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カツオくんバット
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今日は糧品宅へとお邪魔していた。というのも、例のアイツをなんとかする為に…。
「コーチ、こんにちは」
「ああ瑠羽。カツオくんバットは?」
「はい、アレなんですけど…」
「(ォォオォオォォォ…!)」
カツオくんバットは玄関の傘立てにさされたまま、なんかビュクンビュクンしていた。
「なにか問題は?」
「えと…、夜中にガタガタ音がしたり、変なうめき声が聞こえてきたり…です」
「ふぅむ、そうか…。まぁ内容は、電話で聞いた通りだな」
以前からおかしな気配を漂わせていたカツオくんバット。スキルの塩で浄化したり騙し騙し使っていたが、なんかもうかなり不味い状態になってしまっている様だ。
「よし解った。瑠羽、そんなに心配するな。オレがコイツと話してみるよ」
「え、そんなことが出来るんですかコーチ?」
「ああ勿論だ。オレは妖精や精霊とも心を通わせられる男。だからバットとだって、通じ合ってみせるさ」
「はい、ありがとうございますコーチ!」
うん、自分で言っててなんだけど、知らないひとが聞いたら支離滅裂なこと言う危ないヤツだな。でもま、それが事実なのだから仕方ない。
そして今までは不確実な面が多くて自信が無かったけど、霊能力婆さんとの戦いを経て精神バトルのやり方もなんか解った気がする。なので霊障まがいのトラブルで糧品家に迷惑をかけているコイツにも、今日はキチンと一言物申す所存である。
こうして糧品宅での定位置であるベランダへ向かう為、リビングにお邪魔。と、リビングと繋がったキッチンテーブルでは瑠羽ママがお茶をしていた。
「あらまぁ、いらっしゃい鳴人さん」
「どうも瑠羽のお母さん、ちょっとまたベランダをお借りしますね」
「ええどうぞ。あ、あらヤダ洗濯物が干したままだったわ」
「えぇ…!?ちょ、おか~さぁん!」
干された洗濯物を見られるのが恥ずかしいのか、急にあわてだす瑠羽が宇宙規模で愛らしい。知ってる?この子、オレの彼女なんだぜ?
まぁそんなこんなで瑠羽と瑠羽ママがわたわたと洗濯物を取りこんだ後。
オレは禍々しい気配をビンビン感じるカツオくんバットを手に、ベランダへと出た。そして胡坐をかくとスキル【塩】により手の届く位置に盛り塩を築き、対面に置いたカツオくんバットとのコミュニケーションを開始。
「スキル【瞑想】…チャクラオン!レッツメディテーション!」
そうしてカツオくんバットに対して、オーラに因る物品記憶読取とチャネリングによる二重のアプローチでアクセスを試みる…。
だが、なかなか繋がらない。
おぼろげにカツオくんバットの意識のようなモノは感じるのだが、意思の疎通が出来るレベルのチャンネルが見つからないのだ。
(むぅ、これ以上深く潜ると夢を視ているような意識レベルにまで落ちてしまうが…。仕方ない。ここはもう一段深く潜るか…)
相手が精霊や妖精なら、自身が覚醒した状態でも普通に対話が可能だった。しかしコイツは夢でしか話せない鬼婆娘やニホンオオカミ娘に近い存在のようだ。
(ォォォオォォ…)
(ムッ、繋がったか?おい、おまえはなんなんだ?)
カツオくんバットの意識に触れることに成功。だがどうも反応が鈍い。なんだ、こちらの問いかけの意味が解らないのか…?
(バットよ、おまえは何者だ?なにがしたい?なにが望みだ?)
(ォォ…。ホ…ホ、ム…ラ~ン…)
おお、初めて反応があったぞ。
(なにホムラ…?ホームランか?おい、それがおまえの望みなのか?)
(ホ~ム…ラ~ン…。ホ~ムラン…ホ~ムラ~ン…)
コイツ…、もしかしたらバットが付喪神化でもしてるのか?とするとその意識の芯になったのは、前の持ち主だった野球少年の思いか。
そう思った瞬間、オレのなかにチビッ子たちが野球をしているイメージが流れ込んできた。そして川原にある野球場の景色が、セピア色で視えてくる。
(これが…このバットの記憶か?)
するとバッターボックスに立つ前にひざをつき、バットの柄に額をつけ懸命にホームランを打つことだけを願う少年の影…。
(そうか解ったぞ。おまえはホームランが打ちたいのか?)
(ホ、ホ~ムラァ~ン!!)
(よし解った!オレがおまえにホームランを打たせてやる!)
