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第四話 魔王のすがた
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も、もうあいつらは追ってきてないよな?
恐る恐る周りを見渡す。そこには何もなく、聞こえるのは俺の吐く、息のみだった。
はー、よかった。とりあえずあいつらから逃げるのには成功したみたいだ。逃げながらこの家?館?を探索してみてわかったことは、めちゃくちゃ広い。そしておそらくだが、さっきまでいた倉庫みたいな所が1番下の階なのだろう。下に続く階段が無かったからだ。今、俺はこの城?の一番上にいる。30階分ぐらい上った気がする。あんなに階段を上ったのは初めてだ。めっちゃ疲れた。帰りたいわ。帰れないけど。まずは、この階を捜索する。多分ここは俺がもといた世界じゃない。つまり、異世界ということになる。認めたくはないが。この城のものにばれないよう情報取集を行う。
その時後ろで物音がする。
「カチカチカツカツ。」
そこにいたのはでっかいカマキリだった。
しゃ、喋ってる。カマキリが喋ってる!
気持ち悪。
「ち、ちがいますよ~。」
よし逃げるか。
そして、去ろうとした時。
「カツカチカツカチ!」
た、確かになんでこいつの言葉がわかってるんだ?俺そんな力あったの?
「ま、まぁ分かりますけど。」
「カチカチカツカチ。」
また、シャエルの時と同じように意味深なことを言うカマキリ。どんな推測だ?あいつは虫と喋る能力があるっぽいぞ、とかか?まぁいいや逃げよ。
「そ、それでは。」
カマキリに手を振り別れを告げる。すると、カマキリは鎌を構えて、
「カツカチカチカチカチカチカツカチカチカチカツカチカマキリ。」
ん?カマキリって言った?いや、そんなことはどうでもいい早く逃げないと。カマキリは鎌を俺の腕に向け振り下ろしてくる。もう一度出て来い壁!すると、また見えない壁が出て来た。早く逃げないと。そう思い俺は全速力で、走り去った。
「カツカツカツカツ…」
カマキリが追ってきてないことを確認すると、久我はため息を吐く。
はー、なんだ、ここは、あんなでかい虫見たことないぞ。あれは虫なのか?
そんなことよりこの変な力だ。なぜ壁が出てきた?それに足も速くなった。どういうことだ。そう思いながら壁に手をつくと、壁が抜けたような気がした。それは壁ではなくドアだった。しかも開きかけの。
いててて…肩、思いっきりぶつけたわ。
ここどこだよ。めっちゃピンクなんだけど、女の子の部屋が。
「Zzzz…Zzzz…」
なんだこの漫画みたいないびきのかきかたは…ん?いびき?誰か寝てるのか? 確かにベッドらしきものがある。今は、逃げるのが先だが、好奇心には勝てず、いびきの正体を見てしまう。そこには服がはだけている、妖艶な女性が横になりいびきをかいていた。
ブフッ!なんでこんなとこに、こんな美人が?まぁそんなことはどうでもいい。早く逃げないと。
すると、ベッドの方から、ガサガサと音がした。
「ん?あんたが、シャエルが言ってた侵入者かい?」
不味い。逃げないと!
「まぁいい、眠りな!〈眠りの香〉」
そう、女が言うと、俺の方に向かって煙が来る。いい匂いだな。
「あれ、何も起こらないの?」
俺は疑問をうっかり口に出してしまう。
「なっ!私の香が効かない⁈なぜ?あなた人間じゃ無かったの?」
いや、バリバリ人間だけどなぁ。そうじゃない!早く逃げないと!
「ちょっと!あんた待ちなさい!」
何か声が聞こえたが、その言葉に答える暇はなかった。
この近くに何かを感じる。言葉では言い表しにくいが、何か、そう、何かを感じる。
「なんだこのでっかい扉。」
目の前には俺の身長の数倍の高さで、横幅はこの広い廊下の端から端まである。
「デカすぎる…」
まぁとにかくデカいのだ。この部屋には入りたくないが、何かを感じる。俺はその何かを頼ってみて、扉を開けた。
そこにいたのは、机に座りこちらを見つめる、女の子。いや、幼女。
「ロリだ。」
こんなtheロリが現実世界にいるとは…
ここはそういえば、異世界だった。そんなロリの一人か二人いるに決まってるわな。
「“ロリ”とはなんじゃ。」
幼女が喋った。ん?じゃ?というよりロリを知らないのか。まぁこんな小さい子が知ってるわけないか。しかも、異世界だし。
そう思い、俺は優しく幼女に語りかける。
「“ロリ”っていうのは君みたいな小ちゃくて可愛い子のことを言うんだぞ。」
「小さい…?」
なんか雰囲気変わった?
