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第六章
第二十話
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クラリスとの墓参りから暫くたってからの休日。私は一人リビングで寛ぎながら自分の妻の事を考えていた。
最近クラリスの様子がおかしい。
以前は私を見ると溌剌とした笑みを浮かべて駆け寄って来てくれたのだが、最近はそこに少し距離を感じるのだ。穏やかな笑みを浮かべて嬉しそうにしてくれはするのだが、一歩引いたような雰囲気を感じていた。
それは主人と従者、店員と客、職場の同僚、そんな親しくなっても一線を越えられない関係に似ている。
私は一体何をクラリスにしてしまったのでしょうか。
頭を捻って考えてみても、答えは出ない。時期としてはハーヴィー様の墓参りの前後だろうか。しかし特に失態を見せた覚えもなかった。彼の話をしただけである。
暫く腕を組んで静かに思考に耽り……今の状況を客観的に分析した。
いや、今まで私と仲良くしようと努力してくれていた事の方が、おかしかったのだ。
私は目の前でクラリスの命を奪う算段を話していた、天来衆の長である。いくら私本人が彼女を守ろうとしても、嫌悪感を抱いていても仕方ない事だろう。
そう納得して、ずきりと痛んだ自分の胸に首を傾げる。
クラリスがどう思っていようと、私がする事は何も変わらない筈だ。
彼女がその生涯を全うするまで、守る。それだけである。
本当に妻として共にいてくれるつもりだったのは驚いたが、私は彼女を大事にするつもりだった。他の一族の者と同じように、庇護するのは難しい事では無かったはずだ。
人間の男女の関係も知識としては知っている。クラリスから求められれば応えるつもりもあった。
けれど彼女はそうしない。私に迫ったとしても誰にも非難をされない立場だというのに。私を見て、あれほど顔を緩めるのに。
それが少し責めるような感情である事に、ロードリックは気が付かない。
これは彼の非ではないだろう。周囲にはその手の心情を理解する者がいないのだから。
だからロードリックが自分の寂しさが、ハーヴィーとクラリスを重ね合わせているせいだろうと結論付けた。
人間とこれほど近い距離で暮らすのは……久しぶりですからね。
自分は人間の儚さを思い知っているが故に、限られた時間をなるべく有意義なものにしたいと願っているに違いない。
どうにかして、またクラリスにあの笑顔を向けてもらわねば。
その為の算段をあれこれと考えていると、丁度考えていた人物がリビングにやって来た。
クラリスはどうやら本を読むつもりだったらしく、一冊の本を抱えながら私の姿を見て朗らかに笑った。
「ロードリック。此処にいたんですね」
「ええ」
いつもの彼女の笑顔にほっとして、自分が座るソファーの隣を叩いて示す。
「どうぞ、こちらに」
するとクラリスは気のせいかぐらいの一瞬の間を開けて、「ありがとうございます」と言って隣に腰を下ろした。
その僅かな間が気に食わない。一体その瞬きの間、何の躊躇いがあったのだ。
けれどその疑問を口に出してしまえば、何か恐ろしい決定的な答えが返ってきそうで、とても実行は出来なかった。
傍にクラリスが来ると、彼女の温もりが少し伝わってくる。それが何故だかとてもしっくり馴染むのに、当の彼女は本を楽しみにしているのかそちらばかりに目を取られていた。
「何を読んでいるのですか?」
彼女の瞳をこちらに向けて欲しくて、話を振ってみた。
「『春夏戦記』です」
「そういったものがお好きなのですか?」
「読んでみると、意外に面白くて」
興味は元々なかったが、何かをきっかけに読み始めた。そんな意図を感じる発言である。
クラリスの言った本は数十年前の戦争を題材にした本で、うら若い女性が好んで読む部類ではない。
どうして読もうと思ったのかを考え、自分が軍部に籍を置くからなのではと思い至る。
彼女は、私を理解しようとしてくれている。
そう気づいた瞬間、温かいものがじわりと胸の中に広がった。どういう訳か、とても彼女を甘やかしてやりたくなる。
