Revolution Calling!俺と黒猫が異世界秩序改変に挑戦する話

猿型茄子

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会議は踊る、されど進まず。ナマコのせいで

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帰路は再び最高速で石河原まで飛んだ。約一時間程の工程だ。俺も速くなったね。
一旦、石河原に降りてラジオ体操をする。最高速度での飛行は魔力の消費が
キツいという事もあるが、熊さんに会えないかなという下心もある。
ちょっとブラブラしていたが、エーラ達が暇そうにしているので村に向かおう。
じっくり粘れば会えそうな気もするんだけどね。

再び空を飛び、最高速度で村を目指す。リリも慣れてきたようで、
キャッキャキャッキャはしゃいでいる。
「うんわ~レイ兄ちゃん、速いだなや~」

「うにゃ~!エーラちゃん、暴れないで欲しいっす!」
ロップはまだエーラに慣れていないようだ。

一時間も掛からずに村に到着した。現在9時半。広場に降りて、そのまま村長宅に向かう。
俺達が広場に着いた時点で伝令が走ったようで、村長宅前に着くとゴレロフさん
とココエラさん、それに赤子を抱いた知らない女性が出迎えてくれた。

「よく戻ったな使徒様。早速、頭衆に招集を掛けた。午後から会合を行おうと
思うが如何か?それと今回も臨時会合扱いなので、ベルルフから、エイエラと
リリエラも出席して欲しいと依頼があってな。海の話が聞きたいらしい。
エイエラ、リリエラ大丈夫か?」

「オラ良く分かんねえけど、いいだよ」
「構わねーよ。ゴレロフのおっちゃん。それにしても赤ちゃん大分大きくなったな」

赤ちゃん!てっきり独身かと思ってた!この美人さんが奥さんか。
ゴリマッチョには勿体ない色白の嫋やかな人だ。
奥さんは一礼してから村長宅に戻った。いいなあ奥さんって。俺は使徒だから
ずっと独身さ!ううっ。
気を取り直そう。

「ゴレロフ村長、会合まで時間があるので、庭をお借りしてもいいですか?
食事をしたいので」

「使徒様、ひょっとして海の幸かのう?」
ゴレロフさんが物欲しげな目で俺をみる。

「え、ええ。ココエラさんや奥様、お子様とご一緒にいかがですか?」

ゴレロフさんは満面の笑みを浮かべた。怖いよ。
「ご馳走になろう、使徒様。だが坊はまだ乳飲み児だ。ちょっと行ってくる!」

ゴレロフさんはココエラさんと奥さんに伝えにすっとんでいった

俺はこの際、干しナマコを試してみようと思った。
まずメリン茸をぬるま湯で戻す。初めてなのでどんな味なのか分からない。
匂いを嗅ぐと椎茸とは大分違うな。

そして、今までのグンドゥルックは半乾燥だったのでそのまま鍋に投入
していたが、もうカラカラに乾いている。今回はグンドゥルックも丁寧に
水で戻そう。

ダッチオーブンには干し牡蠣と煮干しを入れて水に漬けておく。
ナマコは腹をキレイに洗って適当に輪切りにしてからダッチオーブンに入れた。
味付けはなんとなく、塩とショウガと若干の胡椒、唐辛子、それに行者
ニンニクのグンドゥルックなら行けるような感じがしている。

後は干物と殻付き牡蠣を七輪で適当に焼けばいいだろう。茸やグンドゥルックを
戻すのに時間が掛かるので、エーラ達には遊んでいるように伝えた。
特にお手伝いも必要ないしな。

しばらくして茸とグンドゥルックが戻ったので、味を確認してみる。系統として
は干し舞茸の戻し汁に近いかな。細かく刻み、戻し汁とともにダッチオーブンへ投入。
グンドゥルックは漬物の様な酸味が懐かしい、これも細かく刻んで、戻し汁とともに投入した。

ちょっと閃いたぞ!赤芋を摺り下ろしたものも入れてみよう。トロミがつくかもしれない。

魔法で炊き、沸いてきたところに唐辛子を入れ、塩とショウガの絞り汁、それに
少々のブラックペッパーで味付けをしてみた。なかなか複雑な味わいだ、
悪くない。ここで赤芋の擦りおろしをいれてみる、特にとろみは出ていないな、
まだ足りないのか?赤芋摺り下ろしを、もう一個分投入すると、う~ん?
ゆるゆるのポタージュみたいになってきた。
俺的にはとろみを付けたかったんだが、やっぱり、ちゃんとしたデンプンじゃないとダメだな。今後の課題にしよう。

