路地裏在住の私でしたが、聖女になって求婚されています!

Arcanum

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ファインフリート辺境伯領

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――数日後。
私はファインリート辺境伯領へ向かっていた。
「ちなみに、領主のノクス・ファインリート辺境伯は僕と仲がいいんだ。歳が近いからね。」
「歳が近いって...あなたいくつなの...」
「ん~?17だよ?」
(え...私より下なんだ...まあ納得だけど...)
「私より1つ小さいんだね...」
「ええ~...僕のほうが大きくなりたい!!大きくなってフェリーズを守るんだ~~!!」
「いやいや、もうすでに身長は大きいじゃん...」
「身長じゃないの!!歳なの~~!!!」
こうしてみると、年相応というか...いやさらに下だな。
そんなこんなで私たちは、ファインリート辺境伯領へ着いた。
「そうだ、ここは本当に危ないからね、今回はリアルな現状を知ってもらうためにこの場所を選んだだけだから。」
「分かった...!」
真剣なまなざしで見つめる。
「あ、そ・れ・と...」
なんだろう?もう一つ重要事項があったのかな?
「くれぐれも、辺境伯に目を奪われないように!」
どゆこと??
****************************************
そして、戦線についた私は、黒髪に切れ長の瞳、金色の眼をしている人を見つけた。
思わずうっとりしてしまう。
「...っと!!ちょっと!!」
「...なに?」
「あれがノクス・ファインフリート辺境伯だよ、それと、彼に見とれてたでしょ!!」
ばれてたか、と思いうっ、となる。
「まあいいけどさ...」
(なんかツンツンしてない?)
「ともかく!魔物の群れがひと段落付いたみたいだから、話を聞きに行くよ!」
そうして、私はジークに連れられて行ったのだった。
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