まぁここのことを聞かないと。
「君ここのこと何か知ってる?」
優しく語りかける。
「今、小さいと言っただろ。」
雰囲気がさらに変わる。
「お、俺そんなこと言ったっけな……あはは…」
「あぁ、言ったわ。この我にな。それ以上の侮辱はないぞ。」
「き、君はそ、そんなにすごい人なのかい?」
「我を誰と心得る!」
いや、知らないです。
「我は、ミニロ・リーネ!魔王であるぞ!」
こ、この幼…ロリが魔王?ふざけてんのか…?
その時、後ろの扉が勢いよく開き、ルード達が来た
「魔王様!大丈夫ですか⁈」
え?マジでこ、こいつが魔王なのか?
恐る恐る周りを見渡す。そこには何もなく、聞こえるのは俺の吐く、息のみだった。
はー、よかった。とりあえずあいつらから逃げるのには成功したみたいだ。逃げながらこの家?館?を探索してみてわかったことは、めちゃくちゃ広い。そしておそらくだが、さっきまでいた倉庫みたいな所が1番下の階なのだろう。下に続く階段が無かったからだ。今、俺はこの城?の一番上にいる。30階分ぐらい上った気がする。あんなに階段を上ったのは初めてだ。めっちゃ疲れた。帰りたいわ。帰れないけど。まずは、この階を捜索する。多分ここは俺がもといた世界じゃない。つまり、異世界ということになる。認めたくはないが。この城のものにばれないよう情報取集を行う。
その時後ろで物音がする。
「カチカチカツカツ。」
そこにいたのはでっかいカマキリだった。
しゃ、喋ってる。カマキリが喋ってる!
気持ち悪。
「ち、ちがいますよ~。」
よし逃げるか。
そして、去ろうとした時。
「カツカチカツカチ!」
た、確かになんでこいつの言葉がわかってるんだ?俺そんな力あったの?
「ま、まぁ分かりますけど。」
「カチカチカツカチ。」
また、シャエルの時と同じように意味深なことを言うカマキリ。どんな推測だ?あいつは虫と喋る能力があるっぽいぞ、とかか?まぁいいや逃げよ。
「そ、それでは。」
カマキリに手を振り別れを告げる。すると、カマキリは鎌を構えて、
「カツカチカチカチカチカチカツカチカチカチカツカチカマキリ。」
ん?カマキリって言った?いや、そんなことはどうでもいい早く逃げないと。カマキリは鎌を俺の腕に向け振り下ろしてくる。もう一度出て来い壁!すると、また見えない壁が出て来た。早く逃げないと。そう思い俺は全速力で、走り去った。
「カツカツカツカツ…」
カマキリが追ってきてないことを確認すると、久我はため息を吐く。
はー、なんだ、ここは、あんなでかい虫見たことないぞ。あれは虫なのか?
そんなことよりこの変な力だ。なぜ壁が出てきた?それに足も速くなった。どういうことだ。そう思いながら壁に手をつくと、壁が抜けたような気がした。それは壁ではなくドアだった。しかも開きかけの。
いててて…肩、思いっきりぶつけたわ。
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すると、ベッドの方から、ガサガサと音がした。
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俺は疑問をうっかり口に出してしまう。
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いや、バリバリ人間だけどなぁ。そうじゃない!早く逃げないと!
「ちょっと!あんた待ちなさい!」
何か声が聞こえたが、その言葉に答える暇はなかった。
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「ロリだ。」
こんなtheロリが現実世界にいるとは…
ここはそういえば、異世界だった。そんなロリの一人か二人いるに決まってるわな。
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幼女が喋った。ん?じゃ?というよりロリを知らないのか。まぁこんな小さい子が知ってるわけないか。しかも、異世界だし。
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「小さい…?」
なんか雰囲気変わった?
まぁここのことを聞かないと。
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