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2巻
2-1
しおりを挟む第一章 招かれざる客
子供の頃に、未来図というものを描いた人はきっと多いはずだ。
それについて覚えているだろうか。
こうなったらいい、ああなったらいい――そういう思いを形にしたものだ。
願ったことは大体その通りにはならないし、大人になったら苦笑してしまうようなものも多い。
けれど、力のある人間が本気で目指したらどうなるのか。
型破りにも思えるその未来に向けて、全員が一致団結して努力したらどうなるのか。
その答えが今、ロウグリアの町にあった。
「急げ急げ、親方にどやされるぞ!」
「だから飛行板の整備しとけって言ったんだよ!」
「うるっせえ、いいから『加速』だ!」
道行く職人らしき二人が、『加速』の魔法を使って駆けていく。
彼らが通り過ぎた店の前では、杖から水を出して水まきをしている女の姿があった。
その魔法使い用の杖が並ぶ店には〝クルミン杖店〟という看板が掛かっていて、高級品や稀少品ではなく、庶民が求めやすい商品を扱っている。
通りを歩く人々は獣人や優人――獣人ではない生粋の人間族が自らをそう称している――といった種族に関係なく、皆、仲が良さそうで、彼らの手には大小様々な杖が握られていた。
かつてを知る者からすれば想像もつかない光景が、今、そこにはある。
ロウグリアの建国と蛮王ベイガンとの戦いから、たった一年。
小国を吸収し、あるいは近隣国と友好関係を結んできたロウグリアは一気に巨大国家に成長し、〝魔法国家〟としての立場を固めていた。
ロウグリア建国の立役者の一人であり、人々に魔法という力をもたらした、魔法使いウィルザード。
彼一人でもロウグリアの戦力としては充分だったが、軍を編成して魔法を運用することで、既存の軍事力は大幅に増強、魔法なしで対抗することが愚かといえるようなレベルにまで達していた。
文化面でもそうだ。魔法のなかった時代と今ロウグリアの町にある光景を比べれば、技術革命に等しい違いがある。
その便利な技術――魔法を使わない理由などあるはずもなく、誰もがロウグリアの魔法技術を欲しがった。
たとえ表面上の友好関係にすぎなくとも、ロウグリアと国王アーニャは他国に魔法を惜しみなく伝えたため、今や魔法は世界中に広がりはじめていた。
少なくともロウグリアでは、誰もが魔法に親しみ、魔法が生活の一部にまでなっている。
創魔士という、ウィルザードが適当に名乗った肩書きも広がり、今ではウィルザード以外の創魔士も登場しだしていた。
世界は、魔法文明育成計画を企図した神的存在――アルダンが、そしてウィルザードが望んだ通りに発展しはじめていた。
魔法国家ロウグリアの名は世界に轟き、アーニャとウィルザードの名も広く知れ渡っている。その二人が未婚であることも、また同様に。
「あー……もう。また凄い量来てる……」
カムロット城の執務室に積まれた手紙の山に、アーニャは思わずそんな声を上げてしまう。
この手紙は全て、アーニャへのラブレターか婚約申し込みの手紙だ。
世界中から届くそれらの差出人は種族を問わず、身分も職業も様々だった。
当然その中には、世界最大の魔法国家となったロウグリアの王配となりたいという下心だけの人間もいるだろうが……単純にアーニャに憧れた者や一目惚れしたという者もいるだけに、全てを無下にもできない。
かといって、受けるわけにもいかない。アーニャにだって、出会って、好きになって、それ以来ずっと見守っている相手がいる。
その相手が〝何か〟を成すために一生懸命なのを知っていたから気持ちを抑えているが、いい加減振り向いてくれたっていいのに、とも思う。
しかも、彼もまたアーニャの部屋に積まれたものに勝るとも劣らない量の婚約申し込みの手紙を貰っているのだ。本人に全く興味がないのは救いだが、万が一ということが起こらないなどとは誰にも言えない。
