまう。
しばらく花見を楽しんでいると、何か気配を感じた。
(誰...?)
振り向くと、
「あれ、こんなところにいるなんてね、邪魔しちゃったかな?おてんば聖女さん?」
そこにいたのは、金色の髪に翠色の瞳を持つ男の子だった。
綺麗な服を着ている。私より年齢が一緒か下くらいだろうか。
「聖女...?誰が...?というかあなたは誰?」
「君がだよ~、そういえば自己紹介がまだだったね」
すると、彼は膝をつき、手にキスをした。
「僕はジークフリート・ユーティス・ルビーティア。このルビーティア帝国の皇子さ。以後お見知りおきを。フェリーズ聖女様。」
「...え」
(ええ!?こ、この人がこの帝国の皇子...!?)
(てことは、ものすごい不敬を働いてしまったんじゃ...というかなんで私の名前を!?)
「先ほどの発言、申し訳ありません!」
「ほんとだよ~、不敬罪で斬首しようかな?」
「え...それだけは...!」
「嘘だよ~~、君は次の聖女になるであろう人だからね、そんなことしたら逆に僕の首が吹っ飛んでっちゃうよ」
「よ...よかった...」
というか私が聖女って...?
「なんで私が聖女なんだって思ってるでしょ?」
...!
「ほーら、当たり。とりあえず場所を移動しようか。」
あ...話に夢中で気づかなかったけど、ずっと同じ場所で話してたんだった...
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