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第五話 幹部長のうらぎり
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「我こそ、ミニロ・リーネ!魔王ある。」
え?こいつが魔王?
「おい!人間魔王様に頭を下げろ。」
慌ててルードが叫ぶ。
逆らえるわけがないので、指示通りにする。
「面をあげよ、久我冬人。」
なっ!なんでこいつが俺の名前を…?
「なんでこいつが俺の名前を知ってるんだ?という顔だな。」
ばれてる。
「お主は、わしの契約者じゃからな。」
ん?契約者?なんだそれ?しかも、それなら俺にも…
「お主には、わしの情報は伝わらん。なぜなら、わしが契約主者じゃからな。」
意味がわからん。まず、“契約”ってなんだ?
「まぁ、そんなこと言われても意味が分からんじゃろうから、わしが軽く説明しよう。まず“契約”とは生物同士が互いの了解のもとに、魔法によって繋がりを強固にするものじゃ。」
なるほど。
「しかし、周りの国では、相手の了解がなくても、無理に契約を交わす、“強制契約”というのもある。これを使い奴隷を作っているのじゃな。」
ひどいな。
「まぁ、“契約”には2種類あって、一つが“主従契約”。これはペットや、モンスターをテイムする時に使うものもこれに分類されるんじゃ。テイムは半分“強制契約”みたいなもんじゃが。とにかくこの“主従契約”が契約の99.9%を占めていると言っても良い。」
え?じゃあ俺が従者になんの?
「しかし、わしらが交わしてるのは、残りの0.1%“対等契約”じゃ。」
ん~?
「それってなんか違うの?」
「貴様やっと口を開いたと思ったら、魔王様に対してその口遣いはなんだ⁈」
ルードが荒ぶる。
「よい、ルード。こいつはわしの契約者じゃからな。わしと同じように扱え。」
「魔王様それは…」
「わかったか?」
魔王の鋭い眼光がルードを貫く。
「はい…魔王様。」
魔王こっわ。
「“対等契約”と”主従契約“の違いじゃったな。違いはいくつかあるのじゃが、まずは契約を発動できる条件が違う。“主従契約”は互いの同意が有れば、一定の魔力があれば発動できるが、“対等契約”は魔力量が同じでないと発動できぬ。他にも、“対等契約のことだけを言えば、互いに離れすぎると進めなくなるし、契約者、両方の力倍以上の膨れ上がる。しかも、能力や命は共有されるようになる。」
なるほど…。能力と命の共有か、だから変な力が…って!
「魔王様!命の共有とは⁈」
そう!それだよ!
「言葉どうりの意味じゃ。片方が死ねば、もう片方も死ぬ。”対等契約“にはメリットも多いが、こんな欠点もあるのじゃ。」
「じゃ、じゃああの剣が当たっていれば…」
あぁ、あれか。
「そういうことじゃ。」
「申し訳ありませんでした!魔王様!」
「良い、それにこれはまだ“仮契約”と呼ばれる状態で、能力の共有ぐらいしか発動しておらん。」
「は、は~、よかったぁ。」
ルードが安堵の息を漏らす。
「しかし、わしの大事な指令を聞き流すとはの…。大層、偉くなったもんじゃ。」
そうだったんだ。
「そうですよ、リーネ様。ほんとにこいつは、筋肉バカなんだから。」
ルードの後ろの扉から、シャエルが入ってくる。
「おい。バカは言い過ぎだろ。」
「うっさい。バカ。」
「ってめ!」
ルードがシャエルに殴りかかる。
「やめい!」
魔王の声がこの部屋に響く。
ルードとシャエルは戦闘態勢を解く。
声でか。
「今はそんなことをしている場合ではない。シャエル。お主がここに来たということはつまりそういうことじゃな。」
「はい、リーネ様。」
シャエルが真剣な顔で頷く。
「な、何のことだ?」
どうやらルードは知らないらしい。
「そういや、ルードに入ってなかったね。実はこの一ヶ月間、ある調査をしていたんだ。」
何なんだろ。
「もしや、ケルエック様の捜索か?」
シャエルに代わり魔王が答える。
「惜しいが、正解はケルエックの裏切りの可能性の調査じゃ。」
え?裏切り?
「なっ…裏切りですか⁈」
「そうだよ。僕はそれを調査してたんだ。」
僕っ娘なんだ。
「で?結果はそういうことなのか?」
魔王が落ち着いた口調で聞く。
「はい。幹部長ケルエック・バングの裏切りが確認されました。」
わ~。すごい展開~。
「何⁈あのケルエック様がか!貴様間違いで済むと思うなよ!」
「間違いじゃないよ。映像記録もあるよ。見る?」
「あぁ。」
その中にはケルエックらしき人物の姿と何者かの存在との会話が記録されていて、内容は何者かの所属している組織の力をやるから、魔王の支配している国、ハデム・リーネを侵略せよ。っといったものだった。
「リーネ様この画面の右の写っている、黒いローブを纏った者のこと知ってますか?」
シャエルが魔王に何者の正体を聞く。
俺も気になる。
「あいつはおそらく、下の者、つまりアダン族の者じゃろう。」
「そいつって何者なの?」
疑問を口にする。
「君、リーネ様に向か…」
「よい。」
「しかし…」
「よい!」
「わかりました。」
ん?なんかこれさっきも見たぞ。
「アダン族は下、つまり魔界に棲みつく者どものことじゃ。」
「つまり、悪魔みたいな感じか…」
「ん?君なんか言った?」
「いや、なんでもないです。」
「なんで僕には敬語なんだよ。」
ロリより、あんたの方が怖いよ。
「魔王様!つまり、ケルエック様…いや、やつは魔に呑まれたということですか?」
「あやつが失踪してから結構な時間が経っている。おそらく、もう…」
「そんな…!」
ルードの瞳に水がたまる。
「泣いている暇などない。緊急会議を開くぞ。幹部をできるだけ集めろ。」
え?こいつが魔王?
