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悪役の作戦
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しかし、姉が18歳の誕生日を迎えた時の事だった。
多忙な騎士団長との予定が合い、やっと念願の初顔合わせをする事になった。
その時、姉は婚約破棄をされた。
それが姉にとってプライドを踏みにじる行為だった。
何となく分かっていたんだろう、レイラのところに行くんだと。
それが許せなくて、姉は引き止める事にした。
レイラと騎士団長のレオンハルトを同時に呼ぶ。
そして、お互いに呼び出されたと勘違いしたレイラを襲う。
レオンハルトを別室に閉じ込めて、特注で作らせた割れないガラス越しにその光景を見せる。
レイラは襲われた被害者だが、レオンハルトに純粋に愛せなくする。
そして何も知らずにやってきた姉は、落ち込むレオンハルトを慰める。
なかなか酷い作戦だ、悪役らしいと言ったららしいけど…
そんな簡単にいかない事を俺は知っている。
確かにゲームの俺はレイラを襲おうとした。
しかし、割れないはずのガラスを蹴破り助けた。
怒ったレオンハルトにより、俺は命乞いをするほど殴られた。
痛いと何度叫んでも止めてはくれなかった。
それほどの事をしたんだ、同情する気持ちはない。
姉は無関係だと思われていたが、作戦は失敗に終わった。
さらにレイラに憎悪を抱くようになり、イジメも過激になる。
とりあえず俺は、二人を呼び出す手紙を書く事になった。
一文一句間違える事は出来ない、姉が最終確認をするからだ。
レオンハルトに姉の筆跡はバレているから、俺が代理で書く事になっている。
手紙を運ぶのは、この家にいる暗殺一族の者。
手紙を誰にもバレずに忍ばせるのは得意だ。
こんな事に優秀な人を使っていいのか、人を殺すよりはマシか。
そして、手紙で呼び出した別々の場所で油断したところ気絶させる。
それは暗殺者が得意で、屋敷に連れていく。
今、夏休みで寄宿舎が休みだからレイラも帰る家は同じだ。
大事なのは、この家の場所を知らせない事だ。
特別なこの部屋は地下にあり、レイラは当然知らない。
あくまで姉は関係ないと思わせないといけないから、何処かで借りた部屋という事を強調しろと言われている。
正直言って、そんな事をする言うまでもない。
俺は何も起きずに二人を地下から逃す事にしている。
幸いな事に、姉は俺とレイラの絡むシーンなんて見たくないから監視はしない。
好き勝手やれと言われているから、別の意味で好き勝手させてもらう。
母もレイラのする事に無関心で、邪魔をする者はいない。
レイラの作戦はどんどん近付いていき、決行の時間となった。
外はすっかり暗くなり、酒場が盛り上がる深夜。
俺は真っ暗な地下を手探りで歩いて、目的の部屋まで行く。
姉には明るくしろと言われているが、俺はあえて暗くしている。
暗くしないと、隠し扉が分からない…そこは不便だが仕方ない。
俺はこの作戦を聞いて、徹底的に部屋の隙間を探した。
夜に訪れた時、そこから光が漏れていて隠し扉に気付いた。
普通にしていたら決して見つからない、何の理由で作ったのか分からないが利用させてもらう事にした。
印を付けたらレイラにバレるから、部屋を暗くする方法で扉の場所を見つけるしか方法はなかった。
レイラのいる部屋の扉を開けて、足元に気を付けて歩く。
床付近を触れていた手が、床ではないものに触れた。
レイラの肩だろうか、軽く揺すると小さな声が聞こえた。
「ん…ここ、は…」