「クラリス、今度私と外出しませんか」
「はい、嬉しいです。何処にでしょうか?」
「何処でも。望む場所へ」
すると驚いたように彼女は私を見た。その態度にどれだけ自分がクラリスに不自由を強いているのか分かってしまい、内心激しく落ち込んだ。
本当は望むままに行動を許してあげたいのである。けれどいくら私自身がクラリスを信じているからといって、一族の者はまだクラリスの事を何処か信用しきれていないようだった。
それでも真摯な態度を取り続ける彼女に少しずつ皆の目も変わってきている。そう遠くない内に、監視を緩やかなものに出来ると思っている。
大事にしたい。それが出来なかった、ハーヴィー様の代わりに。
そんな風に思いつつ彼女に向き合っていると、私の顔色を窺いながらおずおずとクラリスは言った。
「あの……では、貴族の奥様とお会いする事って、出来ますか?」
言われたのは思ってもみなかった提案で、私はその真意が分からず首を傾げる。
「劇でも、公園でも、店でもどこでも構わないのですよ?」
「はい。でも、私は貴族の奥様に会ってみたいんです。私、何も分からないから」
何もしなくていい。
そんな言葉を言いたくて、でもクラリスの意思を尊重しようと口を噤んだ。
「分かりました。数人心当たりがありますので、お願いしてみましょう」
「ありがとうございます!」
「他には? 何か欲しい物などはありますか?」
「欲しい物……ですか? 特に何も」
貴族の妻に会いたいというのは、つまりは私の為である。クラリスの望みこそ聞きたいと言うのに、それを得られないのがもどかしい。
同じ気持ちをかつて味わった事を思い出し、こんな所まであの方と同じでなくていいのにと思った。
彼女に尽くしたいと思っているのに、どうすればいいのか分からない。
困ってしまって、彼女の顔を眺めながら思考に耽る。ザラが良くしてくれているのだろう、肌艶は喫茶店で働いていた時よりも大分いい。手入れの行き届いた頬は薄く色づいて、彼女の愛らしさを引き立てている。
真っすぐな長い髪は垂らされ、首飾りのように彼女の襟元を飾っていた。丸い目は何時までも彼女の顔を見続けている私を不思議そうに見返してくる。可愛らしい娘だ。
こうして彼女にとって化け物でしかない私の隣にいてくれる、稀有な人間でもある。
何時か離れて行ってしまう人間。瞬きの間しか共にいてくれない存在。
「ロードリック?」
気づけばクラリスの頭を撫でていた。別に夫婦なのだから変な事では無いと、胸中で自己弁護する。
「貴女が何も欲しがらないからです」
「そんな、事は」
「なら、言って下さい。クラリス自身の望みを」
彼女はとても迷ったようだった。
視線をさ迷わせ、落ち着かない様子で本を手でいじり、やがて決心がついたようで私の目を見て静かに言った。
「……私が死んだら、お墓は作らないでください」
クラリスは私を驚かせるのが本当に上手だった。一気に体温が体から抜けていく。予想外の言葉に私は目を見開き、真意を聞いた。
「何故、そんな事を?」
彼女の死。それは当然やってくる未来である。だからいつか自分が悲しむのだろうと分かっている。けれどそれは今ではない。
「海に撒くなり、山に埋めるなりして下さい。その方が、きっと色々なものになれるでしょう?」
本当にそう思っているのだろうか。微笑む顔からは何も読み取れない。
今の不自由な生活の代わりに、死後の自由を求めているのだろうか。
もしも、彼女がそうしてあらゆるものに変われるのだとしたら。いっそ……。
そこまで想像してかぶりを振る。いや、私は何を考えているのだ。
それは所詮、只の人間の妄想である。死は死でしかなく、物質もまた物質でしかない。けれどその考えは尊重すべきだ。
まだまだクラリスは年若い。その内考えが変わる事もあるだろう。
「……分かりました。とりあえず、その望みは覚えておきます。けれど考えが変わったらいつでも言って下さい」
するとクラリスはほっとしたような表情で嬉しそうに笑った。求めていた、彼女の曇りない笑顔である。
ああ、私は正解を言えたのだ。
つられて私も顔を綻ばせる。大丈夫。私達に時間はまだ許されているのだから。