その本人――ウィルザードは、今日も兎耳の少女ムルを連れて町に出ているようだ。
「ウィルのバカー。もうちょっと私の近くにいてくれたっていいじゃない……」
思わずそんな言葉を漏らしてしまう。
とはいえ、アーニャが一緒に町に繰り出すわけにはいかない。
今のアーニャは王様であって、気軽に町を散歩できる身分ではないのだから。
一方、アーニャに準ずるくらい重要な人物でありながら気軽に町に出ている男――ウィルザードは、ムルと共に町を歩いていた。
相変わらず樹上のツリーハウスの多いカムロット城下町ではあるが、今では同じくらい地上にも建物ができている。
魔法を使えば建築が簡単に進むとあって、城下町は急速に発展し、魔法の恩恵を少しでも受けようと移住してきた優人の姿も多い。
優人族の間では、〝創造神ガルタ〟が世界と優人を創り、彼らに従う存在として他の生き物を生み出したという教えが信じられている。
城下町への移住者は、その信仰と実利を天秤にかけて信仰を捨て去った者というわけだが、彼らの思い切りの良さは、他の踏み切れなかった優人から羨望の対象になっている……らしい。
あるいはウィルザードが優人に見えることも、移住への抵抗感を薄めたのかもしれない。
もしかすると、ウィルザードとムルの傍で浮いている水晶球も、それに拍車をかけた可能性がある。
「やー、随分発展したね。私はあと数年は掛かると思ってたんだが」
「魔法があればさほど難しいことじゃない。物流に関しても大きく進歩しているし、通信魔法も根付きはじめている。そうなれば、あとは世界が高みに上るだけだ。ここから先は一気に加速していく」
ウィルザードの会話の相手は、水晶の中に映っている自称神、アルダン。
最近、好き勝手に飛び回りどこかへ行くせいか、〝アルダン〟という神の名前も人々に知られはじめてしまっている。
既存の信仰を呑み込む新たな信仰というわけではないだろうが……〝魔法の神アルダン〟なる呼称が種族を問わず広がっているところを見ると、アルダンへの信仰をもとに優人族と獣人族が繋がっている可能性も否定はできなかった。
「おお、ウィルザード様! 今日も見回りですか?」
「ウィルザード様、新しい杖を金属で作ってみようと思うので、是非材質の相談を」
「ウィルザード様、私とお付き合いを!」
「ダメ」
最後のお付き合いを申し込んだ女をムルが素早く押しのけ、他の声をかけてくる者達をウィルザードが軽くあしらっていく。
この町に住む者であれば誰もがウィルザードと話がしたいし、できれば他の者よりも先んじて仲良くなりたいと思っている。
ウィルザードとて、それを理解していないわけではない。
しかし、彼らの望みを聞いてあげられない事情もある。
「あ、ウィルザード様! 実は今日……」
「待った」
話しかけてきた女性を押し留め、ウィルザードは周囲に気を巡らせる。
その直後、路地の向こうで爆発音が響き渡った。
続く悲鳴や怒号が聞こえはじめた頃には、ウィルザードはすでにそこに向けて走っていて……しかし、少し遅れて出発したはずのムルが彼を追い越していく。
そうしてムルが辿り着いた先では、互いに杖を向け合う二人の男達の姿があった。
「この野郎……もう我慢ならねえ!」
「こっちの台詞だ! てめえのヘナチョコ火魔法でどんだけ被害を受けたと思ってやがる!」
男達の傍には、廃墟寸前になった建物があった。
ムルは素早く頭の中で町の地図を思い浮かべ、確かここは薬屋であったと思い出す。
何度か爆発騒ぎを起こしていたはずだが、今回は特に酷い。
ムルは顔をしかめながら、二人のもとへ進み出ていく。
「ケンカ、だめ」
「なんだあ!? ガキは引っ込んでろ!」
「そうだ、これは俺達の問題だ!」
「そうはいかない。騒ぎが起きてる以上、これは町の問題。しかもケンカに魔法を使おうとしてる」