「おい!人間魔王様に頭を下げろ。」
慌ててルードが叫ぶ。
逆らえるわけがないので、指示通りにする。
「面をあげよ、久我冬人。」
なっ!なんでこいつが俺の名前を…?
「なんでこいつが俺の名前を知ってるんだ?という顔だな。」
ばれてる。
「お主は、わしの契約者じゃからな。」
ん?契約者?なんだそれ?しかも、それなら俺にも…
「お主には、わしの情報は伝わらん。なぜなら、わしが契約主者じゃからな。」
意味がわからん。まず、“契約”ってなんだ?
「まぁ、そんなこと言われても意味が分からんじゃろうから、わしが軽く説明しよう。まず“契約”とは生物同士が互いの了解のもとに、魔法によって繋がりを強固にするものじゃ。」
なるほど。
「しかし、周りの国では、相手の了解がなくても、無理に契約を交わす、“強制契約”というのもある。これを使い奴隷を作っているのじゃな。」
ひどいな。
「まぁ、“契約”には2種類あって、一つが“主従契約”。これはペットや、モンスターをテイムする時に使うものもこれに分類されるんじゃ。テイムは半分“強制契約”みたいなもんじゃが。とにかくこの“主従契約”が契約の99.9%を占めていると言っても良い。」
え?じゃあ俺が従者になんの?
「しかし、わしらが交わしてるのは、残りの0.1%“対等契約”じゃ。」
ん~?
「それってなんか違うの?」
「貴様やっと口を開いたと思ったら、魔王様に対してその口遣いはなんだ⁈」
ルードが荒ぶる。
「よい、ルード。こいつはわしの契約者じゃからな。わしと同じように扱え。」
「魔王様それは…」
「わかったか?」
魔王の鋭い眼光がルードを貫く。
「はい…魔王様。」
魔王こっわ。
「“対等契約”と”主従契約“の違いじゃったな。違いはいくつかあるのじゃが、まずは契約を発動できる条件が違う。“主従契約”は互いの同意が有れば、一定の魔力があれば発動できるが、“対等契約”は魔力量が同じでないと発動できぬ。他にも、“対等契約のことだけを言えば、互いに離れすぎると進めなくなるし、契約者、両方の力倍以上の膨れ上がる。しかも、能力や命は共有されるようになる。」
なるほど…。能力と命の共有か、だから変な力が…って!
「魔王様!命の共有とは⁈」
そう!それだよ!
「言葉どうりの意味じゃ。片方が死ねば、もう片方も死ぬ。”対等契約“にはメリットも多いが、こんな欠点もあるのじゃ。」
「じゃ、じゃああの剣が当たっていれば…」
あぁ、あれか。
「そういうことじゃ。」
「申し訳ありませんでした!魔王様!」
「良い、それにこれはまだ“仮契約”と呼ばれる状態で、能力の共有ぐらいしか発動しておらん。」
「は、は~、よかったぁ。」
ルードが安堵の息を漏らす。
「しかし、わしの大事な指令を聞き流すとはの…。大層、偉くなったもんじゃ。」
そうだったんだ。
「そうですよ、リーネ様。ほんとにこいつは、筋肉バカなんだから。」
ルードの後ろの扉から、シャエルが入ってくる。
「おい。バカは言い過ぎだろ。」
「うっさい。バカ。」
「ってめ!」
ルードがシャエルに殴りかかる。
「やめい!」
魔王の声がこの部屋に響く。
ルードとシャエルは戦闘態勢を解く。
声でか。
「今はそんなことをしている場合ではない。シャエル。お主がここに来たということはつまりそういうことじゃな。」
「はい、リーネ様。」
シャエルが真剣な顔で頷く。
「な、何のことだ?」
どうやらルードは知らないらしい。
「そういや、ルードに入ってなかったね。実はこの一ヶ月間、ある調査をしていたんだ。」
何なんだろ。
「もしや、ケルエック様の捜索か?」
シャエルに代わり魔王が答える。
「惜しいが、正解はケルエックの裏切りの可能性の調査じゃ。」
え?裏切り?
「なっ…裏切りですか⁈」
「そうだよ。僕はそれを調査してたんだ。」
僕っ娘なんだ。
「で?結果はそういうことなのか?」
魔王が落ち着いた口調で聞く。
「はい。幹部長ケルエック・バングの裏切りが確認されました。」
わ~。すごい展開~。
「何⁈あのケルエック様がか!貴様間違いで済むと思うなよ!」
「間違いじゃないよ。映像記録もあるよ。見る?」
「あぁ。」
その中にはケルエックらしき人物の姿と何者かの存在との会話が記録されていて、内容は何者かの所属している組織の力をやるから、魔王の支配している国、ハデム・リーネを侵略せよ。っといったものだった。
「リーネ様この画面の右の写っている、黒いローブを纏った者のこと知ってますか?」
シャエルが魔王に何者の正体を聞く。
俺も気になる。
「あいつはおそらく、下の者、つまりアダン族の者じゃろう。」
「そいつって何者なの?」
疑問を口にする。
「君、リーネ様に向か…」
「よい。」
「しかし…」
「よい!」
「わかりました。」
ん?なんかこれさっきも見たぞ。
「アダン族は下、つまり魔界に棲みつく者どものことじゃ。」
「つまり、悪魔みたいな感じか…」
「ん?君なんか言った?」
「いや、なんでもないです。」
「なんで僕には敬語なんだよ。」
ロリより、あんたの方が怖いよ。
「魔王様!つまり、ケルエック様…いや、やつは魔に呑まれたということですか?」
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