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プラスアルファ7.8
アインの監視レポート14
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「ギギギ、ギャゲギゲア!」
ゴブリンシャーマンは耳障りな声を出し……そうすると、ゴブリンシャーマンの眼前に小さな火の玉が現れる。
それを見て他のゴブリン達は歓声をあげ、アインはなるほどと頷く。
ゴブリンシャーマンとは、村長を補佐し求心力を高めるための怪しげな儀式をする存在だ。
その儀式はでたらめであり、当然何の効果も無い。
無いが、でたらめだから効果が無いなどという真実はゴブリンには分からない。
それでも適当な理由をつけ、何かあれば不思議な力を強くアピールする。
ゴブリンシャーマンとはそうした存在なのだが……出来損ないの火撃もどきが出来るならば、さぞかしシャーマンとしての地位を確立するのは楽だっただろう。
すでに勝利を確信したかのような笑みを浮かべるゴブリンシャーマンを見据え、アインは小さくため息をつく。
短剣を握る手と反対の手には、複数のナイフが手品のように現れている。
「……まあ、一発芸止まりだな」
投擲されたナイフは火の玉を放ち会心の笑みを浮かべたままのゴブリンシャーマンの顔面に次から次へと突き刺さり、アッサリとその命を奪い取る。
「さっすがアイン……っとお!?」
「ギイゲガアアア!」
アインの鮮やかな手並みに目を向けていたカインは、自分目掛けて振り下ろされた斧の一撃を回避する。
「ヌウリャアア!」
「せあっ!」
回避した隙を狙い放たれたギゲルガの剣の一撃を、今度は剣で防御する。
ゴギン、という重たい音を響かせながらギゲルガの剣は止まり、カインはそのまま二体の攻撃範囲から素早く離れる。
「光撃!」
「ギアッ!?」
カインの放った光撃がゴブリンファイターに着弾し、ゴブリンファイターはビクンと大きく震えた後に崩れ落ちる。
その様子を見たギゲルガは剣を構えなおし、次に倒れたシャーマンへと目を向ける。
「……ナルホド、ツヨイ」
「そりゃどうも」
「ダガ、ワレノホウガツイヨイ!」
叫ぶとギゲルガは大きくジャンプし、剣を振り上げる。
「フン、馬鹿が。いい的だ」
アインは火撃を放ちギゲルガを撃ち落とそうとする……が、ギゲルガはこれを空中で華麗に回避する。
続けて放たれる火撃をも回避して、ギゲルガはカインへ向けて落下する。
「光よ、集いて敵を貫け」
そのギゲルガを見据え、カインは魔法を詠唱する。
空中で魔法を避けるなど、恐ろしいまでの反射神経と身体能力だ。
だが、カインに向けて剣を振り下ろそうというのであれば話は別だ。
その対象者であるカインには真っ直ぐ落下せざるを得ず、つまりカインに正面から突っ込んでいるのと同義だ。
ならば、それを迎撃するのもまた簡単だ。
「収束光撃!」
「テケラレスカノケンヨ! ワレニチカラヲォォ!」
カインの手から放たれた光線がギゲルガに向けて放たれたその瞬間。
ギゲルガの持つ剣に、禍々しい輝きが宿る。
「ヌウガアアア!」
禍々しい輝きを宿した剣は光線を貫き、そのままの勢いでカインへ向けて落下の勢いと共に振り下ろされる。
「んなっ……っとお!?」
驚愕の表情と共に振り下ろされた一撃を回避するカイン。
振り下ろされた一撃は地面を砕き、地響きと共に地面へと深く突き刺さる。
「うわあ……」
あんなものをまともに受けていたら、どう考えてもただではすまない。
避けたことを正解であったと悟りながらも、カインは冷静に思考を巡らせる。
今、ギゲルガはカインの魔法を斬り裂いた。
魔法を斬り裂いたということは、今ギゲルガが使ったのは魔法剣に類するものだということになる。
だが、今の詠唱に魔力は感じなかった。
ならば……剣自体が特殊なものなのだろうか?