素手で殴り合うならまだいい。しかし、魔法を使えば〝ただのケンカ〟では絶対に済まない。よりにもよって、城下町で大惨事を起こさせるわけにはいかないのだ。
「だから。それ以上は、私が相手になる」
ムルの取り出した小さな杖に、男達は顔を見合わせて爆笑する。
杖はいかにも頼りなく見えたし、ムルも小さな少女だ。自分達をどうにかできるとは思えないと判断しても、無理はない。
「ハハハ、お嬢ちゃんがか!」
「面白ぇな、どうやるってんだ!」
「こうする。天罰のタライ」
「ぐえっ」
「ぐあっ」
ムルが魔法を発動すると男達の頭上にタライが降り、ゴインという軽快な音が響いて、男達は杖を取り落とした。
「ぐ、おおお……?」
小柄なムルは、男達が呻いている間に素早く杖を回収し、遠くに放り投げる。
「ケンカで魔法を使うのは駄目。危険な魔法も控える」
「くっ、この……!」
「ムルの言う通りだな。あまり危険なことをするようなら、法律で規制せねばならなくなる。そんなつまらん真似はさせないでくれよ」
ムルの背後から現れた青年を、男達は睨みつけ……すぐに〝げっ〟と呻く。
そこにいたのは、一見優男にも見える黒髪の青年。しかしこの町に住む者であれば、誰もが彼の名前と顔を一番に頭に叩き込む。
「ウィ、ウィルザード様……?」
「こ、これはそのう……」
「言い訳は無用。事実だけを明確に述べるんだ」
「は、はい!」
背筋を伸ばした男達曰く、魔法を使って製薬作業をしていたところ、作業中に火力を間違えて危険な薬に引火したそうだ。
もう一人の男が慌てて水魔法を使うも、加減を間違えて大事な薬全てが駄目になりそうになり、水を蒸発させるために火魔法を……と、そうしたことを短時間に繰り返した結果、偶然二つの魔法が合成されて大爆発を引き起こしてしまったのだという。
魔法の行使者であった二人に被害はなかったものの、建物は半壊。
そのため、どちらに落ち度があったのか争っていたのだという。
「……ウィルせんせ」
「……ああ」
ムルとウィルザードは互いに顔を見合わせると、大きく溜息を吐く。
「二人ともダメ」
「物凄いバカだな、二人とも。そんなことをしてるようでは営業停止にするぞ」
薬の作成に魔法を使うのはいい。そうすることで、薬の効果が高まるらしいという話は聞いている。しかし、それで店を半壊させてしまっては話にならない。
「二人とも魔法の講習を受け直しだ。指定の講習所できっちり基礎からやり直すように」
「はい! 申し訳ありません!」
頭を下げる二人に背を向けて、ウィルザードとムルは歩き出す。
ロウグリアが建国されて間もない頃は、ウィルザードが数少ない国民に向けて直接教授をする講習会が開かれていたが、すでに彼が直々に指導できるような規模の国ではない。
しかも、今のウィルザードの人気を考えると、そんなことをすれば、魔法なしには声が届かなくなるくらいに人が集まってしまうだろう。
そこで、この一年の間にウィルザードから直接講習を受けた者を講師として〝魔法講習所〟を開き、魔法の基礎を伝えてはいるのだが……各地に派遣していることもあって、人手不足が続いている。
地元の魔法使いが私塾的に開いた魔法講座を適当に受けて事故を起こす者も出はじめており、今回の爆発事故もそういう類だろうとウィルザードは判断した。
これから魔法がもっと広がって発展していけば、同じような問題は増えていくだろうが、少なくとも今は〝魔法が危険なもの〟という認識が人々の間に生まれる事態だけは防がなければならない。
ウィルザードとムルが町の見回りをしているのは、そのためである。
あくまで別の世界の話ではあるが、アルダンから〝魔法を使うテロリストの危険性〟を茶飲み話感覚で伝えられたこともあるだけに、魔法災害対策として現在最も優秀な魔法使いであるウィルザードが出張るのは当然でもあったのだ。
