Revolution Calling!俺と黒猫が異世界秩序改変に挑戦する話

猿型茄子

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醤油が作れないなら魚醤を作ればいいじゃない

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西のビーチに戻って、再びテントを設営した。バカ猫に魚を全部喰われたので、
今日の晩飯は貝とナマコだな。残ってる干物2枚は明日の朝食用に取っておこう。
ロップはまた独りフリスビーで遊んでいる。いいご身分ですね。

取り合えず、緑色のナマコ?を解体する。腹を割って、内臓を抜いた後、
腸と思われる部分をしごいてウンコを掻き出す。包丁で叩いて、塩を加えて
瓶詰にしよう。20匹の内、18匹は干し網にいれて吊るした。干しナマコだ。
残り2匹は今晩俺が食う。牡蠣みたいな貝は昨日と同様に焼いて食おう。
トコブシみたいな貝は、殻から外してスライスして、ナマコと一緒に海水で
水貝にしてみよう。ロップは飯抜きだ。魚を全部喰いやがったからな!

俺が晩飯の準備をしていると、ロップがフリスビーを抱えて、
ぽてぽて近寄って来た。

「レイ様、ご飯の用意っすか?ボクも手伝うっすよ?」

「ロップ君、君は晩飯抜きですよ。何を言っているんですか?あっちで遊んでいなさい」

ロップが悲しそうに項垂れているが、仕方がない。干物は明日の朝食だし、
残っている食材は貝とナマコだけだからな。

二匹のナマコと10個のトコブシみたいな貝のスライスを海水に入れて、
基本魔法で温度を下げる。キンキンに冷えたところで、ポータブルストーブにも
火をいれる。牡蠣も10個取ってきたからな。さあ晩飯だ。

牡蠣を焼きつつ、ナマコとトコブシの水貝を食う。
どちらもゴリゴリした歯ざわりだが、美味しいね。酒が欲しい。
焼き牡蠣は相変わらず美味い。ロップが恨めし気に見ているが、無視して
完食した。だがやっぱり、塩味だけって物足りないな。日本人には醤油と味噌が
必要なんだよ。だけど作るのは難易度が高いね~。大豆とか米とか麹とか無いし。
ん?待てよ。大豆醤油は無理でも、魚醤なら作れるじゃないか!

昔、ゲテ村とアジ釣りに行った時に、大量に釣れた事があった。
その晩はナメロウ大会になった。美味かったが、残ったのは大量のアジのアラだ。
大量の頭と中骨、ワタをどうしようかと悩んでいたが、ゲテ村が魚醤を作ってみようと言い出した。
大量のアラを瓶に放りこんで、適当に塩をいれた。あの時二人とも酔っぱらって
たからな。本来は全体に対して、25パーセント位の塩らしい。
仕込んだ後、数日はワクワクしながら観察していたが、段々ゲログロ状態に
なって行くと、俺達は興味を失っていった。さらに数日後。ゲテ村は瓶を収納棚
にしまい込んだ。無かった事にしたかったらしい。

ウスターソースの開発者のリーさんと、ペリンさんも仕込んだソースを放置して
いたらしいからな。俺やゲテ村と同じ心境だったのかも知れない。
東海林さだおさんも沢庵を仕込んだ時は、無かった事にしようとしたらしい。

1年程して、部屋の整理をした時に、仕込んだ魚醤?の瓶が発掘された。
取り合えず味を試してみる事になったが、蓋を開けると凄まじい匂いが炸裂した。
布で濾して、鍋で沸騰させてから味見をしてみたが、なんだこれ!クサヤ汁か!
地獄調味料を俺達は作ってしまった。残念ながら出来上がったヘルナンプラーは
廃棄した。

多分、適当な塩加減とアジのアラしか使わなかったせいだろうな。身の部分も
必要なんじゃないだろうか?
後で調べたが最大の要因は、蓋を密閉していた事だろう。
魚醤は好気性発酵なので空気が必要らしい。
それとワタを入れると発酵は促進するらしいが、匂いもキツくなるらしい。
だがそれ以降、俺達が魚醤作りに挑戦する事はなかった。ヘルナンプラーの
インパクトが強すぎたのだ。

あのヘルナンプラーを思い出すと躊躇するがトライ&エラーだ。
俺はこの島で生きていかなければならない。
明日は魚醤用の魚をゲットしよう。東の磯場で満潮でも顔を出してた岩があった。
あの辺りでサビキ仕掛けで試してみよう。

翌日、残りの緑カサゴの開きをポータブルストーブで焼く。
これも釣っておかないとな。またカニ網に緑ゴンズイが掛かっていればいいんだが。今日は塩作って、魚醤用の魚を釣って、時間があれば緑カサゴも釣ろう。
牡蠣みたいな貝は結構簡単にゲット出来るので、最悪の場合でも今日の晩飯は、
焼き牡蠣だ。

