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渚
渚の秘密
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間違えて俺のテキーラを飲んだ結奈は、そのまま机で寝てしまった。
結奈の友達が「大丈夫?」と結奈の背中に手を乗せる。
「だいじょーぶー」
と一瞬起きたが、再びおでこを机に付け寝た。
完全な酔っ払いである。
しかし具合は悪そうではなかったので安心した。
結奈が酔っぱらったので解散しようとなった。
「結奈ちゃん送っていこうか?」
と俺の友達が言った。
下心しか見えない。
冗談じゃない。俺が送っていく。
一瞬そう言いかけた。が
「俺の方が面識あるし、月曜日も会社で会うから。その方が結奈も安心すると思うから、俺が送ってく」
そう言って結奈を送ることにした。
その時、結奈の友達に
「ごめん。彼氏から連絡来て迎えに来るって言ってて。結奈頼んでも大丈夫?」
結奈の友達、いや、確か美紅ちゃん。
ナイス。
と思いつつも、いつものテンションで
「大丈夫たよ。月曜日も会社で会うし変なことはしないから!でも住所だけ教えて。家分からないから」
と答えた。
そんなやり取りをしてる時結奈が起きた。
起きるなりいきなり
「高橋 渚。何でいつも私に冷たいの!」
と絡んできた。
しかし怒ってる割には、ずっと俺の上着の袖を掴みながら怒ってる。
結奈は本気で怒ってると思う。が、俺にはどうしても可愛く見えた。
本当に困った。
その感情が表に出ないようにするのが大変だった。
そうしているうちに運転代行が来た。
代行が来たので、皆解散した。
俺は結奈を連れ、駐車場に行く。
代行の人に住所を伝え、結奈を後ろの席に乗せる。隣に俺が座る。
車に揺られ眠くなったのか、結奈が俺の肩に寄りかかってきた。
本当に無防備過ぎる。
今すぐ抱きしめてやりたくなったが我慢した。
代わりに手を握ってやった。
俺があれこれ心のなかで格闘しているうちに結奈の家に着いた。
代行の運転手に「ありがとう」と言って結奈を家の前まで運ぶ。
当然家には鍵が掛かっているので、結奈の鞄をあさる。
見つかった。
が、ここからが本番だ。
家の中に入って色々と我慢できるだろうか。
玄関に結奈を置いて俺は家の中に入らない選択肢もあったが、結奈の状態を見て却下した。
おそらく玄関に置いたらそのまま玄関で寝てしまう。
風邪をひいたら大変だ。
悩んだ末、俺も中まで入ることにした。
何年も会いたかった結奈。今、手を出したら全て終わる。と自分に言い聞かせて中に入る。
結奈をベッドまで運ぶと、結奈が起きた。
半分寝ぼけながら
「喉が渇いた」
と言った。
俺は冷蔵庫に向かい、扉を開ける。
水を取って冷蔵庫を閉めようとしたとき、ふと気がついた。
独り暮らしなのであまり食料品は入っていなかったが、玉ねぎと人参、ウインナー、ケチャップ。そして卵。これだけはしっかりとストックしてあった。
それに気づいた瞬間、めちゃくちゃ嬉しくなった。
子供の頃同様、今でもオムライスが好きなことが分かり心が踊る。
そんなことを思いながらも、手に持っている水に気がつく。
冷蔵庫を閉め、それを結奈のもとへと持っていく。
結奈を起こし水を飲ませる。
「飲める?」
「うん」
といって結奈が水を飲む。
「大丈夫?」
コクンと結奈が頷く。
「心配だから明日の朝連絡しても良い?」
結奈を心配するふりをする。
内心では今連絡先を聞かなかったら次に聞くタイミングはあるのか?
