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受信少年と、1つの願い。

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願いを、聞いた。

『 黒渦だらけのキャンバスさえも、色鮮やかに彩るような、そんな貴方に、会えますように』



この声を、知っている。


笑っているけど、少し寂しそうで。


助けを、待っているようで。




ずっと王子様になってあげたかった。




やっと望んでくれたね。


ならば。




綺麗に色を塗りかえる、魔法の筆は、ないけれど。


真っ白で眩しいキャンバスを持って、





夢みる彼女あなたに逢いに行く。



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