あぁ、そうですか。

ぷゆぷゆ

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あぁ、どうしてこうなるの

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授業が終わり、私はフィリップに近づいた。



「先生、相談したいことがあるのですけど…お時間いただけますか?」

「はい、もちろんですよ。どうかされましたか?」


突然の申し出にも、フィリップは快く応えてくれ、私はほっとして笑みをこぼした。





「今の授業に加えて、さらに教えていただきたいことがあるのです」


「…もしかして、今の授業では何か不満がありましたか?」


「違います、不満なんてありません!

私、デザイナーになって洋服屋を開きたいのです。そのために他国の衣食住や、商売について教えていただきたいんです!!」




私が突拍子もないことを言っているのは、1番自分がわかっている。

この国は貴族の女性が働くことは下品とされ、結婚をすれば家に入るのが一般的だ。美しいドレスで着飾り、社交界で地位を築くことが何よりも重要とされている。


公爵令嬢の私が商売をしたいと言い出したのだから、先生が豆鉄砲をくらった鳩みたいになるのも当然だ。





「えぇっと…シャルロット様。この事は公爵様もご存知なのですか?」


「いいえ、先生に初めて言いました」





フィリップは困ったように眉をひそめた。その表情をみて、ダメかもしれないと察した。

フィリップを困らせるのも悪いから諦めようと思った時…




「そうですね…公爵様にお許しをいただければ、お教えすることは可能です」


「お父様のお許しさえ貰えば教えてくださるのですか!?」


「えぇ、少し準備もいるので来月からでしたら問題ありません」



一瞬諦めかけていたので、まさか引き受けてくれるとは思わなかった。

嬉しさのあまりフィリップの手をとり、ぶんぶんと振り回して喜びを伝える。はしたないかもしれないけど、子どもだから許して。




「ありがとうございます!本当に感謝しています!!」

「あはは、公爵様に許可はいただいてくださいね?」

「もちろんです!今日お父様に相談してみます!」



飛び跳ねながら喜んでいる私を、フィリップは見守るように微笑んだ。

フィリップと話すことに夢中になっていた私は気づいていなかった。








「あの、私も特別授業を一緒に受けさせてもらえませんか?」






その声が聞こえ、飛び跳ねていた私は石のように固まった。背筋に冷たい何かが流れ落ちるような感覚とは、このことだろうか。


恐る恐る振り返ると、そこにはクロヴィスがいた。




…まだ部屋から出て行ってなかったのね






「お教えすることは問題ありませんが、クロヴィス様も興味があるのですか?」


「知識として知っておいて損はないと思います。それより…シャルロット様がどんな世界をみているのか知りたくなりました」





あぁ、どうしてこうなるの


フィリップと話しているクロヴィスは、いつも通りの笑顔の仮面をつけたような表情をしているので感情を読みとれない。




学びたいと言っているクロヴィスに、嫌とは言えず…

私のみている世界って、同じ世界にいるのだから同じに決まっているじゃない!

と、心の中で叫ぶしかできなかった。、





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