「……光よ」
再度、カインは剣に光の魔力を宿らせる。
あれが魔法剣であるというのならば、魔法剣でしか対抗できない。
「ゼアアアアアア!」
「おおおおおおお!」
カインを叩き割ろうとするギゲルガの剣を突っ込むことで回避すると、カインは思い切り剣を振るう。
思い切り懐に突っ込んで放った一撃は鎧に阻まれ、ギインという重たい音を立てる。
「ヌッ、ガアアア!」
「うわっ!?」
ギゲルガの膝蹴りを受け、カインは驚愕の表情と共に弾き飛ばされる。
魔法剣が弾かれる。
その有り得ない程の防御力に驚き反応が遅れたのだ。
「ぐっ……げほっ、げふっ」
「ガアアア!」
避けられた上に一撃を入れられた事が余程腹に据えかねたのだろうか。
怒りに顔を真っ赤に染めたギゲルガが剣を構えて突っ込み……あわてて体勢を立て直すカインを、横から跳んできたアインが抱えて走る。
「油断しすぎだ!」
「う……ご、ごめん」
カインをポイ捨てすると、アインの両手に無数のナイフが現れる。
ギゲルガの顔面に向けて一斉に放たれたソレに、追撃をかけようとしていたギゲルガは慌てて剣で防御しようとする。
「フン、どうやら大層な防御力を持っているのは鎧だけのようだな?」
「ウオ!?」
ナイフの群れを防御し安堵したギゲルガは、頭上から聞こえてきた声に驚愕する。
そこには、自分の上を跳び越していくアインの姿。
ナイフを投げ、ギゲルガが剣で自分の視界を塞いだ瞬間に跳んだ。
アインがやったのは、ただそれだけのこと。
そして、アインの手に握られているのは一本の短杖。
「水よ、凍てつく槍と化して敵を貫け」
「ウ、ウオオオオ!?」
「氷槍撃!」
自分の首筋を狙って放たれた氷槍撃をギゲルガは本能に突き動かされるままに回避し……しかし、鎧の隙間に命中した氷槍撃が腕を貫き、ギゲルガは盾を取り落とす。
「ギアアアアアアア!? オノレ、オノレエエエエエ!」
ギゲルガは怒りのままにアインに向けて剣を振るおうとし……しかし、気付く。
気付く。
自分に向けて剣を振るうカインに気付く。
慌てて剣を戻そうとするギゲルガに、素早く離れていったアインが短杖を向ける。
思い出すのは、先程の魔法の痛み。
どうする。
どうすれば。
ギゲルガの思考は、先程自分を傷つけられなかったカインの優先度を低く設定する。
「テケラレスカノケンヨ! ワレニチカラヲ!」
ギゲルガの剣に、再度禍々しい輝きが宿る。
まずはあの女を殺し、それからゆっくりと男を殺す。
そう決めて、ギゲルガは首をカインに斬り飛ばされた。
「ギゲルガ!」
「ギゲルガ、ギゲルガ……ヒ、ヒアアアアア!?」
「ギャ、ヒイアアアアアア!?」
集落の精神的支柱であった三体。
特に最強であった村長のギゲルガが敗れた事実に、周りを囲むようにしていたゴブリンは我先に逃げていく。
それを追う事はせず、カインはその場に膝をつく。
「ふ、ふううぅ……、コイツが全身鎧だったら詰んでたなあ」
「何が詰んでたなあ、だ。その時はこの辺り一帯ごと吹き飛ばすつもりでやれば済む話だろうが」
「えっ」
呆けたような顔をするカインを、アインはジロリと睨みつける。
「私が知らんとでも思っているのか。お前、ゴーレムを魔法で消し飛ばしたことがあるそうじゃないか」
「うっ。で、でもアレは……」
「それだけじゃないぞ。お前、いつだったか収束光撃を無詠唱で使ったな? まさかお前、強者ぶって全力出さないつもりじゃあるまいな」
「そ、そういうわけじゃないんだけど。ちょっと事情があるっていうか……」
言いよどむカイン。
それをアインが更に追及しようとした、その矢先。
「危ないっ!」
「なっ!?」
カインが、アインを自分の後ろに投げ飛ばすようにしながら前に出る。
「ゲガアアアアアアアア!」
「ぬああああ!」
金属同士がぶつかり合う重たい音。
振り返ったアインの視界に映ったもの。
それは……首を飛ばされたはずのギゲルガが、カインに向けて剣を振り下ろした姿。
「な……」
いや、それはギゲルガと呼んでいいのかどうか。
姿形は、確かにギゲルガだ。