よし、ちょっと味見してみよう。
ナマコ片を箸でつまんで冷ましてから口に入れてみた。プリンプリンの何かが
口中をくすぐる。美味いぞ!味付けはもうちょっと考慮が必要かも知れないが
十分に美味い。干しナマコは結構あるから、村に放出するか?
でもこんなに美味いなら俺の分も確保したいぞ。簡単にとれるけど乱獲するとすぐ減るしな。

俺が思案しているとティエラさんがやって来た。随分早いね。
「使徒様お帰りなさいませ。こんな所で何をなさっているのかしら?」
「これからゴレロフさん一家と昼餐ちゅうさんです。よろしかったらティエラさんも如何です?ご意見も聞きたいので」

「まあ、嬉しいですわ。喜んでご一緒させて頂きますわ」

俺は細長い大型七輪に火をいれた。1人干物1枚と殻付き牡蠣3個でいいかな。それと赤芋を1人2個分検討で茹でておく。

ゴレロフさん達がやってきたので、エーラ達を呼んだ。

「さあ、飯にしようか使徒様。楽しみにしているぞ。おおティエラもいるな。」
「使徒様すみませんのう。ありがたくご馳走になりますじゃ」
「使徒様、先程はご挨拶もせず、失礼いたしました。ちょっと坊が粗相をしてしまいましたので。私はゴレロフの妻。ダリエラと申します」

「どうも、レイと申します。以後よろしくお願いします。ゴレロフさんと
ココエラさんとはお会いして間もないですが。大変お世話になっております」

さて食事にしよう。ここは鬼人族の村なので、俺ルールの”頂きます”はしない。
「では焼き物は多少時間が掛かりますので、まずはこちらをお試しください」
皆にナマコの煮物を椀に入れてフォークとともに配った。俺は後でいいや。
殻付き牡蠣とカサゴの干物を七輪で焼く。
「ふむ、今まで食べた事がない食感だが美味い。使徒様これは何だ?」

「海の生き物で、俺はナマコと呼んでいます。ナマコを干したものを水で戻して
煮たものですね。実はこれについては今回が初の料理なんです。そこそこ上手くいってほっとしてますよ」

「....ナマコか、使徒様、これはたくさん採れるのか?」

「採るのは簡単ですが、採りすぎるとすぐにいなくなります。それにこの生き物
はほとんど水分なので食べても大して腹を満たす事は出来ないでしょう」

ゴレロフは考えこんでいる。
ティエラが質問してきた。、

「使徒様、大変美味ですわ、この汁が見事ですね。知っている素材の味もしますが、これはどうやって味付けしているのでしょうか?特にこの酸味が気になりますわ」

「土台を支えるのはメリン茸の戻し汁、それと牡蠣という海の生き物を干したもの、それに海の魚を煮て干したものの出し汁です。
味付けは塩、ガンガスの根ショウガカスレの実胡椒ピリピリの実唐辛子に加えて、発酵させた乾燥野菜グンドゥルックを入れています。とろみを出そうと思って赤芋を摺り下ろしたものを加えたんですが、これは失敗でした。今後の課題ですね。酸味は発酵させた乾燥野菜グンドゥルックから出ます。宜しかったら作り方を教えますよ。ただの乾燥野菜と違って酸味がつくので俺も重宝しています。塩も使いませんしね」

「まあ、塩を使わないのですか?是非ご教授お願いしますわ」

ココエラとダリエラは無言で食べている。
エーラとリリは小声でボソボソ話している、『これってあのウンコ?』
聞こえてるぞ、食事中にウンコとか言うな!

