ギャルゲーの悪役子息に転生しましたが、主人公の邪魔をする気はないです。 それよりも領地に引きこもってのんびり魔道具開発を行いたいです。

2章 領地での暮らし

神子様と、天使？

楽しかったぁ、歓迎会。夜中近くまで、どんちゃんワイワイ騒いでたけど、俺が寝落ちしたことでお開きになったらしい。（エンから聞いた）。お母様へのごまかしは、曲りなり？（色々あって実権がないらしい。詳しくは知らない）浄化の女神さまが、色々ごまかしてくれたらしい。ありがとうございます、浄化の女神様。

まぁ、今はそれよりも……。

「今日の朝ごはんは、おいしいですね」

ふわふわのスクランブルエッグと、サクサクのパン、シャキシャキパリパリのサラダと、ティーバッグじゃないおいしい紅茶。貴族って、得だなぁ。前世じゃ、毎朝トーストだ。

「ここの空気は、おいしいものね」

ニコニコと笑いながら、お母様がそう言った。ここら辺は、昔と変わっていないな。

「マリエールとフェルは、本当においしいものが好きだな。ここは、いろんな食べ物があるから、今の執務が終わったら、色々食べに行こうか」

おいしいものは、大好きだから大歓迎。異世界の美味しいものをいっぱい食べたい。

「楽しみです」

「私も。妊娠中の特権ね」

妊娠中は、食べなきゃだめだからね。双子だし。

「そうだな。明日の昼食に、とびっきりのものを用意してもらおう」

どんなのだろ？楽しみ。

「とびっきりのものってなあに？」

ちょ、お母様、それ聞いたらダメでしょ。

「明日の昼まで内緒だ。私の好物だからな、期待してくれ」

おー。お父様の好物か。気になるな。

「はい。期待しています」

「ん？もしかしたら……いいわ、期待しておくわね」

「二人の期待に、沿えることを祈るよ」

お父様は、美食家だからものすごくおいしいものなんだろうなぁ。

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≪お待ちしておりました。神子フェルディナンド様≫

部屋に帰ると、キラキラの金髪、海色の目、2対の翼をもった美女がいた。まさか……

≪私は、神界役所職員の天使　セーラです。試練の説明に、まいりました≫

淡々とした無表情で言い放つ。それは、理解できるんだ。それは、わかっているんだ。でも、なんで、メイド服を着てるの？それも、スカートが、えげつないほど短くて、谷間が見えるほど、胸の所がざっくり空いたアキバメイドさんみたいなメイド服なの？天使って、ひらひらふわふわの服着ているんじゃないの？