ギャルゲーの悪役子息に転生しましたが、主人公の邪魔をする気はないです。 それよりも領地に引きこもってのんびり魔道具開発を行いたいです。

みゅう

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2章 領地での暮らし

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水晶に閉じ込められている、元盗賊の女神ロキは、呼吸が止まるほどに、美しかった。アイビリアン様とか、ウィンディーネなんて、足元にも及ばないくらいの美しさ。

身長は、10センチ程度、瞳を閉じていてもわかる完璧な黄金比の顔立ち、薄い肩までの茶色い短髪は艶やかで光に反射して淡い粒子の光が待って幻想的、形良いアーモンド形の大きな瞳は閉じられていて、わからない。薄い茶色のシンプルで、動きやすそうな服が、彼女の美しさを引き立てていて、背中から生えたトンボみたいな形の羽が、よいアクセントになっている。権力者たちは、色仕掛けでたぶらかされたのかな?

「流石神ですね」

美しさが半端じゃない。

『はい、妖精落ちしたとはいえ、神は神。神々しいですね。本物の神は、こんな妖精落ちした神々の何倍も神々しいのですが』

「見てみたいな」

この顔立ちよりも、何倍も美しいって神々の顔面偏差値が気になる。 

『成人3年前になったら、いや程見ることになるので飽き飽きしますよ』

飽きるんだ……。いわゆる、美形は三日で飽きるってやつか。ん?待てよ。

「どういう意味だ?なんで、成人3年前なんだ?」

確かこの世界の成人は、18歳だけど神々の中ではどうなんだ?

『今の成人年齢は、15歳で神界裁判にかけられて、神々になるかどうか審議されます。そして、3年間色々修行をさせられてちなみにこの修業は非常に過酷です。堪え切れたら、神になります。ですが、500年間真面目にお勤めしておかないと、解任されますから気を付けてください。まぁ、500年勤めあげたらほかの神に指図されなくなりますから、100年真面目に、200年さぼりを覚ええ、200年上手にさぼれば、正式な神になれます』

どっから突っ込もうかな?

「神は、さぼっていいのか?」

まずこれから突っ込もう。神様って、なんかすごい石を管理してるんだよね?絶対さぼっちゃダメな奴だよね。

『真面目にやっている神なんて、一人もいませんよ。いるわけないじゃないですか。ほとんどの神が、男遊びや、女遊び、昼間からの飲酒に、賭け事、権力争い、等々あくどくて領民から金を搾り取って、不正三昧している人間貴族よりも、堕落した生活を送っています。人間世界で起こる災害は、すべて神々のさぼりのせいです』

……神って何?

「創造神様や精霊神様は咎めないのか?」

人間世界で災害起きているんですけど……、神々さぼるなよ。

『創造神様は、女遊びばかりして、この前下級の女神に手を出して子供が生まれててんやわんやしています。
 精霊神様は、キチンと咎められていたのですがストレスでもう神様止める宣言なさいました』

……精霊神様は、きちんとなさっていて本当によかった。けど創造神あんた何やってんの?

「創造神様は、女好きなのか?」

『はい、大好きです。私も、口説かれたことありますし。今代の水の精霊王は、創造神様の不認知の庶子です。創造神が、適当な下級精霊に手を出してしまってそれで生まれたのが、彼女です。なので彼女は、上級精霊として生まれ、そのせいでほかの精霊に内密にと頼み先代の精霊王に保護してもらいました』

……どう反応しようかな?

「精霊は子でも増えるんだな」

これ以外、反応のしようがない気がする。創造神、クズ過ぎるだろ。

『子では増えにくいので、救済措置として精霊樹や魔力だまりでも生まれるのですよ』

へぇ、そうなんだ。

『水の精霊王に言ってはなりませんよ。彼女は、自分の出自については知りませんので。この事は、先代水の精霊王と、私と、神子様のみの内緒ごとです』

「わかった。でも、何故伝えていないんだ?」

神界陣営の権力争いに巻き込まれないため、とかかな?

『創造神様が不認知な事と、彼女の母が伝えることを拒否したからです。彼女は、自分の出自にかなり悩んでいるようですが、どんなに聞かれても内緒にしといてください』

「わかった」

不認知の壁か。創造神様ってすんごい屑だな。
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