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「鈴菜さ、亮平のこと好きなんだよね」
そう言われた僕は、とても嬉しかった。
「ありがとう、でも...」
そう言って、僕は彼女をナイフで刺した。
~3日前~
「神戸亮平くん、この問題わかりますか?」
先生からそう言われた僕は立ち上がった。
「1.2×10²です」
僕は小さな声で、そう答えた。昔から勉強はそこそこでき、高校では学年トップの成績を維持している。両親は幼い時に両方とも他界した。今は、祖父母の家に引き取られて、ここ三和島で暮らしている。両親が他界したのが幼かったこともあり、両親についての記憶はほとんどと言っていいほどない。しかし、一つだけ鮮明に覚えていることがある。それは、2人とも何者かによって殺されてしまったということだ。
学校が終わり、僕は友達の謙弥と一緒に、近くのスーパー銭湯に行った。謙弥とは小学校の時からの付き合いで、大の仲良しだ。脱衣所で服を脱いでいると、急に謙弥が僕に言った。
「お前、鈴菜のこと好きやろ?」
鈴菜は同じクラスの橋本鈴菜のことだ。彼女とも小学校からの付き合いで、僕が小学校の時から好きだった女の子だ。誰にもバレていないと思っていたので、そう言われた瞬間に僕は驚いた。
「好きだよ」
僕は正直に答えた。いくら親友の謙弥でも、このことを言うのは恥ずかしかった。
「応援してるで」
そう言って謙弥は、ゆっくりと温泉に入った。
後に続くような形で温泉に入った僕は、ゆっくりと体を流して温泉を堪能した。幸いなことに、今日は僕と謙弥以外のお客さんはおらず、いつも以上にリラックスできた。謙弥も、先ほどの話のことで僕に気を遣ってくれて、お互い別々の浴槽に入った。
20分ほどが経過し、僕は温泉からあがろうと謙弥を呼びに行った。だが、謙弥は見つからなかった。屋外やサウナ内など、隅々まで謙弥を探したが、姿はなかった。僕は、先にあがっているのだろうと思い、小走りで脱衣所へ向かった。しかし、脱衣所にも謙弥の姿はなかった。
僕は謙弥が荷物を入れたロッカーを見た。そこには、脱ぎ捨てられた洋服と謙弥の荷物があった。それを見た僕は、安心の気持ちと不安の気持ちを両方同時に感じた。溺れてしまったのではないかという感情が出た時には、僕の足は浴槽に向かっていた。
「謙弥!!」
僕は温泉中に響き渡るほどの声量で呼んだ。すると、後ろから脱衣所のドアが開く音がした。
振り返ると、謙弥が驚いた顔で立っていた。そして、亮平に向かって言った。
「どうしたん?俺、ここにずっといるよ」
その声を聞いて、僕は安心した。さっきまでの不安がすべて消し飛んだ。
「ごめんごめん。なんか、変なこと考えてしまってたわ」
僕はそう言って、笑顔で謙弥の元へ向かった。
謙弥の元へ行き、一緒に温泉を出た時、僕は不審に思った。
「ていうかさ、さっきまで謙弥どこにおったん?いろんなとこ探したけど謙弥はどこにもおらんかったで」
そう言うと、謙弥は一瞬の間を挟んで言った。
「いやー、タオルを借りるのを忘れてしまって、エントランスにタオルを借りに行ってたんよ」
謙弥は笑顔でそう言った。僕は、変な不審感を抱きつつも、謙弥の発言に納得した。着替えていると、謙弥は言った。
「鈴菜って、両思いなんかな?」
僕はこの言葉を聞いて、強く言った。
「そんなわけないやん、逆にあっちは俺のこと嫌いなんやと思うよ」
謙弥は声を出して笑った。僕は、少し悲しい気持ちを抱きながらも、着替えることに集中した。謙弥はずっと笑っていた。謙弥の笑い声が嫌になって、僕は少しでも音を消そうと、ドライヤーを使った。髪を乾かしている間に、謙弥も着替えを済ませた。ドライヤーの電源を切った瞬間、謙弥がこう言った。
「俺は亮平の恋を応援してるで。鈴菜もお前のことをもっと知ったら好きになるよ」
少し機嫌が悪かった僕は、そっけない対応をしてしまった。鏡に映る謙弥の顔も見たくなくなり、違う方向を向いた。すると、立て続けに謙弥が言った。
「まぁ心配すんなって、どうせ将来結婚するんだから、鈴菜が無理でもそれ以上の人に出会えるって」
イライラが止まらなかった。大の親友にここまで言われると余計に腹が立ってしまった。これ以上好き勝手言わせるわけにはいかないと思い、僕は謙弥にむかってガツンと言おうと謙弥の方向を向いた。すると、謙弥は自分の頭に銃口を向け、
「楽しかったで、ありがとう。絶対に助けに来てね...」
そう言って、自分の頭を銃で撃ち抜いた。
