路地裏在住の私でしたが、聖女になって求婚されています!

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聖女の条件

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皇子に連れられて、応接間に移動する。
「とりあえず、君がなぜ聖女になるかもしれないのかについて、説明しようか。」
うんうん、とうなずく。
(そこが一番気になってた...)
「まず、君の容姿。」
「私の...?」
「うん、銀髪に紅の瞳をしてるでしょ?」
「はい...雨の日に水面に映る私を見たことが...」
「おほん、それはそれとして、聖女にはその容姿が受け継がれるんだ。他の人間には現れた前例がないからね。」
「そして、もう一つは君の持つ強い力。」
(...?どういうことだろう?)
「その力について説明するには、聖女の誕生の仕方について説明しないといけないかな。」
「ちょっと長くなるけど、大丈夫?」
長いというので迷ったが、やはり気になるのではい、と答えた。
「分かった、説明するよ。」
***********************************************
聖女は100年に一度、神が創り出す不思議な生命体。
もちろん分類は人間だけど、大きな力を持っているから、普通の人間とは少し違うかな。
だから、普通の人間からは恐れられる。
もちろん、偏見を持たない人もいるけど、それは聖女の重要さを理解している一部の人間くらいだ。
そしてこの世界の聖女は、どの家庭にも生まれる可能性があるんだ。
理由は...なんでだろうね。神のみぞ知る...かな。
まあ、つまり、君の母親は普通の人間だったから、君の強大な力を感じ取り、恐れて路地裏に捨てたってわけだ。
***********************************************
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