と。
そんな心配は要らなかったらしく再び結奈が頷く。
「……」
「俺、連絡先知らないんだけど」
結奈はすぐそこにあった鞄からスマホを取り出し俺に渡す。
そして再びベッドに入って寝始めた。
スマホを渡されたものの、勝手に操作しても良いものだろうか。
結奈に聞こうと思ったものの、気持ち良さそうに寝ている。
そんな寝顔を見てしまうと起こすに起こせない。
……。
考えた所でどうにもならないので、画面を開く。
そしてLINEのアイコンをタップする。
トーク画面が映る。
美紅
お母さん
佳奈
ひとみ
○○ポイント
などの名前が並んでいた。
見てはいけないと思いつつも、つい男の名前がないか確認していた。
誰かに見られている訳でもないが、それを見ていないふりをしながら自分のLINEと交換した。
交換し終えてさっきの画面に男の名前が無かった事にほっとする。
スヤスヤと結奈はまだ気持ち良さそうに寝ている。
帰らなければと思いもう一度結奈の寝顔を見る。
そして自然と結奈のおでこにキスをしていた。
結奈の友達が「大丈夫?」と結奈の背中に手を乗せる。
「だいじょーぶー」
と一瞬起きたが、再びおでこを机に付け寝た。
完全な酔っ払いである。
しかし具合は悪そうではなかったので安心した。
結奈が酔っぱらったので解散しようとなった。
「結奈ちゃん送っていこうか?」
と俺の友達が言った。
下心しか見えない。
冗談じゃない。俺が送っていく。
一瞬そう言いかけた。が
「俺の方が面識あるし、月曜日も会社で会うから。その方が結奈も安心すると思うから、俺が送ってく」
そう言って結奈を送ることにした。
その時、結奈の友達に
「ごめん。彼氏から連絡来て迎えに来るって言ってて。結奈頼んでも大丈夫?」
結奈の友達、いや、確か美紅ちゃん。
ナイス。
と思いつつも、いつものテンションで
「大丈夫たよ。月曜日も会社で会うし変なことはしないから!でも住所だけ教えて。家分からないから」
と答えた。
そんなやり取りをしてる時結奈が起きた。
起きるなりいきなり
「高橋 渚。何でいつも私に冷たいの!」
と絡んできた。
しかし怒ってる割には、ずっと俺の上着の袖を掴みながら怒ってる。
結奈は本気で怒ってると思う。が、俺にはどうしても可愛く見えた。
本当に困った。
その感情が表に出ないようにするのが大変だった。
そうしているうちに運転代行が来た。
代行が来たので、皆解散した。
俺は結奈を連れ、駐車場に行く。
代行の人に住所を伝え、結奈を後ろの席に乗せる。隣に俺が座る。
車に揺られ眠くなったのか、結奈が俺の肩に寄りかかってきた。
本当に無防備過ぎる。
今すぐ抱きしめてやりたくなったが我慢した。
代わりに手を握ってやった。
俺があれこれ心のなかで格闘しているうちに結奈の家に着いた。
代行の運転手に「ありがとう」と言って結奈を家の前まで運ぶ。
当然家には鍵が掛かっているので、結奈の鞄をあさる。
見つかった。
が、ここからが本番だ。
家の中に入って色々と我慢できるだろうか。
玄関に結奈を置いて俺は家の中に入らない選択肢もあったが、結奈の状態を見て却下した。
おそらく玄関に置いたらそのまま玄関で寝てしまう。
風邪をひいたら大変だ。
悩んだ末、俺も中まで入ることにした。
何年も会いたかった結奈。今、手を出したら全て終わる。と自分に言い聞かせて中に入る。
結奈をベッドまで運ぶと、結奈が起きた。
半分寝ぼけながら
「喉が渇いた」
と言った。
俺は冷蔵庫に向かい、扉を開ける。
水を取って冷蔵庫を閉めようとしたとき、ふと気がついた。
独り暮らしなのであまり食料品は入っていなかったが、玉ねぎと人参、ウインナー、ケチャップ。そして卵。これだけはしっかりとストックしてあった。
それに気づいた瞬間、めちゃくちゃ嬉しくなった。
子供の頃同様、今でもオムライスが好きなことが分かり心が踊る。
そんなことを思いながらも、手に持っている水に気がつく。
冷蔵庫を閉め、それを結奈のもとへと持っていく。
結奈を起こし水を飲ませる。
「飲める?」
「うん」
といって結奈が水を飲む。
「大丈夫?」
コクンと結奈が頷く。
「心配だから明日の朝連絡しても良い?」
結奈を心配するふりをする。
内心では今連絡先を聞かなかったら次に聞くタイミングはあるのか?
と。
そんな心配は要らなかったらしく再び結奈が頷く。
「……」
「俺、連絡先知らないんだけど」
結奈はすぐそこにあった鞄からスマホを取り出し俺に渡す。
そして再びベッドに入って寝始めた。
スマホを渡されたものの、勝手に操作しても良いものだろうか。
結奈に聞こうと思ったものの、気持ち良さそうに寝ている。
そんな寝顔を見てしまうと起こすに起こせない。
……。
考えた所でどうにもならないので、画面を開く。
そしてLINEのアイコンをタップする。
トーク画面が映る。
美紅
お母さん
佳奈
ひとみ
○○ポイント
などの名前が並んでいた。
見てはいけないと思いつつも、つい男の名前がないか確認していた。
誰かに見られている訳でもないが、それを見ていないふりをしながら自分のLINEと交換した。
交換し終えてさっきの画面に男の名前が無かった事にほっとする。
スヤスヤと結奈はまだ気持ち良さそうに寝ている。
帰らなければと思いもう一度結奈の寝顔を見る。
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