そう言われた僕は、とても嬉しかった。
「ありがとう、でも...」
そう言って、僕は彼女をナイフで刺した。
~3日前~
「神戸亮平くん、この問題わかりますか?」
先生からそう言われた僕は立ち上がった。
「1.2×10²です」
僕は小さな声で、そう答えた。昔から勉強はそこそこでき、高校では学年トップの成績を維持している。両親は幼い時に両方とも他界した。今は、祖父母の家に引き取られて、ここ三和島で暮らしている。両親が他界したのが幼かったこともあり、両親についての記憶はほとんどと言っていいほどない。しかし、一つだけ鮮明に覚えていることがある。それは、2人とも何者かによって殺されてしまったということだ。
学校が終わり、僕は友達の謙弥と一緒に、近くのスーパー銭湯に行った。謙弥とは小学校の時からの付き合いで、大の仲良しだ。脱衣所で服を脱いでいると、急に謙弥が僕に言った。
「お前、鈴菜のこと好きやろ?」
鈴菜は同じクラスの橋本鈴菜のことだ。彼女とも小学校からの付き合いで、僕が小学校の時から好きだった女の子だ。誰にもバレていないと思っていたので、そう言われた瞬間に僕は驚いた。
「好きだよ」
僕は正直に答えた。いくら親友の謙弥でも、このことを言うのは恥ずかしかった。
「応援してるで」
そう言って謙弥は、ゆっくりと温泉に入った。
後に続くような形で温泉に入った僕は、ゆっくりと体を流して温泉を堪能した。幸いなことに、今日は僕と謙弥以外のお客さんはおらず、いつも以上にリラックスできた。謙弥も、先ほどの話のことで僕に気を遣ってくれて、お互い別々の浴槽に入った。
20分ほどが経過し、僕は温泉からあがろうと謙弥を呼びに行った。だが、謙弥は見つからなかった。屋外やサウナ内など、隅々まで謙弥を探したが、姿はなかった。僕は、先にあがっているのだろうと思い、小走りで脱衣所へ向かった。しかし、脱衣所にも謙弥の姿はなかった。
僕は謙弥が荷物を入れたロッカーを見た。そこには、脱ぎ捨てられた洋服と謙弥の荷物があった。それを見た僕は、安心の気持ちと不安の気持ちを両方同時に感じた。溺れてしまったのではないかという感情が出た時には、僕の足は浴槽に向かっていた。
「謙弥!!」
僕は温泉中に響き渡るほどの声量で呼んだ。すると、後ろから脱衣所のドアが開く音がした。
振り返ると、謙弥が驚いた顔で立っていた。そして、亮平に向かって言った。
「どうしたん?俺、ここにずっといるよ」
その声を聞いて、僕は安心した。さっきまでの不安がすべて消し飛んだ。
「ごめんごめん。なんか、変なこと考えてしまってたわ」
僕はそう言って、笑顔で謙弥の元へ向かった。
謙弥の元へ行き、一緒に温泉を出た時、僕は不審に思った。
「ていうかさ、さっきまで謙弥どこにおったん?いろんなとこ探したけど謙弥はどこにもおらんかったで」
そう言うと、謙弥は一瞬の間を挟んで言った。
「いやー、タオルを借りるのを忘れてしまって、エントランスにタオルを借りに行ってたんよ」
謙弥は笑顔でそう言った。僕は、変な不審感を抱きつつも、謙弥の発言に納得した。着替えていると、謙弥は言った。
「鈴菜って、両思いなんかな?」
僕はこの言葉を聞いて、強く言った。
「そんなわけないやん、逆にあっちは俺のこと嫌いなんやと思うよ」
謙弥は声を出して笑った。僕は、少し悲しい気持ちを抱きながらも、着替えることに集中した。謙弥はずっと笑っていた。謙弥の笑い声が嫌になって、僕は少しでも音を消そうと、ドライヤーを使った。髪を乾かしている間に、謙弥も着替えを済ませた。ドライヤーの電源を切った瞬間、謙弥がこう言った。
「俺は亮平の恋を応援してるで。鈴菜もお前のことをもっと知ったら好きになるよ」
少し機嫌が悪かった僕は、そっけない対応をしてしまった。鏡に映る謙弥の顔も見たくなくなり、違う方向を向いた。すると、立て続けに謙弥が言った。
「まぁ心配すんなって、どうせ将来結婚するんだから、鈴菜が無理でもそれ以上の人に出会えるって」
イライラが止まらなかった。大の親友にここまで言われると余計に腹が立ってしまった。これ以上好き勝手言わせるわけにはいかないと思い、僕は謙弥にむかってガツンと言おうと謙弥の方向を向いた。すると、謙弥は自分の頭に銃口を向け、
「楽しかったで、ありがとう。絶対に助けに来てね...」
そう言って、自分の頭を銃で撃ち抜いた。
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