「手荒な事をしてごめん、あの光の方から逃げれるよ」
「キャー!!」
真っ暗で何も見えない状態だからかパニックを起こして暴れていた。
意外と力が強くて、押されて尻餅を付いていた。
俺は灯りの見える扉の場所を教えたが、レイラが何処かに行ってしまった。
部屋の灯りを付けたら逃げ道が分からなくなってしまう。
俺が入ってきた扉は逃げられないように、姉が外側から鍵を掛けていて出られない。
俺にも開けられないから、隠し扉から出るしかない。
隠し扉は階段と繋がっていて、上ると家の庭に繋がっている。
足元を照らすライトと外灯の光が集まりこの部屋まで届いたのだろう。
姉はバレたくないみたいだが、俺からしたらどうでもいい。
俺の役目はただ二人共家に帰す、それだけだ。
部屋を明るくするために隠し扉を開けると、扉の周りだけ見えた。
レイラはそれを頼りに、俺を見る事なく走って行った。
この先は一本道だから迷う事はないだろうな。
レイラはきっと地上に出れただろう、次はレオンハルトだ。
パニックを起こしたが、レイラは自己防衛のために暴れていた。
レオンハルトの場合、殺されかねないから気を付けないとな。
武器などは取り上げているとはいえ、すでで人を殺す事なんてなんて事はないだろう。
部屋の扉を閉めて、隣のレオンハルトがいる部屋に向かった。
ここの部屋も真っ暗で何も見えないが、微かな光が教えてくれる。
ここの近道は庭ではなく外にまっすぐ続いている。
光も酒場の明るさと外灯がこの部屋まで来ている。
手探りでレオンハルトを探すと床ではないなにかに触れた。
それは髪のようで、ぬるっとした感触が指先に感じた。
暗くてよく見えないが、何となくそれが血のように思えた。
レイラは特に痛そうに思えなかったが、気絶させるのは簡単なのかもしれない。
レオンハルトは強いから、そう簡単に連れて来れるはずはない。
気絶させるならもっと強く頭を殴る必要がある。
相手は暗殺者だ、やりすぎたのかもしれない。
「れ、レオン…ハルト…?大丈夫?」
「う、うぅ…」
手を口元に近付けると、小さな息を感じた。
死んでなくて良かった、でも早く病院に連れて行かないと…
大声を出すと驚かせて、レイラのようにパニックになってしまう。
顔を近付けて囁くように「ここから出すから、落ち着いて付いて来て」と伝えた。
呻き声を上げていたが、まだ起きていなかったのか反応がない。
もう一度レオンハルトの名前を口にしようとした。
すると、腕を掴まれて引っ張られ床に押し倒された。
受け身が出来ず、背中を打ち付けて痛みに顔を歪ませた。
かなり怒っているのか、片手で顎を掴まれた。
きっと俺が誰だか分からないから敵だと思われているのかもしれない。
このままだと、レイラはいないがレオンハルトにボコボコに殴られてしまう。
それだけは嫌だ、それに俺を殴る前に病院に行く事を優先してくれ。
俺は自分の身分を明かすとか、そういうのはどうでもよくなっていた。
とりあえず俺は敵じゃないと伝える必要がある。
口を開いたが、俺の言葉は声には出来なかった。
なにか柔らかいもので口を塞がれて、くぐもった声しか出なかった。
口の中になにかが入ってきて、足をばたつかせて抵抗する。
塞がれて喋れない俺が出来るのはこれだけだ。
ぬるぬるしたものは、俺の舌に絡みついてきて逃げる俺に吸い付いてくる。
あれ?これ、何だっけ…キス?いや、いやいや…それはないだろ。
レイラと勘違いしているのか分からないが、得体の知れない者にいきなりキスって意味が分からない。
じゃあこれはキスじゃない?キスじゃなかったらなんだ?
