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異界の国のアリス
私はアリス2
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そうして、私は目を覚ました。
見慣れた天井。此処は私の部屋、私のベッドルーム。
アルヴァが近くの椅子に座っているのが見える。
「……目が覚めたか」
「アルヴァ」
「どうだ、気分は」
「気分……」
やけにスッキリしている。うん、何か、こう……なんだろうな。
「なんか……解放された気分?」
「ふむ」
なんだろね。上手く言葉にはできないんだけど。
うーん?
「どれ、試してみるか」
「なにを?」
「今代の勇者。どう思う?」
「どうって。別に何も?」
好きに生きればいいんじゃないかな。私には関係ないし。
「では、今代の魔王。どう思う?」
「たぶん悪い人じゃないんじゃない? 良い人かどうかは分からないけど」
「……元の世界のこと、どう思う」
「私には関係ない世界よ」
「そうか」
頷くアルヴァを見て、私は……ようやく気付く。
「……もしかして、消えたのって……私のこだわり的なもの?」
「そうだ。言葉にすれば『この世界に適応した』の一言に尽きるが……この世界の住人としての正しい形に戻ったとも言えるだろう」
「……ふーん」
でも、具体的にどう違うのかな?
試しに「ステータス、オン」と唱えてみる。
名前:アリス
職業:トランプソルジャー(レベル3【総合レベル43】)
ライフ:10
力:普通
素早さ:速い
防御:低め
装備:スペードソード(専用装備・収納中)
ダイヤアーマー(専用装備・収納中)
アリスの服(専用装備)
サブ装備:鉄の剣(収納中)
鉄の鎧(収納中)
スキル:ライフオブハート
ガードオブダイヤ
クローバーボム
ジョーカースラッシュ
2段ジャンプ
リターンホーム
トランプパワー(レベル1)
……うーん、特に変わってるようにも見えないわね。
「アルヴァから見て、私は何か変わった?」
「魔力の流れがスムーズになっているな」
「良く分かんない」
「マジシャンとして適性が出てきたということだ」
「……なるほど?」
そういえばジョブチェンジの時に適性がないって言われた気がするわね。
今すぐどう変わったか確認は出来ない……か。
「うーん……ま、いいか。悩んでも仕方ないわ」
そう言って、私は立ち上がる。
「ありがとね、アルヴァ」
「別に礼を言われるようなことはしていない」
「したわよ。思い返すと『何を悩んでたのか』って感じだけど、間違いなくアルヴァのおかげだもの」
「貴様がそう思うのであれば、それでもいいだろう」
「うん。さて、お腹すいちゃった! ご飯作ろっか!」
何作ろうかしら。あんまり手持ちのレシピないのよね、私。
「シャケの塩焼きとか……?」
「シャケ……?」
「魚よ。なんかこうジューシーな感じでね。切り身を焼くの」
私が説明すると、アルヴァはなんとなく嫌そうな顔をする。
「……一応聞くが、そのシャケとやらを何処で調達する気か言ってみろ」
「畑から引っこ抜く。魚も植えてるし」
「貴様、それを余所で言うなよ? 頭を疑われるからな」
「言うわけないじゃない」
でもそういうもんなんだから仕方ないじゃない。
あるものはあるとして使わなきゃ損よ。
「あ、でもお刺身もいいわよね」
「畑から引っこ抜くのか。刺身を」
「分かってきたじゃない。やるわね!」
「言っておくが、現状で俺が理解できているこの屋敷の構造で、一番意味不明なのがあの畑だからな?」
それは分かるかも。
あの畑、確か刺身を収穫すると皿ごと収穫だし。
どういう理屈でそうなってるのか、サッパリ分かんない。
「ちなみにアルヴァはシャケと刺身、どっちが好き?」
「どちらでも構わん」
「ふーん」
ならお刺身かしら。手間少ないし。
「じゃあ献立は決まったわね。早速畑に行きましょ!」
「やれやれ……」
その後、皿ごと畑から収穫した刺身を見て、アルヴァが難しい顔で唸ったのは……まあ、言うまでもないだろう。
見慣れた天井。此処は私の部屋、私のベッドルーム。
アルヴァが近くの椅子に座っているのが見える。
「……目が覚めたか」
「アルヴァ」
「どうだ、気分は」
「気分……」
やけにスッキリしている。うん、何か、こう……なんだろうな。
「なんか……解放された気分?」
「ふむ」
なんだろね。上手く言葉にはできないんだけど。
うーん?
「どれ、試してみるか」
「なにを?」
「今代の勇者。どう思う?」
「どうって。別に何も?」
好きに生きればいいんじゃないかな。私には関係ないし。
「では、今代の魔王。どう思う?」
「たぶん悪い人じゃないんじゃない? 良い人かどうかは分からないけど」
「……元の世界のこと、どう思う」
「私には関係ない世界よ」
「そうか」
頷くアルヴァを見て、私は……ようやく気付く。
「……もしかして、消えたのって……私のこだわり的なもの?」
「そうだ。言葉にすれば『この世界に適応した』の一言に尽きるが……この世界の住人としての正しい形に戻ったとも言えるだろう」
「……ふーん」
でも、具体的にどう違うのかな?
試しに「ステータス、オン」と唱えてみる。
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鉄の鎧(収納中)
スキル:ライフオブハート
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……うーん、特に変わってるようにも見えないわね。
「アルヴァから見て、私は何か変わった?」
「魔力の流れがスムーズになっているな」
「良く分かんない」
「マジシャンとして適性が出てきたということだ」
「……なるほど?」
そういえばジョブチェンジの時に適性がないって言われた気がするわね。
今すぐどう変わったか確認は出来ない……か。
「うーん……ま、いいか。悩んでも仕方ないわ」
そう言って、私は立ち上がる。
「ありがとね、アルヴァ」
「別に礼を言われるようなことはしていない」
「したわよ。思い返すと『何を悩んでたのか』って感じだけど、間違いなくアルヴァのおかげだもの」
「貴様がそう思うのであれば、それでもいいだろう」
「うん。さて、お腹すいちゃった! ご飯作ろっか!」
何作ろうかしら。あんまり手持ちのレシピないのよね、私。
「シャケの塩焼きとか……?」
「シャケ……?」
「魚よ。なんかこうジューシーな感じでね。切り身を焼くの」
私が説明すると、アルヴァはなんとなく嫌そうな顔をする。
「……一応聞くが、そのシャケとやらを何処で調達する気か言ってみろ」
「畑から引っこ抜く。魚も植えてるし」
「貴様、それを余所で言うなよ? 頭を疑われるからな」
「言うわけないじゃない」
でもそういうもんなんだから仕方ないじゃない。
あるものはあるとして使わなきゃ損よ。
「あ、でもお刺身もいいわよね」
「畑から引っこ抜くのか。刺身を」
「分かってきたじゃない。やるわね!」
「言っておくが、現状で俺が理解できているこの屋敷の構造で、一番意味不明なのがあの畑だからな?」
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どういう理屈でそうなってるのか、サッパリ分かんない。
「ちなみにアルヴァはシャケと刺身、どっちが好き?」
「どちらでも構わん」
「ふーん」
ならお刺身かしら。手間少ないし。
「じゃあ献立は決まったわね。早速畑に行きましょ!」
「やれやれ……」
その後、皿ごと畑から収穫した刺身を見て、アルヴァが難しい顔で唸ったのは……まあ、言うまでもないだろう。
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