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第一章 それぞれの出逢い
第四話 クラスメイト 3
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時間は前回のエピソードから3時間ほど前にさかのぼる。
香織は小学校の頃からバレー部であり、遂にはキャプテンまで務めた。クラスでは学級委員になり、とことんリーダーシップを発揮していた。今度の学級会でも、クラスの級長に立候補しようとしている。
そんな香織だが、誰にも言えない秘密がある。それは、ショタ好きだということである。きっかけは、携帯で遊んでいる時にたまたま広告を踏んだときにでてきたサイトを見てからだ。近頃は少々、いじめる系にもハマってきている。
「そしたら野久保がさー、」
朝練が終わり教室へ向かいながら、香織と明良と、同じクラスの木下 麗花は先週放送されたクイズ番組の話をしていた。そして、教室の中に入ると、たまたま早く来ていた貴哉がいた。明良が声をかける。
「え、珍しい、貴哉がいる!」
「う、うるせーよ」
貴哉はそれだけ言うと教室から出て行った。それを見て麗花が言う。
「ねぇ、なんなのあいつ。」
「さぁね、可愛い3人に囲まれて照れてるんじゃねぇの。」
「言えてるー!」
明良と麗花はゲラゲラ笑っている。
「でもさー、本当、麻耶先輩の弟とは思えないよねー。」
「本当だよ。実はあいつ拾われてきたんじゃねぇのって!」
「えー、明良ひどーい!」
また2人がゲラゲラ笑い始めた時に、香織が明良を軽く小突いた。
「いたっ!ちょっと何すんの!」
「あんたね、幼なじみかなんか知らないけど言っていいことと悪いことがあるでしょ?それに、麗花もそんなことで笑ってちゃダメじゃない。」
「、、、分かったよ。」
明良は少々ふて腐れながら自分の椅子に座る。麗花は少々、真顔になった香織を怖がっているようだ。そんな2人を尻目に、香織は物思いに耽る。
(確かにあいつ、あの憎らしい麻耶先輩の弟とは思えないわね。あんなに強気でもなさそうだし、その気になれば私でも勝てそうだし、そして何より、ちょっと童顔だし可愛いし、)
「えっと、香織、何笑ってるの?怖いよ?」
思わずにやけてしまった香織に、麗花が怪訝そうに声をかける。
「あー、ごめんごめん、ちょっと考え事してた。」
適当に返事を返すとまたさっきの続きを考え始めた。
(昨日、携帯で読んだ話、興奮したなー。いくらなんでも××××はないと思ってたけど、案外悪くなかったわね。フフ、あれをあいつで試してみるのもありかしら。)
「だから、香織!怖いって!」
麗花の声は届いていないようだ。
つづく
香織は小学校の頃からバレー部であり、遂にはキャプテンまで務めた。クラスでは学級委員になり、とことんリーダーシップを発揮していた。今度の学級会でも、クラスの級長に立候補しようとしている。
そんな香織だが、誰にも言えない秘密がある。それは、ショタ好きだということである。きっかけは、携帯で遊んでいる時にたまたま広告を踏んだときにでてきたサイトを見てからだ。近頃は少々、いじめる系にもハマってきている。
「そしたら野久保がさー、」
朝練が終わり教室へ向かいながら、香織と明良と、同じクラスの木下 麗花は先週放送されたクイズ番組の話をしていた。そして、教室の中に入ると、たまたま早く来ていた貴哉がいた。明良が声をかける。
「え、珍しい、貴哉がいる!」
「う、うるせーよ」
貴哉はそれだけ言うと教室から出て行った。それを見て麗花が言う。
「ねぇ、なんなのあいつ。」
「さぁね、可愛い3人に囲まれて照れてるんじゃねぇの。」
「言えてるー!」
明良と麗花はゲラゲラ笑っている。
「でもさー、本当、麻耶先輩の弟とは思えないよねー。」
「本当だよ。実はあいつ拾われてきたんじゃねぇのって!」
「えー、明良ひどーい!」
また2人がゲラゲラ笑い始めた時に、香織が明良を軽く小突いた。
「いたっ!ちょっと何すんの!」
「あんたね、幼なじみかなんか知らないけど言っていいことと悪いことがあるでしょ?それに、麗花もそんなことで笑ってちゃダメじゃない。」
「、、、分かったよ。」
明良は少々ふて腐れながら自分の椅子に座る。麗花は少々、真顔になった香織を怖がっているようだ。そんな2人を尻目に、香織は物思いに耽る。
(確かにあいつ、あの憎らしい麻耶先輩の弟とは思えないわね。あんなに強気でもなさそうだし、その気になれば私でも勝てそうだし、そして何より、ちょっと童顔だし可愛いし、)
「えっと、香織、何笑ってるの?怖いよ?」
思わずにやけてしまった香織に、麗花が怪訝そうに声をかける。
「あー、ごめんごめん、ちょっと考え事してた。」
適当に返事を返すとまたさっきの続きを考え始めた。
(昨日、携帯で読んだ話、興奮したなー。いくらなんでも××××はないと思ってたけど、案外悪くなかったわね。フフ、あれをあいつで試してみるのもありかしら。)
「だから、香織!怖いって!」
麗花の声は届いていないようだ。
つづく
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