ゾクゾクしたような未知の感覚に反応してしまって、顔が熱くなる。
せめてもの救いは、ここが暗くて俺の顔が見えない事ぐらいか。
声は相変わらず出なくて、突然反応を見せたところを掴まれた。
男の急所を人質にとられたかのような感覚に顔が青ざめる。
やめてほしいのに、暴れたらそのまま握りつぶされそうだ。
でもこれでレオンハルトは分かったはずだ、目の前にいるのは男だと…
触れる手は乱暴なものではなく、優しく包み込んでいた。
痛みはないが、興奮している時に触られるのはいろいろとマズい。
男だと分かっているのに、ゆっくり手で撫でられて恐怖より安心さを感じるなんて可笑しな話だ。
多忙な騎士団長との予定が合い、やっと念願の初顔合わせをする事になった。
その時、姉は婚約破棄をされた。
それが姉にとってプライドを踏みにじる行為だった。
何となく分かっていたんだろう、レイラのところに行くんだと。
それが許せなくて、姉は引き止める事にした。
レイラと騎士団長のレオンハルトを同時に呼ぶ。
そして、お互いに呼び出されたと勘違いしたレイラを襲う。
レオンハルトを別室に閉じ込めて、特注で作らせた割れないガラス越しにその光景を見せる。
レイラは襲われた被害者だが、レオンハルトに純粋に愛せなくする。
そして何も知らずにやってきた姉は、落ち込むレオンハルトを慰める。
なかなか酷い作戦だ、悪役らしいと言ったららしいけど…
そんな簡単にいかない事を俺は知っている。
確かにゲームの俺はレイラを襲おうとした。
しかし、割れないはずのガラスを蹴破り助けた。
怒ったレオンハルトにより、俺は命乞いをするほど殴られた。
痛いと何度叫んでも止めてはくれなかった。
それほどの事をしたんだ、同情する気持ちはない。
姉は無関係だと思われていたが、作戦は失敗に終わった。
さらにレイラに憎悪を抱くようになり、イジメも過激になる。
とりあえず俺は、二人を呼び出す手紙を書く事になった。
一文一句間違える事は出来ない、姉が最終確認をするからだ。
レオンハルトに姉の筆跡はバレているから、俺が代理で書く事になっている。
手紙を運ぶのは、この家にいる暗殺一族の者。
手紙を誰にもバレずに忍ばせるのは得意だ。
こんな事に優秀な人を使っていいのか、人を殺すよりはマシか。
そして、手紙で呼び出した別々の場所で油断したところ気絶させる。
それは暗殺者が得意で、屋敷に連れていく。
今、夏休みで寄宿舎が休みだからレイラも帰る家は同じだ。
大事なのは、この家の場所を知らせない事だ。
特別なこの部屋は地下にあり、レイラは当然知らない。
あくまで姉は関係ないと思わせないといけないから、何処かで借りた部屋という事を強調しろと言われている。
正直言って、そんな事をする言うまでもない。
俺は何も起きずに二人を地下から逃す事にしている。
幸いな事に、姉は俺とレイラの絡むシーンなんて見たくないから監視はしない。
好き勝手やれと言われているから、別の意味で好き勝手させてもらう。
母もレイラのする事に無関心で、邪魔をする者はいない。
レイラの作戦はどんどん近付いていき、決行の時間となった。
外はすっかり暗くなり、酒場が盛り上がる深夜。
俺は真っ暗な地下を手探りで歩いて、目的の部屋まで行く。
姉には明るくしろと言われているが、俺はあえて暗くしている。
暗くしないと、隠し扉が分からない…そこは不便だが仕方ない。
俺はこの作戦を聞いて、徹底的に部屋の隙間を探した。
夜に訪れた時、そこから光が漏れていて隠し扉に気付いた。
普通にしていたら決して見つからない、何の理由で作ったのか分からないが利用させてもらう事にした。
印を付けたらレイラにバレるから、部屋を暗くする方法で扉の場所を見つけるしか方法はなかった。
レイラのいる部屋の扉を開けて、足元に気を付けて歩く。
床付近を触れていた手が、床ではないものに触れた。
レイラの肩だろうか、軽く揺すると小さな声が聞こえた。
「ん…ここ、は…」
「手荒な事をしてごめん、あの光の方から逃げれるよ」
「キャー!!」
真っ暗で何も見えない状態だからかパニックを起こして暴れていた。
意外と力が強くて、押されて尻餅を付いていた。