彼女がやがて老い、小さくなるまで。私はこの謙虚すぎる人を存分に甘やかすつもりだった。
その理由が何処からくるのか、自覚しないままに。
最近クラリスの様子がおかしい。
以前は私を見ると溌剌とした笑みを浮かべて駆け寄って来てくれたのだが、最近はそこに少し距離を感じるのだ。穏やかな笑みを浮かべて嬉しそうにしてくれはするのだが、一歩引いたような雰囲気を感じていた。
それは主人と従者、店員と客、職場の同僚、そんな親しくなっても一線を越えられない関係に似ている。
私は一体何をクラリスにしてしまったのでしょうか。
頭を捻って考えてみても、答えは出ない。時期としてはハーヴィー様の墓参りの前後だろうか。しかし特に失態を見せた覚えもなかった。彼の話をしただけである。
暫く腕を組んで静かに思考に耽り……今の状況を客観的に分析した。
いや、今まで私と仲良くしようと努力してくれていた事の方が、おかしかったのだ。
私は目の前でクラリスの命を奪う算段を話していた、天来衆の長である。いくら私本人が彼女を守ろうとしても、嫌悪感を抱いていても仕方ない事だろう。
そう納得して、ずきりと痛んだ自分の胸に首を傾げる。
クラリスがどう思っていようと、私がする事は何も変わらない筈だ。
彼女がその生涯を全うするまで、守る。それだけである。
本当に妻として共にいてくれるつもりだったのは驚いたが、私は彼女を大事にするつもりだった。他の一族の者と同じように、庇護するのは難しい事では無かったはずだ。
人間の男女の関係も知識としては知っている。クラリスから求められれば応えるつもりもあった。
けれど彼女はそうしない。私に迫ったとしても誰にも非難をされない立場だというのに。私を見て、あれほど顔を緩めるのに。
それが少し責めるような感情である事に、ロードリックは気が付かない。
これは彼の非ではないだろう。周囲にはその手の心情を理解する者がいないのだから。
だからロードリックが自分の寂しさが、ハーヴィーとクラリスを重ね合わせているせいだろうと結論付けた。
人間とこれほど近い距離で暮らすのは……久しぶりですからね。
自分は人間の儚さを思い知っているが故に、限られた時間をなるべく有意義なものにしたいと願っているに違いない。
どうにかして、またクラリスにあの笑顔を向けてもらわねば。
その為の算段をあれこれと考えていると、丁度考えていた人物がリビングにやって来た。
クラリスはどうやら本を読むつもりだったらしく、一冊の本を抱えながら私の姿を見て朗らかに笑った。
「ロードリック。此処にいたんですね」
「ええ」
いつもの彼女の笑顔にほっとして、自分が座るソファーの隣を叩いて示す。
「どうぞ、こちらに」
するとクラリスは気のせいかぐらいの一瞬の間を開けて、「ありがとうございます」と言って隣に腰を下ろした。
その僅かな間が気に食わない。一体その瞬きの間、何の躊躇いがあったのだ。
けれどその疑問を口に出してしまえば、何か恐ろしい決定的な答えが返ってきそうで、とても実行は出来なかった。
傍にクラリスが来ると、彼女の温もりが少し伝わってくる。それが何故だかとてもしっくり馴染むのに、当の彼女は本を楽しみにしているのかそちらばかりに目を取られていた。
「何を読んでいるのですか?」
彼女の瞳をこちらに向けて欲しくて、話を振ってみた。
「『春夏戦記』です」
「そういったものがお好きなのですか?」
「読んでみると、意外に面白くて」
興味は元々なかったが、何かをきっかけに読み始めた。そんな意図を感じる発言である。
クラリスの言った本は数十年前の戦争を題材にした本で、うら若い女性が好んで読む部類ではない。
どうして読もうと思ったのかを考え、自分が軍部に籍を置くからなのではと思い至る。
彼女は、私を理解しようとしてくれている。
そう気づいた瞬間、温かいものがじわりと胸の中に広がった。どういう訳か、とても彼女を甘やかしてやりたくなる。
「クラリス、今度私と外出しませんか」
「はい、嬉しいです。何処にでしょうか?」
「何処でも。望む場所へ」
すると驚いたように彼女は私を見た。その態度にどれだけ自分がクラリスに不自由を強いているのか分かってしまい、内心激しく落ち込んだ。