なにやらモンスターの返り血を浴びまくったせいで禍々しい感じになってしまっているが、どうやらコイツの根っこにあるのは純真な野球少年の思いだけらしい。
…。
「あ、終わったんですかコーチ?」
瞑想を終えリビングに戻ると、待っていた瑠羽が心配そうに声をかけてくる。
「いや、まだだ。でも答えはみつかった。これからバッティングセンターに行って来るよ」
「え、バッティングセンター?じゃあわたしも」
「いや、瑠羽はここで待っていてくれ。瑠羽が一緒だと、どうしてもオレの意識が瑠羽に向いてしまうから。慣れない相手とのチャネリングが途切れると、繋げ直すのが難しいんだ」
ゴメンな瑠羽。でもこういう不可思議な存在ってば、大抵はひどく気まぐれなんだ。
だから一度気が散ってチャネリングが途切れてしまえば、それだけで機嫌を損ねてしまうかもしれない。なのでここは十分慎重を期す必要がある。
「そ、そうなんですか…。わかりました」
「ああ。なるだけ早く戻るから」
こうしてオレは意識を変質してしまったカツオくんバットと繋げたまま、バッティングセンターへと向かうのだった。
「コーチ、こんにちは」
「ああ瑠羽。カツオくんバットは?」
「はい、アレなんですけど…」
「(ォォオォオォォォ…!)」
カツオくんバットは玄関の傘立てにさされたまま、なんかビュクンビュクンしていた。
「なにか問題は?」
「えと…、夜中にガタガタ音がしたり、変なうめき声が聞こえてきたり…です」
「ふぅむ、そうか…。まぁ内容は、電話で聞いた通りだな」
以前からおかしな気配を漂わせていたカツオくんバット。スキルの塩で浄化したり騙し騙し使っていたが、なんかもうかなり不味い状態になってしまっている様だ。
「よし解った。瑠羽、そんなに心配するな。オレがコイツと話してみるよ」
「え、そんなことが出来るんですかコーチ?」
「ああ勿論だ。オレは妖精や精霊とも心を通わせられる男。だからバットとだって、通じ合ってみせるさ」
「はい、ありがとうございますコーチ!」
うん、自分で言っててなんだけど、知らないひとが聞いたら支離滅裂なこと言う危ないヤツだな。でもま、それが事実なのだから仕方ない。
そして今までは不確実な面が多くて自信が無かったけど、霊能力婆さんとの戦いを経て精神バトルのやり方もなんか解った気がする。なので霊障まがいのトラブルで糧品家に迷惑をかけているコイツにも、今日はキチンと一言物申す所存である。
こうして糧品宅での定位置であるベランダへ向かう為、リビングにお邪魔。と、リビングと繋がったキッチンテーブルでは瑠羽ママがお茶をしていた。
「あらまぁ、いらっしゃい鳴人さん」
「どうも瑠羽のお母さん、ちょっとまたベランダをお借りしますね」
「ええどうぞ。あ、あらヤダ洗濯物が干したままだったわ」
「えぇ…!?ちょ、おか~さぁん!」
干された洗濯物を見られるのが恥ずかしいのか、急にあわてだす瑠羽が宇宙規模で愛らしい。知ってる?この子、オレの彼女なんだぜ?
まぁそんなこんなで瑠羽と瑠羽ママがわたわたと洗濯物を取りこんだ後。
オレは禍々しい気配をビンビン感じるカツオくんバットを手に、ベランダへと出た。そして胡坐をかくとスキル【塩】により手の届く位置に盛り塩を築き、対面に置いたカツオくんバットとのコミュニケーションを開始。
「スキル【瞑想】…チャクラオン!レッツメディテーション!」
そうしてカツオくんバットに対して、オーラに因る物品記憶読取とチャネリングによる二重のアプローチでアクセスを試みる…。
だが、なかなか繋がらない。
おぼろげにカツオくんバットの意識のようなモノは感じるのだが、意思の疎通が出来るレベルのチャンネルが見つからないのだ。
(むぅ、これ以上深く潜ると夢を視ているような意識レベルにまで落ちてしまうが…。仕方ない。ここはもう一段深く潜るか…)
相手が精霊や妖精なら、自身が覚醒した状態でも普通に対話が可能だった。しかしコイツは夢でしか話せない鬼婆娘やニホンオオカミ娘に近い存在のようだ。
(ォォォオォォ…)
(ムッ、繋がったか?おい、おまえはなんなんだ?)
カツオくんバットの意識に触れることに成功。だがどうも反応が鈍い。なんだ、こちらの問いかけの意味が解らないのか…?
(バットよ、おまえは何者だ?なにがしたい?なにが望みだ?)
(ォォ…。ホ…ホ、ム…ラ~ン…)
おお、初めて反応があったぞ。
(なにホムラ…?ホームランか?おい、それがおまえの望みなのか?)
(ホ~ム…ラ~ン…。ホ~ムラン…ホ~ムラ~ン…)
コイツ…、もしかしたらバットが付喪神化でもしてるのか?とするとその意識の芯になったのは、前の持ち主だった野球少年の思いか。
そう思った瞬間、オレのなかにチビッ子たちが野球をしているイメージが流れ込んできた。そして川原にある野球場の景色が、セピア色で視えてくる。
(これが…このバットの記憶か?)
するとバッターボックスに立つ前にひざをつき、バットの柄に額をつけ懸命にホームランを打つことだけを願う少年の影…。
(そうか解ったぞ。おまえはホームランが打ちたいのか?)
(ホ、ホ~ムラァ~ン!!)
(よし解った!オレがおまえにホームランを打たせてやる!)
なにやらモンスターの返り血を浴びまくったせいで禍々しい感じになってしまっているが、どうやらコイツの根っこにあるのは純真な野球少年の思いだけらしい。
…。
「あ、終わったんですかコーチ?」
瞑想を終えリビングに戻ると、待っていた瑠羽が心配そうに声をかけてくる。
「いや、まだだ。でも答えはみつかった。これからバッティングセンターに行って来るよ」
「え、バッティングセンター?じゃあわたしも」
「いや、瑠羽はここで待っていてくれ。瑠羽が一緒だと、どうしてもオレの意識が瑠羽に向いてしまうから。慣れない相手とのチャネリングが途切れると、繋げ直すのが難しいんだ」
ゴメンな瑠羽。でもこういう不可思議な存在ってば、大抵はひどく気まぐれなんだ。
だから一度気が散ってチャネリングが途切れてしまえば、それだけで機嫌を損ねてしまうかもしれない。なのでここは十分慎重を期す必要がある。
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