ロップがうにゃうにゃ近寄って来た。昨晩は飯抜きの刑を執行したので、焼きあがった干物を与えるとガツガツ食い尽くした。
君、魚は嗜好品だって言ってたよね?なんか魚ジャンキーみたいになってきたな。

テントを回収して、ロップを肩車して東の磯場に行く。干し網のナマコはこのまま吊るしておこう。今日はやる事が多いな。

取り合えず昼まで塩を作った。結構作業に慣れて来たので、昼前に昨日と同じ位
の塩を作れた。ロップは岩場でマラカスを振って踊っている。
俺はそんな物を持ってきた覚えはないのだが。潮もやや引いて来たのでカニ網を引き揚げてみる。

昨日ほどではないが、緑のゴンズイが結構入っている。型を厳選してワタを抜いた後、またカニ網を放り込んだ。
さばいたゴンズイはクーラーボックスに入れとこう。バケツで放置するとロップに食われるからな。面倒だが基本魔法で海水を凍らせて、
クーラーボックスにゴンズイと一緒に入れた。昼飯は残りの緑ゴンズイのマース煮だ。ロップ用のは10匹ほどバケツに入れて置いた。

現在12時。ロップと共に昼飯を食い終わった。マラカスの件は、あえて聞かなかった。他にも何か持ち込んでいると思う。
晩飯分のゴンズイはクーラーボックスに確保済だ。午後は沖に見える岩場に行って、サビキ釣りを試してみよう。

沖の岩場にロップを肩車して飛んで行った。
魔法の収納袋を展開して、必要な道具を選んだ。
取り合えず、安物の磯竿と、安物スピニングリール、サビキ仕掛けでいいな、あとタライも出しておく。捕らぬ狸の皮算用だが、サビキだと大量に釣れる事があるからな。あ、重要な事があった!
「ロップ、今から俺は、お魚を釣るけど絶対食うなよ!あっちでマラカスでも振っていなさい」

「大丈夫っすよ。レイ様、ボクは言われた事は守るっすよ!」

魚があると我慢できなくなるって言ってたよな?
....まあ、ロップを信じよう。コマセも無いし、釣れるかどうかも分からないしな。


取り合えず、サビキ仕掛けを結び着けて投入する。
前世ではサビキは使い捨てっぽい扱いをしていたが、ここでは貴重品だ。今までの釣りで使った仕掛けも、ちゃんと保管してるんだよ。
サビキ仕掛けは針が多くて面倒くさいが回収して再利用するよ。

仕掛けを投入してしばらくすると、プルプル当たりがある。
竿を引き上げると、15センチ位の魚が、5匹上がってきた。

なんだろうね?サバみたいな模様だけど、全体的に緑だ。カタクチイワシとは逆に下顎が突き出してる。緑イワシと命名しよう。
タライに海水を汲んで入れておく。沢山釣れるといいな。

その後、釣りを続けると2時間位で大量の緑イワシが釣れた。50匹位いるんじゃないだろうか。
ロップがタライに頻繁に接近しようとしていたが、睨み続けて牽制した。

取り合えず釣り具を回収しタライを抱えて磯に戻る、確認すると54匹いた。
魔法の収納袋を展開して、常滑の甕を3つ取り出す。1つには今まで作った塩が入っているのだ。

4匹はロップのオヤツにしよう。バケツに入れて差し出すとがっついて来た。
残りの50匹は分けて塩漬けにしよう。25匹はそのまま甕に入れる。一匹ずつ計量する暇はないので、一匹80グラムだとして2キロ?500グラムの塩を甕に入れて混ぜる。もう一つの甕にはワタを抜いた、残りの緑イワシを入れて同量の塩を入れる。ワタありとワタ抜きでどう違うのか興味があるのだ。
でも結構な量の塩を消費したな~。まだまだ塩の量産は続けなければならない、まあ魚醤?になるのは1年後だけどね。ヘルナンプラーにならない事を願う。

現在15時。そろそろ西のビーチに戻らねばならないな。枯れ枝は昨日までロップが集めた分が、十分に残ってる。晩飯は緑ゴンズイだけでは寂しいので、牡蠣を10個ゲットした。入手は楽なんだけど、程々にした方がいいかもな。
そろそろ山の幸も食べたくなってきた。洞窟に戻ったら周辺の調査を始めよう。今ある塩は5キロ位だ、10キロ生産したら洞窟に戻ろう。

西のビーチでテントを設営して晩飯だ。ロップには緑ゴンズイをバケツで渡し、俺は牡蠣を焼きながら、緑ゴンズイを海水で炊いてマース煮だ。

やっぱ美味いね!緑ゴンズイも牡蠣も。この緑ゴンズイは天ぷらにしたら
もっと美味いんじゃないかな? まあ小麦粉も卵も無いし、想像に留めて置こう。

明日は、今日と同じ工程を行おう。残念ながら持ってきた甕は魚醤用に使っているので残りは無い、だが、緑イワシで煮干しを作れるじゃないか!
明日は煮干しを作ろう!
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