俺は灯りの見える扉の場所を教えたが、レイラが何処かに行ってしまった。
部屋の灯りを付けたら逃げ道が分からなくなってしまう。
俺が入ってきた扉は逃げられないように、姉が外側から鍵を掛けていて出られない。
俺にも開けられないから、隠し扉から出るしかない。
隠し扉は階段と繋がっていて、上ると家の庭に繋がっている。
足元を照らすライトと外灯の光が集まりこの部屋まで届いたのだろう。
姉はバレたくないみたいだが、俺からしたらどうでもいい。
俺の役目はただ二人共家に帰す、それだけだ。
部屋を明るくするために隠し扉を開けると、扉の周りだけ見えた。
レイラはそれを頼りに、俺を見る事なく走って行った。
この先は一本道だから迷う事はないだろうな。
レイラはきっと地上に出れただろう、次はレオンハルトだ。
パニックを起こしたが、レイラは自己防衛のために暴れていた。
レオンハルトの場合、殺されかねないから気を付けないとな。
武器などは取り上げているとはいえ、すでで人を殺す事なんてなんて事はないだろう。
部屋の扉を閉めて、隣のレオンハルトがいる部屋に向かった。
ここの部屋も真っ暗で何も見えないが、微かな光が教えてくれる。
ここの近道は庭ではなく外にまっすぐ続いている。
光も酒場の明るさと外灯がこの部屋まで来ている。
手探りでレオンハルトを探すと床ではないなにかに触れた。
それは髪のようで、ぬるっとした感触が指先に感じた。
暗くてよく見えないが、何となくそれが血のように思えた。
レイラは特に痛そうに思えなかったが、気絶させるのは簡単なのかもしれない。
レオンハルトは強いから、そう簡単に連れて来れるはずはない。
気絶させるならもっと強く頭を殴る必要がある。
相手は暗殺者だ、やりすぎたのかもしれない。
「れ、レオン…ハルト…?大丈夫?」
「う、うぅ…」
手を口元に近付けると、小さな息を感じた。
死んでなくて良かった、でも早く病院に連れて行かないと…
大声を出すと驚かせて、レイラのようにパニックになってしまう。
顔を近付けて囁くように「ここから出すから、落ち着いて付いて来て」と伝えた。
呻き声を上げていたが、まだ起きていなかったのか反応がない。
もう一度レオンハルトの名前を口にしようとした。
すると、腕を掴まれて引っ張られ床に押し倒された。
受け身が出来ず、背中を打ち付けて痛みに顔を歪ませた。
かなり怒っているのか、片手で顎を掴まれた。
きっと俺が誰だか分からないから敵だと思われているのかもしれない。
このままだと、レイラはいないがレオンハルトにボコボコに殴られてしまう。
それだけは嫌だ、それに俺を殴る前に病院に行く事を優先してくれ。
俺は自分の身分を明かすとか、そういうのはどうでもよくなっていた。
とりあえず俺は敵じゃないと伝える必要がある。
口を開いたが、俺の言葉は声には出来なかった。
なにか柔らかいもので口を塞がれて、くぐもった声しか出なかった。
口の中になにかが入ってきて、足をばたつかせて抵抗する。
塞がれて喋れない俺が出来るのはこれだけだ。
ぬるぬるしたものは、俺の舌に絡みついてきて逃げる俺に吸い付いてくる。
あれ?これ、何だっけ…キス?いや、いやいや…それはないだろ。
レイラと勘違いしているのか分からないが、得体の知れない者にいきなりキスって意味が分からない。
じゃあこれはキスじゃない?キスじゃなかったらなんだ?
ゾクゾクしたような未知の感覚に反応してしまって、顔が熱くなる。
せめてもの救いは、ここが暗くて俺の顔が見えない事ぐらいか。
声は相変わらず出なくて、突然反応を見せたところを掴まれた。
男の急所を人質にとられたかのような感覚に顔が青ざめる。
やめてほしいのに、暴れたらそのまま握りつぶされそうだ。
でもこれでレオンハルトは分かったはずだ、目の前にいるのは男だと…
触れる手は乱暴なものではなく、優しく包み込んでいた。
痛みはないが、興奮している時に触られるのはいろいろとマズい。
男だと分かっているのに、ゆっくり手で撫でられて恐怖より安心さを感じるなんて可笑しな話だ。
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