だがその肌は浅黒くなり、鎧兜は表皮であるかのように融合している。
更には剣も、ギゲルガの腕であるかのように一体化している。
「馬鹿な……死んだはずだぞ!」
鍔迫り合いをしていたカインとギゲルガはにらみ合いの後に互いにバックステップで離れ、カインはギゲルガから目を離さないままに叫ぶ。
「たぶん……僕達が目を離していた一瞬に何かがあったんだ!」
「そうか……ツヴァイ!」
アインが見上げた空。
そこには……一羽の黒鳥と、それに襲い掛かっているアルヴァの姿があった。
ゴブリンシャーマンは耳障りな声を出し……そうすると、ゴブリンシャーマンの眼前に小さな火の玉が現れる。
それを見て他のゴブリン達は歓声をあげ、アインはなるほどと頷く。
ゴブリンシャーマンとは、村長を補佐し求心力を高めるための怪しげな儀式をする存在だ。
その儀式はでたらめであり、当然何の効果も無い。
無いが、でたらめだから効果が無いなどという真実はゴブリンには分からない。
それでも適当な理由をつけ、何かあれば不思議な力を強くアピールする。
ゴブリンシャーマンとはそうした存在なのだが……出来損ないの火撃もどきが出来るならば、さぞかしシャーマンとしての地位を確立するのは楽だっただろう。
すでに勝利を確信したかのような笑みを浮かべるゴブリンシャーマンを見据え、アインは小さくため息をつく。
短剣を握る手と反対の手には、複数のナイフが手品のように現れている。
「……まあ、一発芸止まりだな」
投擲されたナイフは火の玉を放ち会心の笑みを浮かべたままのゴブリンシャーマンの顔面に次から次へと突き刺さり、アッサリとその命を奪い取る。
「さっすがアイン……っとお!?」
「ギイゲガアアア!」
アインの鮮やかな手並みに目を向けていたカインは、自分目掛けて振り下ろされた斧の一撃を回避する。
「ヌウリャアア!」
「せあっ!」
回避した隙を狙い放たれたギゲルガの剣の一撃を、今度は剣で防御する。
ゴギン、という重たい音を響かせながらギゲルガの剣は止まり、カインはそのまま二体の攻撃範囲から素早く離れる。
「光撃!」
「ギアッ!?」
カインの放った光撃がゴブリンファイターに着弾し、ゴブリンファイターはビクンと大きく震えた後に崩れ落ちる。
その様子を見たギゲルガは剣を構えなおし、次に倒れたシャーマンへと目を向ける。
「……ナルホド、ツヨイ」
「そりゃどうも」
「ダガ、ワレノホウガツイヨイ!」
叫ぶとギゲルガは大きくジャンプし、剣を振り上げる。
「フン、馬鹿が。いい的だ」
アインは火撃を放ちギゲルガを撃ち落とそうとする……が、ギゲルガはこれを空中で華麗に回避する。
続けて放たれる火撃をも回避して、ギゲルガはカインへ向けて落下する。
「光よ、集いて敵を貫け」
そのギゲルガを見据え、カインは魔法を詠唱する。
空中で魔法を避けるなど、恐ろしいまでの反射神経と身体能力だ。
だが、カインに向けて剣を振り下ろそうというのであれば話は別だ。
その対象者であるカインには真っ直ぐ落下せざるを得ず、つまりカインに正面から突っ込んでいるのと同義だ。
ならば、それを迎撃するのもまた簡単だ。
「収束光撃!」
「テケラレスカノケンヨ! ワレニチカラヲォォ!」
カインの手から放たれた光線がギゲルガに向けて放たれたその瞬間。
ギゲルガの持つ剣に、禍々しい輝きが宿る。
「ヌウガアアア!」
禍々しい輝きを宿した剣は光線を貫き、そのままの勢いでカインへ向けて落下の勢いと共に振り下ろされる。
「んなっ……っとお!?」
驚愕の表情と共に振り下ろされた一撃を回避するカイン。
振り下ろされた一撃は地面を砕き、地響きと共に地面へと深く突き刺さる。
「うわあ……」
あんなものをまともに受けていたら、どう考えてもただではすまない。
避けたことを正解であったと悟りながらも、カインは冷静に思考を巡らせる。
今、ギゲルガはカインの魔法を斬り裂いた。
魔法を斬り裂いたということは、今ギゲルガが使ったのは魔法剣に類するものだということになる。
だが、今の詠唱に魔力は感じなかった。
ならば……剣自体が特殊なものなのだろうか?