「次はこちらをどうぞ」
焼き牡蠣を一人3個ずつ配った。
「これも変わった食材だな。使徒様、どこを食べるんだ?」

「リリも言っていましたが、鬼人族は貝を食べないんですか?真ん中の柔らかい
所を掬って食べてください」

「ふむ、ベルルフなら何か知っているかもしれんが、俺は見た事ないし、無論
食べた事もない」

ゴレロフはフォークで牡蠣の身を掬って口に入れた。
「おお、これが海の味か、鮮烈だ!これは美味い」

「これが先程の煮物に味を加えていた生き物ですか、お酒が欲しくなりますわ」

「ああ、これは美味しいですね。最近乳の出が悪かったのですが、これを食べていれば良くなりそうな気がします」

ダリエラさんは母乳の出が悪かったのか、牡蠣は栄養たっぷりだからな、
干し牡蠣を提供するか。
「牡蠣は非常に栄養豊富です。干したものなら差し上げましょうか?」

「え、本当ですか!ありがとうございます、使徒様!」
「使徒様、家内への配慮、痛み入る」

ティエラが物欲しそうにみているので、
「勿論ティエラさんにも」

「まあ、使徒様、ありがとうございます。お礼は期待してくださいね」

ココエラさんはエーラやリリに海の話を聞いているようで、ニコニコしながら
牡蠣を食べている。

その後、干しカサゴを焼いて提供し、昼餐ちゅうさんはお開きになった。俺も会話と焼き上げ作業の合間に食事をしたが、ぶっちゃけ食った気がしなかった。
その後、後片付けして、ダリエラさんと、ティエラさんに20個ずつ干し牡蠣を
提供し料理方法を教えた。まあ俺の場合、汁物にぶち込むだけだがな。
また、二人にグンドゥルックの作り方を教えると非常に喜んでくれた。
やはり酸味を出す食材が少ないのだろう。

しかし、干しナマコは想像以上に美味かった。味付けは今後も色々試してみよう。

「使徒様、大変ご馳走になった、感謝する。だが他の頭衆には黙っていた方が良いかもしれんな。ティエラも内緒だぞ。ガハハ」
確かにベルルフさんとかはヘソを曲げるかもしれない。

「さて、そろそろ頭衆が集まる頃合いだ、衆議堂の方へ向かおうか」

ゴレロフさんに促され、俺達は衆議堂へ向かった。

衆議堂には既に他の頭衆が集まっていた。

「おお、皆の衆、もう集まっていたか。遅れてすまぬな、では臨時会合を始めるとしよう。まず、使徒様からご報告をお願いしたい」

「はい、では今回持ち帰った塩です」

俺は収納袋から土嚢袋を4つ引っ張り出した。おおーっと歓声が起こった。

「前回より大分多いですな。これは村人全員に配るか、保存食に回すか迷う量ですな」
ベルルフさんが悩んでいる。村人は何人いるんだろう。ゴレロフ村長に聞いてみた。
「村人は全部で何人いるんですか?」

「収監中のゲドルフ一党や、村を離れているベルザロフ一党を合わせて412人だ」

ベルザロフ一党が24人、収監中のゲドルフ一党は29人らしい。つまりそれ以外の村人は359人だ
96キロを頭割りすると一人当たり、大体270グラム位になる。塩なんて個人で調理に使う分ならそんなには必要ない。
しかも個人単位で頭割りする必要もなく、家庭単位で家族数を考慮して支給すれば当面は十分だろう。
俺がそのように意見すると。

「そうですわね。ワタクシは使徒様の意見に賛成ですわ。今日、使徒様に塩なしで味が付く乾燥野菜の作り方を教えて貰いましたの。これを村人に伝えれば、
野菜に関しては保存食で当面塩は要らなくなりますわ」

おおーっ場が大きくどよめいた。

「今回は村の衆に配ったらどうだろうか?使徒様も銛打ちの練習でまた海へ
行かれるだろう。これが最後の塩でもあるまい」
ギギロフさんも賛成の様だ。

「では、決をとろう。使徒様の案で村の衆全員に配るのに賛成の者」
どうやら全員が賛成の様だ。

「分かりました。分配方法や量は皆さんにお任せします。それと干物が少しあり
ますので、これもお渡しします。ただ到底村人全員に提供する程の量はありません。前にも言いましたが家族単位で抽選にする位しか、俺には思いつきません。
皆さんにお任せします」

「海ではあまり魚が獲れないという事ですか?」
魚の事だけに、ベルルフさんが質問してきた。
「いえ、獲ろうと思えばいくらでも獲れるでしょう。ですが保存方法と運搬方法
がありません。以前に酒席でお出しした煮干しなら大量に生産し、運搬できるでしょうが、あれは本来出し汁を取るためのもので、腹を満たす類の食べ物ではありません」

珍しくキーロフさんが声を上げた。
「前に使徒様から頂いた、"コノワタ"はどうですかな?塩蔵品だから日持ちは
するのではないですかな?」

どうやらコノワタを気に入ったらしい。3瓶仕込んで来たけど、どうしようかな?
ドルロフさん、ワイルフさん、アーロフさんに渡すつもりだったんだけど。

「コノワタは希少な品です。ナマコという生き物20匹で1瓶しか仕込めません」

俺は続けて俺の意見を述べた。
「残念ながら、塩以外の海産物は現状では嗜好品にしかならないでしょう。
魚類は川の魚でいずれ代替できると思いますが、俺にしか持ち込めない海の嗜好品を村に放出するのはあまり良くないと思います。食料不足の解消はやはり獣を狩るのが一番効率的だと思います」