本当は望むままに行動を許してあげたいのである。けれどいくら私自身がクラリスを信じているからといって、一族の者はまだクラリスの事を何処か信用しきれていないようだった。
それでも真摯な態度を取り続ける彼女に少しずつ皆の目も変わってきている。そう遠くない内に、監視を緩やかなものに出来ると思っている。
大事にしたい。それが出来なかった、ハーヴィー様の代わりに。
そんな風に思いつつ彼女に向き合っていると、私の顔色を窺いながらおずおずとクラリスは言った。
「あの……では、貴族の奥様とお会いする事って、出来ますか?」
言われたのは思ってもみなかった提案で、私はその真意が分からず首を傾げる。
「劇でも、公園でも、店でもどこでも構わないのですよ?」
「はい。でも、私は貴族の奥様に会ってみたいんです。私、何も分からないから」
何もしなくていい。
そんな言葉を言いたくて、でもクラリスの意思を尊重しようと口を噤んだ。
「分かりました。数人心当たりがありますので、お願いしてみましょう」
「ありがとうございます!」
「他には? 何か欲しい物などはありますか?」
「欲しい物……ですか? 特に何も」
貴族の妻に会いたいというのは、つまりは私の為である。クラリスの望みこそ聞きたいと言うのに、それを得られないのがもどかしい。
同じ気持ちをかつて味わった事を思い出し、こんな所まであの方と同じでなくていいのにと思った。
彼女に尽くしたいと思っているのに、どうすればいいのか分からない。
困ってしまって、彼女の顔を眺めながら思考に耽る。ザラが良くしてくれているのだろう、肌艶は喫茶店で働いていた時よりも大分いい。手入れの行き届いた頬は薄く色づいて、彼女の愛らしさを引き立てている。
真っすぐな長い髪は垂らされ、首飾りのように彼女の襟元を飾っていた。丸い目は何時までも彼女の顔を見続けている私を不思議そうに見返してくる。可愛らしい娘だ。
こうして彼女にとって化け物でしかない私の隣にいてくれる、稀有な人間でもある。
何時か離れて行ってしまう人間。瞬きの間しか共にいてくれない存在。
「ロードリック?」
気づけばクラリスの頭を撫でていた。別に夫婦なのだから変な事では無いと、胸中で自己弁護する。
「貴女が何も欲しがらないからです」
「そんな、事は」
「なら、言って下さい。クラリス自身の望みを」
彼女はとても迷ったようだった。
視線をさ迷わせ、落ち着かない様子で本を手でいじり、やがて決心がついたようで私の目を見て静かに言った。
「……私が死んだら、お墓は作らないでください」
クラリスは私を驚かせるのが本当に上手だった。一気に体温が体から抜けていく。予想外の言葉に私は目を見開き、真意を聞いた。
「何故、そんな事を?」
彼女の死。それは当然やってくる未来である。だからいつか自分が悲しむのだろうと分かっている。けれどそれは今ではない。
「海に撒くなり、山に埋めるなりして下さい。その方が、きっと色々なものになれるでしょう?」
本当にそう思っているのだろうか。微笑む顔からは何も読み取れない。
今の不自由な生活の代わりに、死後の自由を求めているのだろうか。
もしも、彼女がそうしてあらゆるものに変われるのだとしたら。いっそ……。
そこまで想像してかぶりを振る。いや、私は何を考えているのだ。
それは所詮、只の人間の妄想である。死は死でしかなく、物質もまた物質でしかない。けれどその考えは尊重すべきだ。
まだまだクラリスは年若い。その内考えが変わる事もあるだろう。
「……分かりました。とりあえず、その望みは覚えておきます。けれど考えが変わったらいつでも言って下さい」
するとクラリスはほっとしたような表情で嬉しそうに笑った。求めていた、彼女の曇りない笑顔である。
ああ、私は正解を言えたのだ。
つられて私も顔を綻ばせる。大丈夫。私達に時間はまだ許されているのだから。
彼女がやがて老い、小さくなるまで。私はこの謙虚すぎる人を存分に甘やかすつもりだった。
その理由が何処からくるのか、自覚しないままに。
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