「……光よ」
再度、カインは剣に光の魔力を宿らせる。
あれが魔法剣であるというのならば、魔法剣でしか対抗できない。
「ゼアアアアアア!」
「おおおおおおお!」
カインを叩き割ろうとするギゲルガの剣を突っ込むことで回避すると、カインは思い切り剣を振るう。
思い切り懐に突っ込んで放った一撃は鎧に阻まれ、ギインという重たい音を立てる。
「ヌッ、ガアアア!」
「うわっ!?」
ギゲルガの膝蹴りを受け、カインは驚愕の表情と共に弾き飛ばされる。
魔法剣が弾かれる。
その有り得ない程の防御力に驚き反応が遅れたのだ。
「ぐっ……げほっ、げふっ」
「ガアアア!」
避けられた上に一撃を入れられた事が余程腹に据えかねたのだろうか。
怒りに顔を真っ赤に染めたギゲルガが剣を構えて突っ込み……あわてて体勢を立て直すカインを、横から跳んできたアインが抱えて走る。
「油断しすぎだ!」
「う……ご、ごめん」
カインをポイ捨てすると、アインの両手に無数のナイフが現れる。
ギゲルガの顔面に向けて一斉に放たれたソレに、追撃をかけようとしていたギゲルガは慌てて剣で防御しようとする。
「フン、どうやら大層な防御力を持っているのは鎧だけのようだな?」
「ウオ!?」
ナイフの群れを防御し安堵したギゲルガは、頭上から聞こえてきた声に驚愕する。
そこには、自分の上を跳び越していくアインの姿。
ナイフを投げ、ギゲルガが剣で自分の視界を塞いだ瞬間に跳んだ。
アインがやったのは、ただそれだけのこと。
そして、アインの手に握られているのは一本の短杖。
「水よ、凍てつく槍と化して敵を貫け」
「ウ、ウオオオオ!?」
「氷槍撃!」
自分の首筋を狙って放たれた氷槍撃をギゲルガは本能に突き動かされるままに回避し……しかし、鎧の隙間に命中した氷槍撃が腕を貫き、ギゲルガは盾を取り落とす。
「ギアアアアアアア!? オノレ、オノレエエエエエ!」
ギゲルガは怒りのままにアインに向けて剣を振るおうとし……しかし、気付く。
気付く。
自分に向けて剣を振るうカインに気付く。
慌てて剣を戻そうとするギゲルガに、素早く離れていったアインが短杖を向ける。
思い出すのは、先程の魔法の痛み。
どうする。
どうすれば。
ギゲルガの思考は、先程自分を傷つけられなかったカインの優先度を低く設定する。
「テケラレスカノケンヨ! ワレニチカラヲ!」
ギゲルガの剣に、再度禍々しい輝きが宿る。
まずはあの女を殺し、それからゆっくりと男を殺す。
そう決めて、ギゲルガは首をカインに斬り飛ばされた。
「ギゲルガ!」
「ギゲルガ、ギゲルガ……ヒ、ヒアアアアア!?」
「ギャ、ヒイアアアアアア!?」
集落の精神的支柱であった三体。
特に最強であった村長のギゲルガが敗れた事実に、周りを囲むようにしていたゴブリンは我先に逃げていく。
それを追う事はせず、カインはその場に膝をつく。
「ふ、ふううぅ……、コイツが全身鎧だったら詰んでたなあ」
「何が詰んでたなあ、だ。その時はこの辺り一帯ごと吹き飛ばすつもりでやれば済む話だろうが」
「えっ」
呆けたような顔をするカインを、アインはジロリと睨みつける。
「私が知らんとでも思っているのか。お前、ゴーレムを魔法で消し飛ばしたことがあるそうじゃないか」
「うっ。で、でもアレは……」
「それだけじゃないぞ。お前、いつだったか収束光撃を無詠唱で使ったな? まさかお前、強者ぶって全力出さないつもりじゃあるまいな」
「そ、そういうわけじゃないんだけど。ちょっと事情があるっていうか……」
言いよどむカイン。
それをアインが更に追及しようとした、その矢先。
「危ないっ!」
「なっ!?」
カインが、アインを自分の後ろに投げ飛ばすようにしながら前に出る。
「ゲガアアアアアアアア!」
「ぬああああ!」
金属同士がぶつかり合う重たい音。
振り返ったアインの視界に映ったもの。
それは……首を飛ばされたはずのギゲルガが、カインに向けて剣を振り下ろした姿。
「な……」
いや、それはギゲルガと呼んでいいのかどうか。
姿形は、確かにギゲルガだ。
だがその肌は浅黒くなり、鎧兜は表皮であるかのように融合している。
更には剣も、ギゲルガの腕であるかのように一体化している。
「馬鹿な……死んだはずだぞ!」
鍔迫り合いをしていたカインとギゲルガはにらみ合いの後に互いにバックステップで離れ、カインはギゲルガから目を離さないままに叫ぶ。
「たぶん……僕達が目を離していた一瞬に何かがあったんだ!」
「そうか……ツヴァイ!」
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