「ふむ、しかし昼に使徒様に馳走になったナマコは実に美味かった。
また食べたいものだ」

何このバカ村長!自分で秘密にしようって言っておいて自分でバラシてやがる。
ティエラさんとアーロフさん、ドルロフさん以外の全員がギロッと村長を睨んだ。

ベルルフさんが冷たい声で村長を詰問する。
「....村長、どういう事ですかな?」

ワイルフさんがダミ声でがなりたてる。
「村長、ワシはアンタを見損なったぞ!」

珍しくキーロフさんまで声をあげた
「村長、人の上に立つ者がこのように己の事しか考えられぬ御仁であったとは情けない。使徒様も使徒様じゃ、わしらにも振舞おうとは思われなんだか?」

俺の方にも火の粉が飛んできたので慌てて釈明した。
「いや、会合まで時間があったので村長宅の庭で食事をさせてもらおうと
準備していたら、村長とティエラさんがやって来たのでお誘いしただけです」

ベルルフさんが癇癪を起し始めた。
「ティエラ、お主もか!どうりですまし顔でいる訳だな」

ギギロフさんが俺に無茶ぶりを始めた。
「これは使徒様にも責任がありますな。あの不徳な村長にはこの場を収められますまいよ」

ロップが便乗して俺を罵り始めた。
「うにゃ、そうっす。レイ様は無責任っす。簡単に弟子を破門にしたっすよ。
師匠とはもっと暖かく弟子を導くものっす」

ロップの野郎、リコーダーを禁止した事を根に持ってやがった。
しかし、これは俺に飯を作れって、言ってるよね。ハア、まあしょうがない。
この場を収めないと会合が進まない。

「分かりました。皆さんにナマコをご馳走する場を設けます。ナマコは乾物になっておりますので、戻すのに時間が掛かります。今日すぐにという訳には行きませんので、後日改めてお誘いしましょう」

「後日というのは何時になりますかな」
キーロフさんが畳みかけてきた。やはりエーラだけでなく鬼人族には曖昧表現は通用しない。というか日本人にしか通用しないのだろう。肝に銘じねば!
だが、勝手に約束にするのはエーラだけだよな?

「....3日後の夜で如何でしょう。というのも、俺自身今日の出来には満足していないので、もうちょっと工夫をしたいのです」

「皆の衆、3日後の夜で宜しいか?」
何故かキーロフさんが仕切っている。食い物にはうるさそうな人だな

「では村長とティエラを除いた頭衆で....」

「ちょっと待てえい!」
「お待ちになって欲しいですわ!」

ゴレロフさんとティエラさんが慌てて声を上げた。
「そもそも俺が使徒様にナマコを馳走になった件を話さなければ、お主らは
ナマコの事を知らなかったのだぞ、俺はナマコをお主らに報告しただけだ!」

「ナマコ料理には畑の作物が使われておりますのよ。こんな大勢ではワタクシの
協力が無ければナマコ料理は作れませんわ!そうですわね?使徒様」

ティエラさんの言ってる事は尤もだが、ゴレロフさんのはただの言い訳だ。
だってアンタ、皆には黙っていようって言ってたよね。

いい加減収拾しないと議題が進まない。
「はい、分かりました。埒が明かないのでこの場にいる人達で3日後の夜、
村長宅の庭で宜しいですね!あと俺が提供出来るのはナマコしかありませんよ!」

「ふむ、流石に一品では寂しいの。農作物は使徒様への対価の一部として使えばいいが、肉がないのは寂しいのう」
やっぱキーロフの爺は食い物が好きらしい、途端に仕切り屋になりやがった。
しかし何故俺が、俺への対価で皆にご馳走しなければならないのだろうか?

沈黙を守っていたエーラが声を上げた。
「そんなの簡単だぜ、アタシとレイ兄ちゃんがまた黒熊を狩ってくればいいんだ!」

「いや、エーラ、使徒様に頼り切るのは良く無い。それに獣を狩るのは我々狩人の役目だろう。皆の衆、明後日の夜までに黒熊を狩ってみせましょう。
狩人には多少の役得があるので、それを持って宴席に参加させて頂きますぞ。
エーラ、明日から北の森に行くぞ」

「....そうだな、分かったよアーロフ。アンタと遠征行くのは初めてだね。
なんか楽しくなってきたぞ!」

なんかずっとナマコの話しかしてないぞ、いいのか?こんなんで。
次の議題がメインだ。バシリスク討伐計画をみっちり進めなくては!

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