ギャルゲーの悪役子息に転生しましたが、主人公の邪魔をする気はないです。 それよりも領地に引きこもってのんびり魔道具開発を行いたいです。

みゅう

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2章 領地での暮らし

神子様、衝撃を受ける(精神的に)

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さっきまで俺が、苦戦していた死天使(死の女神の神子)ソフィーナが、草原に転がっているのはかなりシュールの光景だ。そして、その光景を作り出した張本人 アイビリアン様は、死天使ソフィーナを殴った棍棒でなんかよくわからない魔方陣を地面に書いていた。

「植物の精霊女王、一つ聞きたいことがある」

その不吉な雰囲気の魔法陣って何?クトゥルフ神話とかそういうのを彷彿させる気配を感じるんだけど?

『なんでしょう?』

いったん不気味な魔法陣を描く手を止めて、アイビリアン様は俺のほうに振り返った。

「その魔法陣は、いったい何のために書いているんだ?」

禍々しくて、ちょっと怖い。邪神召喚とかできそう。

『死の女神を呼び出すためです、神子様。あの馬鹿女神がこの事象を引き起こしたらしいので、ちょっと成敗しなくてはなりませんから』

ん?あれあと5人悪魔と闘わなくていいの?

「あと悪魔が5人残っていたはずだが?」

強さはどれくらいか知らないけど、死天使ソフィーナより強いのは嫌だなぁ。

『そんな面倒なことはしませんよ。強い敵となら戦いたいですけど、このラッシュにそろえた悪魔はせいぜい中級程度です。そんな弱い悪魔にかまって時間をかけると、私の立場的にまずいことになりますので、大本を潰してしまうことにしたのですよ』

強い敵とは戦いたいとか、とんでも発言聞いた気がするけど時間をかけるとまずいって、死天使ソフィーナが言っていた「大罪を犯して世界樹の島から出られない」ってことと関係しているのかな?

「なるほど」

『理解していただけたならばよかったです。はぁ、昔は3派閥どこでも仲が良かったですのに……』

ん?今すっごいトンデモ発言聞いた気がする。

「昔は、創造神・精霊神様・破壊神が仲良かったのか?」

3派閥どこでも仲がいいってそういうことだよね?

『はい。創造神様は、女性と会話することすら緊張するチェリーなチキンでしたし、精霊神様は、楽しいことが大好きで明るい悪戯好き、破壊神様は、常識的なお兄ちゃんお姉ちゃんっ子でした』

……は? そうぞうかみ=チェリー はかいかみ=常識的なお姉ちゃんっ子 だった?

「待て待て待て、創造神様=女狂い、精霊神様=苦労人、破壊神様=ヤンデレシスコンじゃなかったのか?」

『今現在は、です』

過去に何があったの?ねえ、過去に何があったの?

「ということは神界は、昔は今ほどドロドロしていなかったってことか?」

その3派閥が争っていなかったってことは、そういうことだよね?

『はい、清廉潔白でクリーンでした。あ、魔法陣が書き終わりました。召喚しますね』

うーん、急いで話を切り上げたいって感じだから、深く突っ込まないでおこう。

「言いたいことがあるから、早く召喚してくれ」

文句をたっぷりと言ってやる。覚悟していろよ、死の女神。
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