幸い、今のところ、そうした問題は起きていない。いや、起こそうと思う者もいないのかもしれない。
今は世界中で魔法に対する関心が集まっていて、魔法を覚えよう、魔法でどんどん〝先〟へ行こうという機運が高まっている。
ウィルザードの目指す、魔法文明への階段を駆け上っているのだ。
この流れが落ち着いた時に、懸念している問題が起こるのかもしれないとは思うものの、それはきっと今ではない。
もちろん、警戒を怠る気はないが、このままであれば数年のうちには強固な魔法文明ができ上がるだろうと、ウィルザードは確信していた。
そう、このままならきっと、彼の前世の世界を破壊した、いつまた訪れるとも知れぬ脅威――〝魔王〟にも対抗できるようになる。
「……せんせ?」
黙って歩くウィルザードを心配したのか、顔を覗き込んでくるムルにウィルザードは微笑み、〝なんでもない〟と返す。
建国一周年の日はとうに過ぎたが、〝大魔法祭〟と称したイベントの準備が進んでいる。
各国からの使者も受け入れる大魔法祭は、さらにこの世界に魔法を浸透させていく良い契機になるだろう。
「もうすぐ秋だなあ……と思っただけさ」
「うん。お祭りもある」
「ハハハ、アーニャは大変みたいだけどな」
「せんせは手伝わないの?」
「僕は魔法担当だからね。頭を使うのは役人の仕事、体を使うのは兵士と騎士の仕事さ」
そんなことを言いながら、二人は町を歩いていく。その姿は、親子にも兄妹にも見える。
この町で種族による差別が生じないのは、そんな仲睦まじい二人の姿が毎日のように見られるからでもあったのかもしれない。
誰もが、明るい未来を信じている。
誰もが、幸せな明日を夢見ている。
世界は確かに、良い方向へと進みはじめたのだ。
だからこそ、邪魔はさせない。穏やかな表情の裏側で……ウィルザードは、そう決心していた。
「あれ、ウィルの兄貴じゃないっすか」
振り向けば、そこには普段着の虎獣人の騎士、ボガードの姿があった。
鎧を着込んでいてもチンピラに見えるボガードだが、普段着だとさらにその感が増す。
何人か部下を引き連れているのも、ますますチンピラっぽくて……とはさすがにウィルザードも言わないが。
「何してるんだ?」
「場所代とってるの?」
「そ、そんなことしてねえっすよ!」
ムルの台詞にボガードは慌てて首をブンブンと振るが、ムルも半分冗談だったのだろう、〝ふーん〟と聞き流している。
しかし実際、この辺りは店が並ぶ商業区域なので、〝そういう風〟に見えないこともない。
「いや、そろそろ昼時でしょう? たまには部下に飯でも奢ってやろうかと」
「どうも、ウィルザード様。それとムル様」
ボガードに促されて三人の男達が次々と頭を下げる。確かに、彼らはボガードと同じ重騎士隊の面々であった。
ベイガンとの戦い以降、ボガードは重騎士隊を指揮する隊長になったが、周囲からは頭を使う仕事以外では良い隊長であると評されている。
……逆に言えば頭を使う仕事は全然ダメなので、その辺りの実務は副隊長に任命された者が頑張っていたりするのだが。
「どうせなら、ウィルの兄貴達も一緒にどうっすか?」
「ん? いや、僕達はまだ町を見回っているからね。気持ちだけ受け取っておくよ」
「そうっすか。では、俺達はこれで」
とりあえず誘ってみただけなのだろう。あっさり引き下がるとボガード達は立ち去り、道行く人達に挨拶され、あるいは声をかけながら進んでいく。
その様子から、彼らが町の人間に好かれていることを感じ、ウィルザードは静かに頷いた。
ボガードは出会いこそ最悪ではあったが、コミュニケーション能力だけでいえばウィルザードよりも上だろう。〝尊敬されている〟ウィルザードに対して、〝愛されている〟感じがボガードにはあった。
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